四月雑記
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四月二百六十日(火)
どうも、ケンウチウミです。
本来の日付は十二月十六日。
先日、珍しい現場を目撃しました。
その日、僕は昼食がてら近所のファミレスにノートパソコンを持ち込み、書き物をしていたんです。
近くのテーブルには、まだ陽も高いというのに1人で赤ワインをゴボゴボ飲んでいる爺さんがいました。
別にそれだけなら問題ないし興味もないのですが、この爺さん、ずっと1人でしゃべってるんです。
その様は『真・劇団ひとり』として芸能界に鮮烈なデビューをさせたくなるほど。
そんな訳で、僕の爺さんに対する注目度は早くも急上昇です。
あんまりジロジロ見るのもアレだったのですが、赤ワインが脳に達したのか、時が経つにつれて爺さんも舌好調。
ふと、ノートパソコンから目を離して爺さんを見やると、追加注文したらしき冷やしトマトに熱弁を振るったりしてました。
さらに、この爺さんは非常な健啖家のようで、ピザやらサラダをペロリと平らげた後に、リブステーキのセットなんぞを注文したり。
そしてしばらくすると、爺さんは席を離れ、カウンターで店員と何事か話していました。
僕がトイレに行こうとすれ違ったときに聞こえたのは「ここの番号に連絡してくれ」的な内容。
んー、凄い量の注文をしてたし、手持ちのお金が足りなくなっちゃったのかな、と推測してたんですが、爺さんはそのまま店を出ていってしまいました。
そして、僕もノートパソコンの電池が残り少なくなってきたので帰ろうと思い、会計を済ませ駐輪場へ。
そこでは、件の爺さんがお巡りさん複数に取り囲まれてました。
若い、見た目熱血系のお巡りさん(多分、火属性)(属性?)が「オメェ常習だろが!? 年越す金がねぇモンだから、ワザとムショ入るためにやったんだろうが! あァ!?」と爺さんに詰め寄っています。
ううむ、いわゆる無銭飲食というやつだったのか。
非常に興味をそそられる現場だったのですが、そこに理由なくいるわけにもいかず。
ただ、僕の自転車が置いてある場所に通ずる道がお巡りさんに塞がれていたので、遠慮がちに「……あのう、すいません……」と切り出すと、「ハッ、すいません! どうぞ!」と、ハキハキ促されました。
あ、爺さんには厳しいけど僕には優しい、などと妙なことで安堵しつつ、おうちに帰りました。
と、いう事の顛末を友人にメールしたら、「どうだ、未来から来た自分と遭遇した気分は?」という返信が来た。
ひどいやつだ。