人名は、読み方のわからない人が何人もいます。
なかでも、明治時代以前の人は、よくわかりません。
そのため、読み方を振った人と、そうでない人とのばらつきがでるために、
あえて読み方を振ってありません。
あ | い | う | え | お |
か | き | く | け | こ |
さ | し | す | せ | そ |
た | ち | つ | て | と |
な | に | ぬ | ね | の |
は | ひ | ふ | へ | ほ |
ま | み | む | め | も |
や | ゆ | よ | ||
ら | り | る | れ | ろ |
わ | 長嶋さんの本 |
はじめに
この辞典は、佐倉にゆかりのある人を知りたいと思ったとき、その人がどの本に出ているか
ということを調べるための補助的な資料です。
その人物が出てくる本を、『国史大辞典』(吉川弘文館)から、小説、漫画まで並列に
列記してあります。
各本の記述内容は、執筆者の考えによりいろいろありますから、
それを引用するかしないかは、各自が求める目的、精度により違ってきます。
調べようとする人物についての精度をあげようと思ったら、数冊、読み比べることを勧めます。
この辞典は、まだ完成しておらず、しかも粗雑です。しかし、今日の出版事情からすれば、
一人で把握できる本には限度があります。
そこで、私がこれまでに知り得た本を紹介し、さらにご教示を得ながら、
この辞典を充実させていきたいと思っています。
とはいえ、この辞典を入力し終わるころには、新しい多くの本が出版されていることでしょう。
その意味で、終わりのない作業になるかも知れません。
内容は粗雑ですが、この辞典を足がかりにして、少しでも短時間に目的の人物が描かれた本に
たどり着くことができれば幸いです。
例言
1、この辞典は、筆者が郷土史を楽しむために調べたものです。出版はしていませんが著作があります。
個人的に利用することは自由ですが、転用したり、加筆して再利用することはやめてください。
2、典拠とした本は、出版流通にのった本、古書屋で買えた本、行政の窓口で買えた本としました。
その理由は、個人名を列記しますから、プライバシーにふれるところでもあります。
そのため、典拠とする本は、プライバシーに配慮しなければなりません。
このうち、少なくともお金を出して買えた本は、出版流通にのった段階で、
その個人名は公にされたものと理解しています。
また同様に、自費出版とはいえ出版流通にのった本も典拠としました。
3、典拠としなかった本は、同人誌、私家版など、すべての人が手に入れる機会のない本です。
4、佐倉にゆかりのある人とは、どの範囲までをいうのか、むずかしいのですが、厳密に捉える
のではなく、幅広く捉えています。
一言でいえば、「筆者が佐倉にゆかりのある人」と思った人です。
5、掲載人物は、郷土史に出てくる人、佐倉の誇りと思う人、今まで知られていなかった人
など、筆者がこれまで知り得た人です。
6、掲載した人物は、文中に一文字でも出てくれば取り上げています。
ですから、その描かれ方は本により濃淡があります。
7、取り上げる中で困ったことがありました。それは、小説で事実と違う描かれ方をした人、
また架空名などがあり、これをどのように取り上げようかと考えました。
つまり、歴史資料と、小説や漫画を並列にして混乱をしないかということです。
結局、その本は、そのように描いたのですから、それで著作権があります。そして、それらの本を
並列にすることは、これまた筆者の創作でもあります。
この辞典は、筆者が選んだ「この本には、このように佐倉にゆかりのある人が描かれています」
というだけの辞典なのです。
そして、歴史資料だけでは、どれほどの人物かよくわからないことがありますが、
小説や漫画などにも登場するほどの人物であった、となると親密感がわいてくるのです。
たとえば「夏目漱石の小説にも描かれるほどの人であった」といえば、
それだけで、うなずくところがあるのではないでしょうか。佐倉にゆかりのある人が小説に出てくる、
それだけで楽しいではありませんか。
そのように思って、これまで知り得た本をジャンルにこだわらず、掲載しました。