森山政五郎(印旛郡志津村長)
【事典】 『房総人名辞書』 千葉毎日新聞社編 明治42年 国書刊行会 昭和62年発行
森谷延雄(デザイナー)
【佐倉市立美術館展示会案内文より引用 2007年1月】
明治26年、千葉県印旛郡佐倉町内宮小路町に生まれ。千葉県立佐倉中学校(現・千葉県立佐倉高等学校)卒業後、
東京高等工業学校(現・東京工業大学)工業図案科に進み、在学中に各種展覧会で受賞するなど、早くからその才能を開花させました。
卒業後は、清水組に入社し、同社で「誠之堂」(大正5年竣工 国指定重要文化財)や「晩香廬」(大正6年竣工 国指定重要文化財)
などの室内装飾をてがけます。その後、大正9年から一年半にわたり文部省在外研究員として主にイギリスで学び、大正11年からは開校
直後の東京高等工芸学校(現在の千葉大学工学部)で後進の指導にあたるかたわら、ドイツ表現主義の影響を受けたデザインを発表しました。
特に、大正14年の国民美術協会展に出品した《家具を主とせる寝室・書斎・食堂》の繊細で甘美なデザインは、センセーションを巻き起こします。
一方で、森谷はコストの要求にかない、なおかつ美しい堅実な家具の制作を目指して家具工房「木のめ舎」を主宰して展覧会の準備をしますが、
初日を見ることなく33歳という若さで突然その生涯を閉じました。(2007年1月31日 掲載)