■Cats on the Bed
※サトウM様より
「……あたしだけってのは不公平じゃない?」
長い髪の少女がつぶやいた。
声が震えているのは、羞恥によるものか愉悦によるものか――
「和平を望むって言うなら、公平にいかなくちゃ。アリアさん。
さい子ちゃんもそうおもわない?」
エプロンだけを身に着けた短髪の女性を見据え、葉を生やした少女に同意を求める。
さい子と呼ばれた少女は深くうなずいた。
次なる標的、アリアを見つめて。
次の瞬間、さい子は己の耳を疑った。
ネコの耳は聞き間違いを起こすものなのだろうか?長い髪の少女は続けた。
「じゃあ、さい子ちゃんからいってもらわないとね――」
Story: © SatoM.
こちらでは当館で配付している伺か用ゴースト『アリア&アルケミー』を
題材として色んな方々が描かれた作品が主として展示されています