ここは絵画展覧室の分室の1つ「富と貧困が彩る書庫」…。
こちらでは館主が描かれた伺か関係のゴーストを二次創作のテーマにした
作品が主として展示されています

※こちらで扱われている作品は2004年〜2009年にかけて描かれたものです。
※描かれた時系列は、左上から新しいものが横に並び、右下が最も古くなります。

富と貧困が彩る書庫 haves & have-nots

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■ゴースト最萌2009「眠れる薮睨み」
※2009年製作

伺か最萌トーナメント2009、PERIOD37の参戦ゴースト
『砂霧&タマ』の支援用に投稿された作品です。普段の服装が黒によってコーディネイトされていることを考え、パジャマについては白で整えられています。コンセプトを“寝姿”に統一したことによるもう一つの問題が、ポーズでした。
横になっている絵ばかりになってしまい、構図としての焼き増しになることを避けるべく、館主はそれはそれは色んな漫画の寝姿を参照しました。あいにくとインターネット上で寝姿の参考資料として最適だったのが18禁ゲームのCGがバリエーション豊富であったのは、天を仰ぐ気持ちだったようですが。

最萌:砂霧

■ゴースト最萌2009「眠れる人体視願」
※2009年製作

伺か最萌トーナメント2009、PERIOD35の参戦ゴースト
『人体視願/ヴィイ』の支援用に投稿された作品です。この絵を描かれた段階で、トーナメント第1試合のコンセプトとしていた“ゴーストの寝姿”に大きな問題が判明しました。
それは服装や髪型のセットを解いたゴーストを描き分けるのは非常に困難である、という事実です。このためにヴィイさんについては描き終わってから色々描き手としては思うところがおありだったようです。

最萌:ヴィイ

■ゴースト最萌2009「眠れる吸血鬼」
※2009年製作

伺か最萌トーナメント2009、PERIOD34の参戦ゴースト
『Blood Tea House』の支援用に投稿された作品です。トーナメント第1試合で支援する絵について、さてどのように描いていこうかと考えた結果、得られた解答が“ゴーストの寝姿”でした。
そこで最初に描かれたのが彼女、彼女らしさを表現していくためにパジャマの色や袖の絵柄、耳元の翼のデザインについて色々と模索されていた痕跡が見られます。しかし吸血鬼が、この光の中で棺桶でもない場所で寝ていられるというのは如何なものなのでしょう…。

最萌:裏子

■ゴースト最萌2009「グリモワールの夜」
※2009年製作

伺か最萌トーナメント2009、PERIOD33において支援用に投稿された作品です。対戦相手であるゴースト「隙間の世界リーライナ」との協演のもとで描かれた、魔術儀式の光景を描いたものです。
光源を絵の中心にしようというコンセプトの元、この絵は館主としてはアルケミーさんを中心にすえて刻まれている魔方陣の描き方において挑戦的にレイヤーが投入されていました。ただ、元々を黒く塗って、そこから浮き彫りにする形で彩色をおこなったためか、少々暗すぎる感のある出来上がりとなってしまったようです。

グリモワールの夜

■ゴースト最萌2009「A day of Library」
※2009年製作

伺か最萌トーナメント2009、PERIOD33の参戦ゴースト
『アリア&アルケミー』の支援用に投稿された作品です。今年の残暑見舞いでのイラストが素足でなかったのが、ここで謎の素足になっています。
ただ、そもそも館主はこういった構図から素足を書くという機会がなかったこともあり(元々足首以下そのものが苦手のようですが)、色々と足裏の塗り方については試行錯誤がおありだったようです。

A day of Library

■ゴースト最萌2009「レンズ越しの瞳」
※2009年製作

伺か最萌トーナメント2009、PERIOD33の参戦ゴースト
『アリア&アルケミー』の支援用に投稿された作品です。テーマとしては非常に分かりやすく、「レンズ越しに移る瞳を描いてみたかった」というところにあるようです。
以前に描かれていたハイキックの時もそうですが、絵柄はそのままにしつつ、背景を描かないでポスター的なデザインビジュアルのところに挑戦したい、という目標があるらしく、これも背景は描かれてません。目を大きく描かれるのに結構戸惑っておられたようで、『ARMS』などを参考にされてましたから、少しサイコっぽくなってますね。

レンズ越しの瞳

■ゴースト最萌2009「集うPeriod13」
※2009年製作

伺か最萌トーナメント2009、PERIOD13において支援用に投稿された作品です。描かれているのは左から順に
・『アリア&アルケミー』
・『フランチェスカ』
・『黒海(黒姉-デギン・ソド・ザビ版-)』
・『3/1000』
となっています。それぞれが個性的なラインナップの面子であったため、対戦経過も横並びの接戦となった思い出深い一戦だったと思います。

最萌:Period13

■ゴースト最萌2009「ハイキック・アリア」
※2009年製作

伺か最萌トーナメント2009、PERIOD13の参戦ゴースト
『アリア&アルケミー』の支援用に投稿された作品です。しかしまた今度はどうしてメイド服などでハイキックをしているのでしょうか。
館主はこの頃、自身が描く機会のあまりない動的で活発なアクション、パースの効いた構図というものに惹かれておりましたため、なぜかとかどうしてかという論拠を無視して、描きたいようにここにモチーフを当てはめられたようです。自由に描かれたいということでしたら、それは別に構いませんけど。このスカートで上段蹴りは大変ですよね……。

ハイキック・アリア

■ゴースト最萌2009「ベッドサイド」
※2009年製作

伺か最萌トーナメント2009、PERIOD13の参戦ゴースト
『アリア&アルケミー』の支援用に投稿された作品です。どうして制服姿で寝ているのか分かりませんが、そういう絵になっています。
館主仰られるところでは「制服といういわゆるソーシャルで防衛的な服装であるのに対して、ベッドで横になっているという無防備なスタイルを同居させる矛盾を描く」というようなことを仰っていました。要約いたしますとカチューシャを外してる、という図式を描きたかったらしいですが……。

ベッドサイド
 
 
 

■サイバースフィア:紅萌迦
※2005年製作

『サイバースフィア(試作版)』という、ゴーストを用いたカードゲーム企画への参加を希望し、そのイラストとして提出した一枚です。企画者からイラストレーターの急募がありましたのを館主様が目に留め、「褒賞としてもらえるカードの量が増えるのは大変に良いことなのだ」と、遅まきながら応募なさったら担当できたのが「MOEKAプロジェクト」というゴーストで、上の萌迦とのセットとの事でした。
実は館主は製作当初、2キャラ一枚と勘違いなさっていたようで、発表されたカードリストで2枚担当になっていたのを観て冷たく蒼くなったそうです。でも、完成したこの構図は左右反転しただけの手抜き絵というわけではなく当初の念頭にあったものらしいです……。

紅萌迦

■サイバースフィア:萌迦
※2005年製作

『サイバースフィア(試作版)』という、ゴーストを用いたカードゲーム企画への参加を希望し、そのイラストとして提出した一枚です。企画者からイラストレーターの急募がありましたのを館主様が目に留め、「褒賞としてもらえるカードの量が増えるのは大変に良いことなのだ」と、遅まきながら応募なさったら担当できたのが「MOEKAプロジェクト」というゴーストで、下の紅萌迦とのセットとの事でした。
外観デザインは懸巣氏、中身設計はU・ハイカル氏という二者が関わるものだけに、両名のデザイン意図を汲み取ろうと一応苦心されたようです。ところでこの萌迦と下の紅萌迦は同一人物ですが、疵のつき方で矛盾している場所があります。この間違い探しを当てられた方には漏れなく栄誉ある“モエカリスト”の称号が与えられます。

萌迦

■サイバースフィア:アリア
※2005年製作

『サイバースフィア(試作版)』という、ゴーストを用いたカードゲーム企画への参加を希望し、そのイラストとして提出した一枚です。他の皆さんのイラストを並べた時の浮いた感がまたたまらないわけですが。
この絵で特徴的なのは、輪郭部分に黒い縁取りが入っていることでしょう。カードゲームとして印刷されるのならぼんやりした絵ではなく、もっときっぱりと形が出ているほうが良いのでは、と考え試行錯誤の末に出来上がったものです。努力の甲斐あってか、印刷したらさわやかに潰れました。

アリア


※2004年製作

ゴースト『ディヴィ』を題材にしたCGです。思えばとあるお絵描きチャットで誰かからの注文で「柳凪風でヨロシク」と言われましたのが運の尽き。注文承った館主はお絵描きチャットで悪戦苦闘したわけですけど、その絵と辛酸がそのままお蔵入りになるのを良しとせず、結局何度か描きなおして絵としての体裁を整えさせたという経緯がこの絵にはあるのでした。
せめてハロウィンまでにあげれば何かしらのネタにできたのでしょうけど……。

ディヴィ

■魔法使いのブーケ
※2004年製作

ゴースト『月夜のおとぎばなし』の製作者、みさき氏に差し上げた結婚御祝いびCGです。同氏とはゴーストの開発を経て知り合う縁でしたが、日記上でその吉報を偶然にも目にとめたところで、これも何かの縁だとこのようなCGを製作してお送りしたようです。
同氏の開発中のゴーストは他にも多くおりますが、なかでも館主はこの魔女のゴーストの魔術的なデータベースの豊富さと、女性の色んな面を含んだ精緻なキャラクター性においてこの「月夜のおとぎばなし」が特に好まれているようです。ウェディングドレスを着せたら誰か分からなくなって強引デザインをそれらしく変えているところが見所のようです。

月夜の御伽噺

■2004年残暑お見舞い(Blood Tea Houseの夏)
※2004年製作

ゴースト『Blood Tea House』の製作者、竜王氏に差し上げた残暑お見舞いCGです。ここ昨今、前後の絵をご覧になれば分かりますがとかく館主様は色んな風景を描きたがる病気にかかっておりました。その中で喫茶店というテーマを持ち出してすぐさま割り当てられたのがこの方々でした。
この作品が描かれた経緯については一説では、“竜王様から拝領した年賀状には返事を出していない、という恐るべき事実に8ヶ月を経てついに気づいた”ことに起因するといわれています。8ヶ月というのはなかなかのものですね……。

Blood Tea House

■2004年残暑お見舞い(イクサイス・ゼロの夏)
※2004年製作

ゴースト『イクサイス・ゼロ』の製作者、くーげるしゅれいばー氏に、50題の御礼のためにと描き始め、あげく2004年の暑中御見舞いのような時節での完成をもって、そうした機能をかねつつ差し上げられた作品です。
ところで館主はよくゼロ様と森の深緑とをあわせて描かれます。一時期あった“森の空気を出すエアコン”とかのCMイメージに踊らされていたのかもしれません。とまれ、自然に優しいエアコンでいてほしいものです(エアコン機能がフロンガスを出していたりしたら折角のスーツのUVカットの意味合いが本末転倒になってしまいます)。

イクサイス・ゼロ

■2004年暑中お見舞い(ラストアークと夏の月夜)
※2004年製作

片桐かたな氏に、10万ヒット記念のためにと描き始め、あげく2004年の暑中御見舞いのような時節での完成をもって、そうした機能をかねつつ差し上げられた作品です。
植物は基本的に昼間に光合成をして夜間は呼吸をするため、月光浴というのは本質的にないのではとも思われましたが、結果的には彼女と月光にそれなりの因果関係があるとの旨を片桐氏よりお教えいただいたことで、モチーフとして適していたようです。

さい子

■2004年暑中お見舞い(美耳と夏の小路)
※2004年製作

ゴースト『美耳とダミアン様』の製作者、くーぴー2氏に、50題の御礼のためにと描き始め、あげく2004年の暑中御見舞いのような時節での完成をもって、そうした機能をかねつつ差し上げられた作品です。
館主はこのゴースト関係の暑中御見舞いは「ゴーストを描くのではなく、背景のなかに息づく“存在”を描く」ことを念頭に、背景から先に描くようになさいました。レイヤー分けされてない館主の絵では、人物から描くと背景を描く段階で削られてしまうのが常だったのです……。

美耳