ばほうざん れんこういん はつうまでら


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平成19年12月16日
今年の漢字

平成19年の「今年の漢字」は「偽」。
揮毫した清水寺の森貫主は、
 「こういう字が選ばれるのは、誠に恥ずかしく悲憤に堪えない。
  分を知り、神仏が見ているのだと自分の心を律してほしい」と語りました。
今の世相には不信が渦巻いています。
今こそ、仏教道徳を評価すべき時代と考えますが、
皆様はどう思われますか?

平成19年12月1日
遺伝子

「医学・生物学上で20世紀最大の発見は、DNAの構造の発見と、遺伝の仕組みが
わかったことである。その結果カビも昆虫も、植物も動物も人間も、生きとし生けるものすべては、同じ遺伝子暗号を使っていることがわかった。」
あらゆる生き物の遺伝子の解明が世界中で進んでいますが、
今、科学者たちは気づいているようです。
「遺伝子を読むことは出来るようになった。けれどこれを書いたもの、
これを設計した何か偉大なもの(Something Great)が存在することに」

和尚は、これを神仏とよびます。

平成19年11月21日
津の町散策(その2)

11月18日好天に恵まれ、三重歴史街道散策ウォーキング、吟行グループの御一行です。
皆様、良い句を詠むことが出来たものと思いますが、いかがだったでしょうか?

「秋空に 旅路見守る 馬頭尊」
「菊の香や 安濃津に尊き 佛たち」
                美妙詠・・・・おそまつ。

平成19年11月13日
津の町散策(その1)

11月18日(日)に散策ウォーキングが催されます。
当院の重文大日如来・阿弥陀如来も特別公開されます。
秋の一日散策を楽しまれてはいかがですか。

平成19年11月1日
安全と安心
食の安全と安心が脅かされる事態が相次いでいます。
安全は科学的根拠をもって何らかの数値であらわされる。が、安心はひとえに
人間の五感と心にたよるもの。この科学的根拠と言われるものが結構あやふや
なのですが、原材料○○何gとか賞味期限何月何日と数字で示されると、
私たちは備わった五感を捨て去って頭から信じてしまう傾向があるようで、
これがいけません。五感を研ぎ澄ます修行を怠ってはいけませんが、
嘘つきの問題企業には針千本飲んでもらいましょう。

平成19年10月17日
つもり違い十ヶ条
 1. 高いつもりで低いのは------教養
 2. 低いつもりで高いのは------気位
 3. 深いつもりで浅いのは------知識
 4.浅いつもりで深いのは------欲
 5.厚いつもりで薄いのは------人情
 6.薄いつもりで厚いのは------面の皮
 7.強いつもりで弱いのは------根性
 8.弱いつもりで強いのは------我
 9.多いつもりで少ないのは----分別
10.少ないつもりで多いのは----無駄
東京の郊外、真言宗の高尾山薬王院にある看板です。
我が身に照らして、ドキッとしませんか?
平成19年10月1日
リアルとバーチャル
一万円札の製造原価は約20円だそうです。
でも一万円札は一万円の値打ちがあります。20円のものに9980円の目に見えない
「信用」というものをつけて流通している訳です。これを追いかけて世の中の経済活動がまわっています。皆さんも振り回されていませんか?
リアル(現実)の世界が実はバーチャル(仮想現実)なものでまわされている。
ひょっとするとこの世界そのものがバーチャル?
   う〜ん、これも「色即是空、空即是色」ということか。
平成19年9月16日
人生の坂道
人生には3っつの坂があると言います。それは「上り坂」「下り坂」そして「まさか」という坂だそうです。最近の世情や政変劇などを見ているとズバリ「なるほどなー」と思って
しまいますが、翻って自分の歴史にも小さいながらも似たようなことがあった様な気
がします。仏教は因・縁・果を説きますから、結果だけを見て「まさか」と思う訳ですが、原因は自ら作ってしまっているんですね。

皆さんも思い当たる節はありませんか? 
日頃から3っつの坂、特に「まさか」という坂に備えて修行して行きましょう。
平成19年9月1日
伊勢西国三十三所観音霊場

もうお気付きかと思いますが、1000年以上の歴史を持ちながらも、永い永い間休眠状態であった主題の霊場、平成9年頃より調査検討を重ね平成18年暮れに再編成の上、発足いたしました。
観世音菩薩は「衆生被困厄 無量苦逼身 観音妙智力 能救世間苦」と観音経に謳われるように、古くから、衆生の悩み苦しみを救ってくださる仏様として広く信仰を集めています。皆様も観音様の功徳を頂戴されますよう巡礼の旅をお薦めいたします。なお篤信の方が「案内記」を綴っておられますのでご紹介致します。(→クリック:案内記)

平成19年8月16日
「適当や」

お盆の時期が終わりました。この和尚も酷暑の中、棚経で忙しく過ごさせて頂きました。
「京都五山の送り火」TV中継を見ながら綴っています。亡き人のまたご先祖様の霊を丁重にお迎えし、昔を思い出し、またこれからの人生を元気に過ごさせて頂くべくお願いをする等々。一年の節目としてのとても良い機会と思います。
駆け出しの頃、先代に「どういう次第方法でお勤めするのか?」と聞いたところ「適当や」との返事。そんなバカなと瞬間思ったのですが、よく考えると「適当」とは「当(まさ)に適(かな)うの意。棚経で何度お勤めをさせて頂いても、これで完璧との納得は未だに得られず、人生毎日が修行とはよく言ったものだなんて、暑さボケの頭で考えております。

平成19年8月3日
諸行無常

暑中お見舞い申し上げます。
当山恒例の木瓜加持も終了し、台風5号もなんとかこの地方は通り過ぎました。
先日、パソコンのOSをWindowsXPからVISTAにするべく新しいパソコンを手に入れたのですが、新パソコンで当山のホームページを見てみたらレイアウトがグチャグチャ。
VISTAのせいというより、画面の解像度やブラウザでの文字サイズ設定によるものらしいのですが、修正がいつになるのやら、格闘中です。訪問の皆様の画面が同じようになっていないことを祈ります。
こんな状態もやはり”諸行無常”のひとつなんでしょうね。

平成19年7月15日
ユーモア
左のサインプレート、意味が分かりますか?
和尚が米国在住の時、雑貨屋で見つけて思わず買ってしまいました。
過酷とも言える競争社会の米国では、一方でこの手のユーモアが溢れています。
ストレス社会になった日本でも、精神の緊張を一瞬でも解きほぐすこの手の物がもっとあっても良いのじゃないかと思います。心の余裕がなくなると、自由な発想ができなくて良い解決策も浮かびません。免疫力の活性化と新しい発想の為にもユーモアの心を持ちたいものですね。
平成19年7月1日
お墓と仏壇

最近よく思うのですが、お墓の前に立っただけで、またお仏壇の前に座っただけで、そのおうちが円満かどうか、冷たい家庭か暖かい 家庭か、人さまに信頼されているかそうでないか、などといったことから、その ご家族たちの心がけまでもが、おおよそのところ読み取れます。お墓やお仏壇はご先祖さま方のおうちです。ご先祖さま方のいられるお浄土です。ご先祖さま方を大切にしていますと、知らず知らずのうちに自分自身も幸福になってゆきます。不思議なものです。

平成19年6月16日
世界平和祈願
6月15日は弘法大師ご生誕の日です。和尚は法友たちと共に、大師のご遺言に則り、世界平和祈願の法要を営みました。
「茲に世相を惟るに、人間世界は大自然に育まれていることを忘れ破壊・殺戮と狂奔の業を重ね環境破壊・自己破滅へと突き進み、今や絶滅危惧種とならん有様」--当日の願文の一節です。
ただただ無心に平和を祈る。日々の生活を戒に照らして反省する。こういう時間を皆さんもお持ちですか?
法要のサワリです(クリック)
平成19年6月1日
お寺の種類

お寺には大きく分けて廻向寺(檀家寺)と祈願寺(信者寺)があります。皆さんの菩提寺
は廻向寺であることが多いと思います。これは江戸時代の檀家制度によるところが大きい訳ですが、現在の戸籍制度の元になったと言われております。
祈願寺は例えば、成田不動とか川崎大師とか初詣で有名なところが多いようです。
ここ蓮光院は聖徳太子が病気平癒の祈願をされたと伝えられ、祈願寺の性格が強いのですが最近は種々のご縁で檀家も持つようになり廻向も祈願も行うようになっています。津駅の近くに墓地(蓮光会墓地)もあり、まだ少々空きもありますので墓地の件でお困りの方はどうぞお越し下さい。

平成19年5月16日
榊原温泉(さかきばらおんせん)
清少納言の「枕草紙」(1001年頃)に「湯は七栗の湯。有馬の湯。玉造の湯。」とあり
当時宮中で話題の日本三名湯とされます。七栗の湯が今の津市の榊原温泉のことで、当時の都人らが伊勢神宮詣での途路に旅の疲れを癒したものとされます。薄く白濁した単純アルカリ泉で”美人の湯”として知られ、浴すると肌がすべすべになります。
ところで、日本流の「入浴」は体と心をゆったり洗濯、西洋流の「シャワー」は体だけの洗濯。
和尚は昔、イギリスでホームステイをした時、バスタブにたっぷりと湯を入れたら、3分の1位にしなさいと叱られました。文化の差でしょうね。皆さんは「入浴」と「シャワー」どちらがお好きですか?
平成19年5月1日
子供たちがになうものは何?

子供たちがになうものは何?
それは、あなたが造った社会
それは、あなたが行った政治
それは、あなたが守りぬいた自然
それは、あなたが大切にして来た心
あなたは、自信を持ってそれを贈れますか?

5月5日は「こどもの日」ですが、こんなことを益々考えて欲しい今日この頃です。

平成19年4月21日
三重県中部地震
去る4月15日の昼12時過ぎに震度5強の直下型地震がありました。どーんと下から突き上げるような衝撃の後4〜5秒間揺れがありました。、位牌類が少し倒れたり、仏像が少し向きを変えたりしていましたが幸いにして大した事もなく終りました。各方面からお見舞いの電話を頂き誠に有難うございました。
東海沖地震が来ると騒がれていますが、これが震度6を超えるようならどうなることやら---再度各所の点検と対策をと考えているところです。

そうそう、地神様にも大したことの無いようお願いしておきましょう
   「おん びりちびえい そわか」
平成19年4月1日
右手と左手
仏教では右手を仏(清浄)、左手は自分(穢れ)を表すとされます。
インドでは右手だけでカレーを食べる場面をテレビなどで見たことがあるでしょう。

金剛界大日如来の印契は、左手の人差し指を右手で包む智拳印です。即ち煩悩と穢れにまみれた自分を清浄な智慧で包み込む形です。
仏前での合掌も仏と自分が一体化する所作です。

ところで和尚は、感性を司る右脳にコントロールされる左手を仏と考えるほうが良いのではないかと思っています。お釈迦様は左右の神経系がクロスしているとは知らなかったのではーー。なんてちょっと大胆でしょうか。皆様はどう思われますか?
平成19年3月16日
お地蔵さん
当院境内のお地蔵さんたちに素敵な仲間が加わりました。
手前の小さな陶製の地蔵菩薩。
Ms.Kさんの作品です。
56億7千万年後に、弥勒菩薩がこの世に現れるまで、この末法の五濁悪世に苦しむ我らを、この世はおろか、浄土の世界でまでも救って下さるお地蔵さんです。
水子さんの供養にも功力を発揮してくださるでしょう。
当山御参詣の折にはどうぞお参りください。
グチも聞いてくれますよ。

    「おん か-か-か- びさんまえい そわか」
平成19年3月2日
千の風になって

 「私のお墓の前で 泣かないでください
 
そこに私はいません 眠ってなんかいません
 千の風に
 千の風になって
 あの大きな空を
 吹きわたっています」
 
この歌、いい歌ですね。
ただ和尚としては、一箇所ひっかかります。
それは「そこに私はいません」というところ。
仏教的には「そこにも私はいます」となります。
山川草木悉有仏性--森羅万象すべてのものに神仏が宿る。従って仏となられた
大切な人はそこにも宿られておられます。皆様はどう思われますか?

平成19年2月16日
国民総幸福量
ブータンは「国民総幸福量」という公共哲学で国造りを実践している。
人間は何よりも幸福を望む。幸せの追求には、衣食住の安定と共に、人それぞれの心の和、家族との和、地域社会との和、自然との和、そして母国の歴史と文化に属するという自己認識の和が欠かせないとの考え。幸せは物のみでは得られない。だから、高度成長を目的とはしない。国造りの一手段と見て、「和」とバランスのとれる持続可能な経済成長を求め続ける。
昨年の調査では、国民の97%が幸せだと答えたそうです。(某新聞コラムより)

昔、「大和(やまと:大いなる和)」の国と称した日本国はどこに行ったんでしょう?
平成19年2月1日
厄除け「初午会式」
三重県の情報雑誌「伊勢人」2・3月号に紹介されました。

だるまには左目
を入れて、ご自宅で向う一年間お祭りして戴きます。

こちらもどうぞ
平成19年1月15日
ハチドリのひとしずく
ある時 森が燃えていました。森の生き物たちはわれ先にと逃げていきました。
でもクリキンディという名のハチドリだけは行ったり来たり 口ばしで 水のしずくを一適ずつ運んでは 火の上に落としていきます。
動物たちはそれを見て「そんなことをして いったい何になるんだ」といって笑います。
クリキンディはこう答えました。
「私は 私にできることをしているの」---
南米アンデス地方の先住民に伝えられている物語だそうです。
なにか考えさせられる良い話ですね。

和尚は2月3日の星祭りに向って準備準備です。
平成19年1月1日
阿弥陀如来

薫春献賀
明けましておめでとうございます。
今年は亥年。亥年生まれの人の守り本尊は阿弥陀如来です。
ある国王が出家して法蔵菩薩と名付けられたが、難行苦行の末、自分が仏になったなら西方に極楽浄土を開き、迷える人々の苦しみを救おうと誓ったのが阿弥陀如来。智慧の光と慈悲の生命は限りなく、いつでもどこでも我々を救ってくださる仏様。
昨年の漢字は「命」でしたが、理不尽にも犠牲になられた方々の霊が、阿弥陀如来のもと悠々とされていることを祈念いたします。
左は当院の阿弥陀如来坐像(平安期の作)です。
御真言は、「おん あみりた ていぜいからうん」といいます。

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