三重四国全霊場一覧(クリック!)

 出典:「三重四国八十八カ所霊場案内」三重四国八十八カ所霊場会事務局刊

津市内の霊場
第60番 東日寺 文治元年開創。本尊薬師如来は弘法大師作、千手観音は恵心僧都の作と伝わる。境内の地蔵堂には木造秘仏地蔵菩薩、胎内仏として石造聖観音像が収められている。(芸濃町椋本)
第61番 千福寺
(大里観音)
かつては七堂伽藍が建ち並び、紀州徳川家の祈願所として、三つ葉葵の紋所を使用した名刹。 (大里睦合町)
第62番 仲福寺 弘仁年間の開基。本尊十一面観音は弘法大師一刀三礼の御作と伝えられる。毎年八月十日に御開扉法要が厳修される。
(大里窪田町)
第63番 専蔵院
(今井観音)
弘法大師の開創になる後、今井四郎兼平の子孫がこの地に住み、兼平の念持仏毘沙門天をまつってから、山号を今井山と呼ぶ。枝垂ザクラの名所。(一身田豊野)
第64番 蓮光院
(津の初午さん)
本尊馬頭観音は聖徳太子四十二歳の厄年に、厄除のため自ら彫刻された作と伝えられる。また、平安前期・後期の大日如来、阿弥陀如来が安置され、三月の初午には厄除祈願者でにぎわう。(栄町3丁目)
第65番 密蔵院
(津のお大師さん)
藤堂家二代高次公より拝領の地に、寛文年間朴心僧都により中興され、高次公の念持仏をまつる。俗に津の「お大師さん」で親しまれる。 (大谷町)
第66番 福満寺 本尊延命地蔵尊は弘法大師の御作と伝えられ、その昔伊勢参宮の人々は必ずこの寺に立ち寄り参詣したものである。
(北丸之内)
第67番 観音寺
(津観音)
本尊聖観音は和銅二年、阿漕浦で漁師の網にかかったものと伝えられる。藤堂家代々の祈願所であった。浅草・大須とともに日本三大観音といわれる。(大門町)
第68番 護願寺
(中河原大師)
護摩堂に安置される十一面観音は大和長谷寺の本尊の分霊を迎えまつったもの。(中河原)
第69番  地蔵院
(中河原の子安地蔵)
天文年間中河原城址に子安地蔵院を建てたのが始まり。本尊子安地蔵は鎌倉時代の作で、重要文化財。 (中河原)
番 外 慈眼院
 (観音寺)
主な年中行事は、二月三日節分星祭り、八月十日十日観音、八月二十四日地蔵盆。(西古河)
第70番 神宮寺 本堂は寛永八年の建立、津市文化財。伊勢神宮への献上米はこの寺へ運びこまれ、量を測り本堂へ納めた後、献上されるのがならわしであった。(納所町)
第71番 真福院
(みたけの権現さん)
白鳳時代、役行者が蔵王権現を祀られて草創。山門前に群集する鎌倉期の石仏・石碑群は県文化財。理源大師が植えられたのが起源という桜並木の名勝地である。(美杉町)

三重四国八十八箇所霊場巡り

昭和46年秋発足

 四国八十八箇所巡拝は、1番から23番までが「発心の道場」、24番から
39番までを「修業の道場」、40番から65番までを「菩提の道場」、66番か
ら88番までを「涅槃の道場」とされています。
 三重四国八十八箇所には、こうした決まりはありませんが、巡拝の際に心
がけるべき教え、十善戒を授けられ、弘法大師の弟子となって出かけるの
であります。「同行二人」われ大師と二人づれという心がけで札所を丁寧に
参拝することが大切です。巡拝には、念珠、納経帳などは必ずお持ちにな
って、弘法大師の徳を偲び、もっぱら修行の心を持って巡りましょう。
       (本霊場は平成13年に開創30周年を迎えました。)
尚、「納経帖」は霊場各寺院にて御入手下さい。

「十善戒」
弘法大師は「十善を本(ほん)とせよ」と教えておられます。
お仏前だけでなく胸に留めて、生活していくことが大事です

(からだ)の戒め
 1 不殺生(ふせっしょう)・・むやみに生き物を殺さない
 2 不偸盗(ふちゅうとう)・・ものを盗まない
 3 不邪淫(ふじゃいん)・・・男女の道を乱さない

(言葉)の戒め
 4 不妄語(ふもうご)・・・・・嘘をつかない
 5 不綺語(ふきご)・・・・・・無意味なおしゃべりをしない
 6 不悪口(ふあっく)・・・・・乱暴なことばをつかわない
 7 不両舌(ふりょうぜつ)・・筋の通らないことを言わない

(心)の戒め
 8 不慳貪(ふけんどん)・・・欲深いことをしない。
 9 不瞋恚(ふしんに)・・・・・耐え忍んで怒らない。
10 不邪見(ふじゃけん)・・・不正な考え、誤った考えを起こさない。