Topページへ プログラムへ 野外学校の紹介へ
野外学校の歴史(1)開校〜1995年 野外学校の歴史(2)1996年〜2005年 最近のようす
植村直己・帯広野外学校の歴史(3)

2006年〜2007年
2006年(平成18年)
1月8日〜10日 第62回野外学校『冬の冒険学校』
 1日目は雪洞作り、2日目はネイチャースキーなど、3日目はあと片付けとゲーム大会(参加者7名)

◆2月25日〜26日 
親子のための野外学校『スキーと犬ぞり』
 どんころ野外学校を会場に開催。1日目は、日中は犬ぞり、夜はカーリング体験。2日目はネイチャースキーに出かけるもの、途中から雨・・・(参加者4名)

◆4月22日〜23日 『春の基地整備&平成18年度総会』
 せっかく基地に集合したのに、積雪状態のため作業にならず・・・。総会では17年度の事業・決算報告、18年度の事業・予算案について審議。総会終了後は、煙幕の中の情報交換会。(出席=会員9名)

◆5月20日(土)〜21日(日) 『春の基地整備Part2』
やっと雪も消え、気持ちを新に基地整備。管理棟の基礎改修と艇庫の床の修繕を実施。もっと人手を!(参加者5名)

◆6月25日 『初夏のトレッキング事前調査』
 翌週実施のプログラムのルート偵察。(参加者=4名)

7月2日 初夏のトレッキング『原始ヶ原』
 午前6時半に百年記念館をバスで出発。午前9時から登山開始(滝コース)。原始ヶ原高層湿原では、富良野岳の雄姿、チングルマ、ワタスゲ、ヒメシャクナゲなどのお花を堪能。15:00に全員無事下山、帯広解散は17:45。(参加者10名、スタッフ4名)
◆7月8日〜9日 『基地整備』
 初日は草刈りと、春に残した管理棟の基礎工事。夜は冷シャブをいただいたが、無煙の宴会は何かしら違和感が・・・。2日目は草刈りの続きとログハウスの清掃など。(スタッフ8名)
◆7月29日〜30日 『サバイバルキャンプ事前調査』
 テント・コッフェルなどの器材チェックと、前進基地の偵察など

8月3日〜9日 第63回野外学校『サバイバルキャンプ』
 今回のキャンプは十勝では珍しいほどの猛暑。その中、全道から集った12名がさまざまなプログラムに取り組みました。
【1日目】 開校式ののち、テント設営、まき割り、カマドでの炊事などを体験。ちなみに、夕食のメニューは「スキヤキ風なべ」と飯ごうメシでした。
【2日目】野外学校は3食とも自炊が原則。朝食(メシとオムレツ)後は、学校林の間伐作業。昼食(ラーメン)ののち、ロープワークやナイフの使い方を身につけました。夜はログハウスで研修会ののち、ごえもん風呂で汗を流して就寝。
【3日目】この日も快晴・猛暑。野外学校から、日高山脈の山中に設ける前進基地へ移動(車で8`、徒歩で8`)。移動のための作業も移動後の設営も自分たちで。
【4日目】いよいよ、十勝幌尻岳(1846m)登山。起床は5時、6時半には朝食を終えて出発。この山は登山口からの標高差が約1200m、中級〜上級者向きのきつ〜い登山道が続きます。今回は、登り5時間、頂上で1時間、下り4時間の行程となりましたが、参加者は全員元気に登頂を果たしました。
【5日目】朝食は前夜に仕込んだ小麦粉でパン作り。これを食べたら翌昼まで米一人に小さじ2杯しか当たらないサバイバル生活がスタート。食糧確保には釣り(糸と針は支給、竿はヤナギの枝)とフキの採集しか「道」は無い! それにしても、よく釣れた・・・
【6日目】この日もサバイバルは続く。正午には空腹にふらふらになりながら全装備を背負ってトボトボと下山。あまりの暑さで、途中で川遊びも。基地へもどれば至福のジンギスカンが待っていた。
【7日目】やっと最終日。朝食(焼き魚+卵+飯ごうメシ)後、あとかたづけ。「メロンを賭けた」まき切り競争などのゲームののち閉校式を終えて解散。
【参加者】広瀬歳幸(新得町・中3)、上村太志(鹿追町・中3)、工藤圭晃(岩見沢市・中3)、山本佑介(帯広市・小6)、大野耕太郎(帯広市・小6)、小貫 隆(札幌市・小6)、柳谷祐市(紋別市・小5)、野口 周(帯広市・小5)、諌山華奈(釧路市・小6)、佐柄千鶴(音更町・小6)、武藤有希乃(芽室町・小5)、山中志織(小樽市・小5)

◆9月10日 『自然探験学校 事前調査』
 雨の中、翌週の本番に備えたルート偵察と、飲料水・ポカリスエットのデポに伏美岳登山。(スタッフ7名)

◆9月16日〜18日 第64回野外学校『自然探験学校』

2006年の『自然探験学校』は、日高山脈の伏美岳(1792m)に登って、頂上でキャンプをしました。
【1日目】午前10時、野外学校基地で開校式。直ちに登山のためのパッキングにを行なう。大きなザックに寝袋、食器、着替え、雨具、行動中の全食料と水を詰め込んで11時に出発。登山口までの約30キロは自動車で移動。到着後は登山口前で家から持ってきた弁当を食べ、記念撮影ののち、いよいよ山へ向かう(12時50分)。
頂上までは、日帰り装備だと3時間ほど。しかし、今回の登山は装備を背負って進むため、およそ4時間で、やっと頂上へ到着(16時ころ)。頂上に着いたころは薄いガスの中。視界も開けず、雨具を着たままの「バンザイ」となったが、時間がたつにつれ、ガスも消え、十勝平野の夜景や満天の星空を満喫することができた。
【2日目】朝日を頂上から楽しむ贅沢、日高山脈の大パノラマを楽しむ贅沢。あっという間に時間が過ぎ、午前10時、頂上をあとに、下山を開始。下りは、ザックから食料・水が消えたこともあり、およそ3時間で下山完了。登山口で乾杯をして、野外学校基地へ戻りました。基地に到着後は、ごえもん風呂で汗を流し気分サッパリ。夕食のためのまき割りをやったあとは、飯ごうでご飯を炊いて、鉄板で鮭のチャンチャン焼き(フリードリンク付)を作りました。
【3日目】朝からどんよりとした空模様。朝食(飯ごうメシとオムレツ)を済ませ、あとかたづけが終えてから、コンパスを使ってミニオリエンテーリング。途中からは雨が降り出し、ログハウスへ移動。最後は「超ミニ・オリエンテーリングになってしまった。12時30分から閉校式、一人ずつに修了証書が手渡され、全日程が無事終了。
それにしても、天候に恵まれた今回の行事でした。全員の日頃の行いに感謝!
【参加者】佐柄 千鶴(音更町・小6)、武藤有希乃(芽室町・小5)、山本  麗(帯広市・小5)、柳谷 祐市(紋別市・小5)

◆9月24日 『もみじの登山 赤岳』事前調査
 6時30分、百年記念館を出発。大雪ダムからシャトルバスに乗り換えて銀泉台へ。9時15分、登山開始。「空、どこまでも青く」紅葉には少し早かったが、絶好の登山日和。2時間20分で登頂、下りは1時間50分。
 しかし、参加者不足で本番は中止!(スタッフ3名)。

◆11月11日〜12日 『冬ごもりのための基地整備』
 作業は、管理棟の屋根2ヵ所の補修、管理等東側床の補修、ごえもん風呂の冬囲い、管理棟校長寝室の床の補修、管理棟台所の壁と天井の補修。夜は安井さん特製お好み焼きも。(スタッフ10名)

◆11月25日 『忘年会』 アパッチを会場に開催(スタッフ13名)

◆12月24日 『冬の冬の冒険学校 事前準備』
 スキーの搬入・準備、ログハウス清掃、スベアの点検など。(スタッフ4名)


「冬の冒険学校」
ネイチャースキー

「冬の冒険学校」
雪洞の前で


「原始ヶ原トレッキング」

「サバイバルキャンプ」
十勝幌尻岳
「サバイバルキャンプ」
十勝幌尻岳


「伏美岳事前調査」

「自然探験学校」
伏美岳山頂
「自然探験学校」
基地での食事

「忘年会」
2007年(平成19年)
1月6日〜8日 第65回野外学校『冬の冒険学校』
【1日目】参加者が集った野外学校基地は、雪がほとんどない状況。
 13時、参加者とスタッフがログハウスに勢ぞろい。開校式とオリエンテーションが行なわれた。Orでは、スタッフ・参加者の自己紹介、期間中の注意事項(とくに凍傷予防など)、今夜から翌日には大嵐になる可能性が高いことなどが告げられ、一同に緊張感が走る。 こののち例年ならば、冬の冒険学校のメイン・プログラムの雪洞作りに取り掛かるのだが、いかんせん雪不足。やむを得ず、寝床となるテントを設営することに。テントは冬用の外張りをつけた耐寒性のあるものだが…。
 設営終了後は、スベア(石油コンロ)・コッフェルなど、期間中の炊事に必要な装備の説明が行なわれた。
 16時、夕食準備。メニューは「煮込みうどん」。冬の冒険学校の炊事は、まず雪を溶かして水を作るところから始まる。スベアに火をつけコッフェルに雪を山盛りにしてこれを水にするのだ。
 19時。ログハウスで研修会。テーマは「雪山の生活」。とくに、「悪天候の時にはどう行動するのか」を中心に、約1時間の座学。こののち、夜食に七輪でモチを焼いて食べた。
 21時30分、反省会を終え、防寒着に身を固めて、いざテントへ。このときはまだ雪がちらついている程度だった。
【2日目】夜半には雪が激しくなり、未明には湿った雪がすっかりテントを覆ってしまった。このため、テントの中は酸欠に近い状態となり、順次ログハウスへ避難、朝を迎えた。
 夜明けとともに、まずはテントの除雪作業。すでに積雪は60cmほどで、さらに降り続き、風も強まってきた。このため、2日目のメイン・プログラム「ネイチャースキー」もやむなく中止となり、急遽、「ネイチャーすごろく」の実施となった。
 レトルトご飯と缶詰、カップめんの朝食を終え、ログハウスで「すごろく」の開始。これは、さいころの目だけ進み、進んだマスによって、指令カードを引き、その指示に従うもの。指示は「木の葉を3種類もってこい」「木の実をさがせ」「赤いものをさがせ」「雪だるまを作れ」「校庭の隅にある竪穴住居をのぞいて来い」などなど。なかなかゴールインできず、悪戦苦闘したが、このゲームで15時過ぎまで楽しむことができた。
 16時30分から夕食準備。メニューは「飯ごうメシとシカ肉ステーキ」。まず、メシを炊くために雪を溶かして水を作るところから始まるが、3度目ともなると、みんな要領がよくなる。シカ肉はスタッフが調達してきた上物で、たいへんおいしくいただいた。
 夜の研修は、全員マッチでうまくスベアに火が着けられないことが判明したため、「マッチの上手な使い方」の学習となった。このころになると、外は雪もおさまり、星空が見え始めたので、全員で「アイスキャンドル」を作り、幻想的な光景を楽しんだ。
 その後は、 反省会を終え、防寒着に身を固めて、テントへ。全員熟睡できたようだ。
【3日目】 6時半起床!いつもより20℃も暖かい(0℃前後)朝を迎え、朝のつどいで日の出を見た。
 朝食は スパゲティーをゆでレトルトの具をかけたものとスープ。食事が終わってからは、個人装備、共同装備の片付け、感想文、昼食と慌しくこなし、12時30分から閉校式。式では一人ひとりに修了証書が手渡され、天気に翻弄された2泊3日を無事終え、全員帰路についた。なお、JR石勝線が事故で不通!結果、札幌到着が21時ころになった参加者も・・・
【参加者】飯山 健斗(新得町 中2) 進士  悟(帯広市 中2) 吉田 出海(新得町 小5) 三島 夏帆(安平町 中1)、飯山 未姫(新得町 小6) 武藤有希乃(芽室町 小5) 佐柄 千鶴(音更町 中1) 山中 志織(小樽市 小5)、三島 涼花(安平町 小5)

2月25日〜26日 親子のための野外学校『スキーと犬ぞり』
 会場はどんころ野外学校。1日目の午後は犬ぞり試乗ののちカーリング、夜もカーリング。2日目はネイチャースキーと尻すべり。(参加者17名)

◆3月18日 『平成19年度総会』(会場:アパッチ・カレー)
 18年度事業・決算報告、19年度事業・予算案の審議、役員改選など。なお、この会議で「野外学校の危機管理」について話し合いが持たれ、事前調査の充実、各プログラムでの責任の所在を明確にすること、行事の検証を行なうことなどがあらためて確認された。(10名)

◆4月22日〜23日 『春の基地整備&春の山道事前調査』
 初日はログハウスに乾してあったテントの片付け、ごえもん用のまき割り、タワーの清掃とハト対策、修了者名簿の貼りかえなどなど・・・作業は多いが人手が足りない! 2日目は、「春の山道」のルート偵察。(スタッフ5名)

◆5月3日〜4日 
親子のための野外学校『春の山道』
 1日目は午前10時に野外学校基地に集合。開会式ののち、手始めにシラカバの樹液を採取する仕掛けを作りました。
 その後、自動車に分乗し、札内川公園、一本山展望台、岩内仙境を巡り、自然観察・野草の採集などを楽しみました。
 基地へ戻ってからは夕食準備。かまどを作って、マキを割っての作業ののち、ジンギスカンと飯ごうメシを堪能しました。採ってきたばかりの野草の料理(イラクサ、ニリンソウ、ギョウジャニンニクのおひたし、エゾエンゴサク三杯酢、フキノトウみそetc.)も味わいました。
 夜は、ごえもん風呂に入って汗を流し、ログハウスで寝ました。
 2日目のプログラムは朝食作りから。野草入りのオムレツをみんなで作って、おいしくいただきました。その後、伏美湿原でミズバショウを鑑賞、さらに八千代牧場の散策などを楽しみました。
 基地へ戻ってからは、前日採集したコシャク、エゾニワトコ、ヨモギ、フキノトウなどをてんぷらにし、そばと一緒においしくいただきました。
 今回は天候にも恵まれ、春を存分に満喫できました。(参加者12名)

◆6月9日 『基地整備』=ログハウスの塗装作業(スタッフ3名)
◆6月16日 『基地整備』=ログハウスの塗装の続き(スタッフ4名)
◆6月24日『高山植物観察会 富良野岳』事前調査(スタッフ2名)
◆6月28日『幹事会』=アパッチを会場にサバイバルキャンプの詳細など

7月1日『高山植物観察会〜富良野岳』 
 6時15分、帯広をバスで出発、9:20に登山口の十勝岳温泉に到着。9:45に登山を開始、3時間ほどで富良野岳稜線の分岐に到着。ハクサンイチゲをはじめ色とりどりの高山植物が咲き乱れていました。ここから頂上へは希望者のみ。15:40には全員の下山を完了。帯広解散は19:00でした。今回の登山は天候はまずまず、花盛りでした。(参加者22名、スタッフ9名)

◆7月8日 『基地整備』=キャンプサイトの草刈り(スタッフ4名)
◆7月14日〜15日 『基地整備&サバイバルキャンプ事前調査』
 14日は草刈りと器材等の整備、15日は前進基地の偵察など(スタッフ5名) 

8月2日〜8日 第66回野外学校『サバイバルキャンプ』
【1日目=晴れ】午後1時から野外学校基地で開校式。いよいよサバイバルキャンプの始まり。参加者が決意表明、 開校式後はオリエンテーション。持ち物チェック、プログラムの説明などがあった。 「野外活動基礎学習T」では、テントのたて方のマスター、さらにまき割り、カマド作り、たき火などを実習。そのまま夕食作りにとりかかった。
 野外学校の食事は「自分たちの手で調理」が基本。夕食のメニューは「ごはん、バーベキュー、トマトスープ」。カマドを作り、自分達が割ったマキで火を焚き、飯ごうでご飯を炊いて、アミの上で野菜やソーセージを焼いて、おいしくいただいた。
 夜はログハウスで植村直己さんの足跡のDVDを見ながら、人となりについての学習会。こののち「ごえもん風呂」で汗を流し、反省会ののち午後10時ころにテントの明かりを消しました。
【2日目=曇のち雨】午前6時に起床。朝のつどい・体操のあとは朝食作り。メニューは「飯ごうメシ、オムレツ、サラダ」。できたら食べて、終わったらあとかたづけをてきぱきとやるのが野外学校の鉄則。
 この日の天気は雨模様。午前中はタワーの下でロープワークとナイフの正しい使い方の学習会。昼食(ラーメン)を挟み、午後はナイフを使ってクラフトをしました。
 夕食は野外学校名物「スキヤキ風」。カマドで火をたいて飯ごうでメシを炊き、フライパンで肉・野菜を「メンミ」で煮込み、卵をつけて食べました。今年の参加者は野菜嫌いが少なく、玉ねぎ・長ネギ・しいたけなども好評。
 夜はログハウスで「山での生活」の学習会。「熊が出たらどうするか」とか「行動は暗くなる前に完了する」のほか、「トイレの正しい使い方」も学習した。 学習会後は「ごえもん風呂」入浴、反省会を済ませ、午後10時ころ消灯となりました。

【3日目=雨のち曇】 この日も午前6時に起床。朝のつどい・体操のあとは朝食作り。メニューは「スパゲティーと野菜サラダ」。スパゲティーは茹でてレトルトの具とからませたら出来上がり、サラダは材料を刻んで袋に入れ、ドレッシングと混ぜたら完成。
 この日の天気も雨模様。しかし、予定通り16キロの道のりを歩いて「トッタベツヒュッテ」まで向かうことに。そのための移動準備(ザックに荷物が入らなかったり…)に悪戦苦闘!
 午前9時30分に、雨具を着込み、昼食・水筒を入れたデイバッグを背負っていざ出発!最初は舗装道路、後半は熊が出てもおかしくない林道を黙々と進むこと約5時間。目的地のトッタベツヒュッテには午後3時前に無事到着!
 この日は小屋泊まりのためのため設営は無し。夕食はコンロで「豚丼・みそ汁」を作って食べた。 夜は「蛾」との格闘はあったものの、久しぶりに屋根の下の寝場所に、爆睡できたようす…
【4日目=曇のち晴れ】 午前6時に起床。朝のつどい・体操のあとは、いつも通り朝食作り。メニューは行動食の「レトルトハンバーグとソーセージをパンに挟んだもの」。 食後はパッキングを済ませ、前進基地へ向けて今度はフル装備を背負って出発!歩く距離は4キロ弱と短いものの、登り勾配の林道は結構きつかった。
 前進基地は例年と同じ十勝幌尻岳登山口近くの土場あと。到着後、まずはテント設営を済ませ、『サバイバル生活に挑戦』する前の、最後の「マトモな食事」。さて、いよいよ『本番』が始まった。
 『サバイバル生活』の基本は、自分たちの食料は自らの手で調達する』こと。期間中に配られる食料は一人当たり四分の一合の米と、調味料だけ!ほかに釣り糸と針が支給された。
 最初は指導員から「フキの調理方法」が伝授され、続いて釣り糸に針をつける方法が手取り足取り教えられる。これがマスターできなければ食料獲得を断念しなければならないだけに、一同真剣に取り組んだ。
 こののち、グループごとに釣りに出発!目指すは大物のオショロコマ。数時間のうちに釣果を自慢げに携えて戻ってきた。
 夕食は釣った魚の塩焼き・フライ、フキの炒め物。まずまず満足…。
 夜はたき火を囲んで歓談。星がキレイに見えたので、ブルーシートの上に寝転んで星座や人工衛星も観察した。
【5日目】 この日は、目覚めたら早速釣りへ。午前5時に出かけた班も。この日も大漁!魚とフキを採っては食べ、食べ終わったらまた釣りに…。釣った魚を「遠火」でじっくり焼き上げ、燻製状態にして保存食にする者もあり、多少の工夫は見られたものの、「もう少し空腹を感じなければサバイバルにはならないのに…(スタッフ)」。 この日の夜もたき火を囲んで歓談。
【6日目】 この日も、目覚めたら早速釣りへ。とはいえ、昨日よりも出足は遅く、空腹で力が入らずテント近くで体力の温存を図るものも。
 正午前、『サバイバルに挑戦』が終了。配られたアンパンにかぶりつき、食料のありがたさが身に染みたよう…。
 3日間過ごした前進基地を撤収し、フル装備を背負って下山。最初の急勾配は徒歩で、そのあとの13`はマウンテンバイクで基地へ。午後4時前に基地へ全員無事帰還!!
 基地到着後は、みたびテントの設営。これが終わってからごえもん風呂で汗と垢を洗い流してから夕食のジンギスカンパーティーを迎えた。久しぶりの肉・野菜・焼きソバを腹いっぱい食べ、「食べ物の有難さ」を実感したようす。
 暗くなってからは、ホタルの観察に出かけたりし、午後10時ころに消灯となった。
【7日目】 サバイバルキャンプの最終日。起床・朝のつどい・体操を終え、最後の朝食作り。食材は「納豆、卵、のり、塩じゃけ、みそ汁(油揚げと豆腐」の純日本風。
 食後は、一週間使ったコッフェル、テントなどをきれいに片付けて返却。こののち、のこぎりで丸太を切り、これに各人がサインをして記念品が完成。あとはサバイバルキャンプを振り返る感想文を書いてプログラムは終了。
 閉校式では校長から一人ひとりに修了証書が手渡され、無事にサバイバルキャンプの幕を閉じた。
【参加者】諫山 華奈(釧路市・ 中1)、山中 志織(小樽市・中1)、中島  悠(名古屋市・高1)、吉田 出海(新得町・小6)、三島 千生(安平町・ 小5)、工藤 圭晃(岩見沢市・中2)、桑山 東洵(町田市・ 中2)、中島  啓(名古屋市・小6)

◆9月9日 『自然探験学校事前調査』=伏美岳への林道と伏美小屋のチェック(スタッフ2名)

◆9月16日〜18日 第67回野外学校『自然探験学校』
期間中は天候に恵まれず、当初予定していたプログラムは変更したものの、無事に日程を終了しました。
【1日目】午前10時に野外学校に集った参加者は4名、いずれも小6の女子。このうち2名(武藤&山本)は昨年のプログラムで伏美岳の頂上キャンプの経験者、草薙&児玉は登山は初体験とのこと。いずれもヤル気満々と見た。今年も昨年同様、1日目に伏美岳に登って頂上で1泊、翌日に下山し基地へ戻ってくるプログラムを予定したが、気象条件が芳しくなく、初日は登山口にある「伏美小屋」という山小屋に1泊し、翌日に日帰りで伏美岳のピークを目指すことに変更した。
 ログハウスで開校式・オリエンテーションののち、炊事で使う灯油コンロやコッフェルの使い方を学習、昼食ののち、夕食のカレーの材料を下ごしらえを済ませ、自動車に分乗して伏美小屋へ向かう。
 小屋に到着したころから雨は本降りに。3時半には夕食準備に取りかかり、5時にはおいしいカレーライスができた! 6時にはあとかたづけも終わり、あとは山小屋で「こわい話大会」スタッフの佐藤氏の話がいちばん盛り上がった?ようだ。 8時半にはランプの明かりを消した。外は雨が降り続いていた。
【2日目】午前5時に起床! 外は相変わらずの雨…。しかし予報では「9時過ぎには止む」との情報を信じ、頂上アタックをすることに決定。 寝床を整理し、朝食(レトルトご飯とレトルト丼の素)を作って食べ、登山準備に取りかかる。
 午前7時半、デイバッグに昼食セットなどを詰め雨具を着て、標高1792bの伏美岳頂上を目指して出発!
カッパを着ての登山は暑く、登山道はドロドロの悪条件ではあったものの、途中からは雨も小止みになり雲海を抜けてからは青空も。結局、高度差1200bを3時間半ほどで全員が頂上へ。頂上付近は紅葉も始まり、雲の切れ間からは日高の山なみも見ることができた。
 12時に下山開始。下りは登りよりも滑りやすく悪戦苦闘すること2時間半、無事に下山を完了した。
 基地へ戻ってからは、ごえもん風呂で汗を流し、濡れた服も着替えやっとサッパリできたようす。その後テントをタワーの2階に設営し、夕食に取りかかる。
 このころから再び雨となり、タワーの下での夕食となる。夕食はゴハンを炊いて、あとは皆で「チャンチャン焼き」に舌鼓… 食後はログハウスで植村直己さんのDVDを鑑賞し、氏の冒険行や考えなどを学習し、午後9時に消灯。話し声が止んだのは10時過ぎか…。
【3日目】午前6時に起床! 雨はひと段落。テントの中を片付けてから、朝のつどい・体操。7時からはカマドを作って朝食作り。メニューは飯ごうメシ、オムレツ、サラダ。ゴハンは底にちょっときつめのコゲができたが、これもしょうゆを付けて炒めると美味!結局は完食。
 食後は3日間使ったコッフェル、コンロなどを「借りたときよりもきれいに」片付け。その後、参加メンバーからのリクエストで、丸太を輪切りにして各自がサインした「エンブレム?」を作った。11時からは3日間の思いを感想文に。12時からの昼食(ホットドッグ&牛乳)を終えたのち、閉校式で一人ひとりに修了証書が授与され2泊3日の「自然探験学校」も無事に幕を下ろした。
【参加者】武藤有希乃(芽室町・小6)、山本  麗(帯広市・小6)、草薙 美里(帯広市・小6)、児玉 菜摘(帯広市・小6)

◆11月17日〜18日 『冬ごもりのための基地整備』
 基地整備は、相変わらずハト対策。出入りできそうな穴をすべてふさいで無事終了。夜は、「管理人」在住20年を記念して、酒井シェフの羊料理を堪能した。翌日は冬の学校に備え、スキーの準備と器材の整備を行なった。


「冬の冒険学校」
雪が少ないのでテントで

「冬の冒険学校」
一夜明けたら、大雪

「冬の冒険学校」
ネイチャーすごろく

「冬の冒険学校」
参加者全員集合


「スキーと犬ぞり」


親子のための野外学校「「春の山道」







「サバイバルキャンプ」
雨の中を16キロ

「サバイバルキャンプ」
魚をつって食料に

「サバイバルキャンプ」
釣られた魚たち

「サバイバルキャンプ」
前進基地で



























「自然探験学校」
雨の伏美小屋

「自然探験学校」
伏美岳山頂




「基地整備」
ハト退治の網を張る
2008年(平成20年)
1月5日〜7日 第68回野外学校『冬の冒険学校』
【1日目】午後1時、ログハウスで開校式が始まった。今回の『冬の冒険学校』には全道各地から集った9名。顔合わせ、寒さから身を守るための注意(凍傷予防の徹底など)が行われた後、最初のプログラム、「雪洞つくり」が始まった。
  雪洞は、年末に降った約50センチの雪を、積み上げて固めた作った「山」に横穴を掘って作る。この作業は毎年お隣の農家にお願いしている。
 雪洞つくりは、スコップで横穴を掘る進めて作る。入り口を大きくすると外気が入りやすくなるため寒い。大きさは中に寝る人間が横になって休める程度。あまり大きくするとやはり寒い。天井もあまり高くするとやっぱり寒い!午後1時半過ぎから始まった作業が終わったのは、あたりが暗くなり始める午後4時ころ。このときの気温はすでに−16度になっていた。
 雪洞ができたら、ぬれた服を着替え(凍傷と風邪予防の第一歩)。この後、夕食つくりが始まる。
 野外学校の食事は、食材は提供されるが、調理はすべて自分たちの手で行う。冬の厳しいところは、水が出ないこと。よって、食事の準備は雪を溶かして水を作るところから始まる。さらに、食材を置いておくと、瞬間冷凍になってしまう。この日夕食のメニューは「煮込みうどん」、最初は外で調理をしていたが、あまりの寒さに雪洞へ移動。食事のあと片付けが終わったら、ログハウスへ集合。翌日のネイチャースキーで使うスキーの金具あわせを行った。
 これが終わってから、「夜食」。ログハウスに「しちりん」を持ち込んで餅を焼いて食べた。
 夜9時も過ぎたころ、反省会も終わって、いよいよ雪洞で寝る準備。モコモコに着込んでいざ雪洞へ!外の気温は−19度。
【2日目】午前6時半、起床!外の気温は−19度。全員無事に一夜を過ごし、元気に起床。ちなみに夜半に1名がログハウスへ避難してきた。雪洞内は+3度前後だった。ちょうど日の出のころ、「朝のつどい」を行い、ちょっと散歩へ。朝食はレトルトご飯と缶詰、インスタントスープ。ここでも「水つくりから始まる」。
 いよいよ今回のメインプログラム『ネイチャースキー』が始まった。これは、班ごとコンパスを持って、地図上に示された「ポスト」を探し、そのポストに書かれている指示に従うもの(「雪の上に自分の名前を書け」、「景色をスケッチしよう」、「動物の足跡を探せ」など)。言わばスキーを履いたオリエンテーリング。全員およそ4時間かけてポストをめぐって帰ってきた ゴール到着後は、全員で発表会を行い、賞品のフルーツポンチで一息ついた。
 休憩後は夕食つくり。メニューはご飯、ステーキ&フライドポテト、スープ。調理は外で、食べるのは、ログハウスで。ちなみに外気温は−15度、昨日よりはちょっとだけ暖かい…。
 食事の片づけが終わったら、研修会。テーマは「植村直己さん」。DVDを見ながら、植村さんの冒険行や考え方などを学習した。
 研修会終了後は、夜食のお汁粉(インスタント)。その後、恒例の「スノーキャンドル」を雪洞の周りに作り、幻想的な空間をみんなで作った。このころ空には満天の星。天の川や人工衛星にしばし寒さも忘れて?見とれた。
【3日目】 午前6時半、起床。朝のつどい、体操ののち、散歩へ出かけた(気温−15度)。戻ってきたら、まずは朝食準備。メニューはスパゲティーとスープ。
 朝食後は、『後片付け大作戦』の始まり。まず、自分の装備をザックにしまい、次いで野外学校から貸し出されたコッフェル・コンロなどをきれいにして元に戻す。全員、この作業に悪戦苦闘、それでも1時間半ほどで作戦完了!こののち、3日間の体験を感想文にまとめ、昼食の後、閉校式を迎えた。
【参加者】諌山 華奈(釧路市 中1)/佐柄 千鶴(音更町 中1)/山中 志織(小樽市 小6)
上村 太志(鹿追町 高1)/柳谷 祐市(紋別市 小6)/太田 聖也(江別市 小5)
吉田 出海(新得町 小6)/宇山 知希(江別市 小5)/山崎  悟(釧路市 小5)

2月23日〜24日 親子のための野外学校『スキーと犬ぞり』
●恒例の「スキーと犬ぞり」行事を、どんころ野外学校を会場に開催しました。今回は参加者が少なく(2名)、少々さびしいものもありましたが、犬ぞり体験、スノーシュー、カーリング、山スキーなどを楽しく体験することができました。
 

「冬の冒険学校」
雪洞を掘る

「冬の冒険学校」
雪洞の中

「冬の冒険学校」
ネイチャースキー

「冬の冒険学校」
集合写真

2008年以降のようすは、こちら