謹啓
　寒さ厳しき折、皆様には益々ご健勝でお過ごしのこととお喜び申し上げます。
　さて、今年四月の北海道議会議員選挙を迎えるにあたり、熟慮の末、私の政治家としての活動を終わらせていただくことと致しました。七期二十八年間の長きにわたり、皆様には温かいご配慮をいただき、厚く御礼申し上げます。
　振り返りますと、昭和五十四年の初当選以来、「生活優先」をモットーにして、
皆様が快適な暮らしを過ごせることを願い、道政の推進に当たってきました。
昭和五十七年、堂垣内道政最後の年に知事に対する質問で初めて「クリーン農業」を提唱したことなど、昨日のことのように脳裏に浮かびます。
　平成二十一年の政権交代以降、地方軽視の民主党政権のために北海道にも厳しい風が吹きつけています。こうした情勢をものともせず、三期目に挑む高橋はるみ知事をしっかり支え、北海道と札幌市、西区をさらに発展させることが私の思いです。
　そういう意味でも西区で自民党の議席を減らすわけにはいきません。自民党道連と協議しながら選考を進めていたところ、幸いにして医師の勝沼栄明さんと出会い、後事を託すこととしました。
勝沼さんは三十六才と若く、行動力にあふれた人物で、本道と地元のことを心底から考えています。私も若い世代に後を委ねることができて、肩の荷を下ろした気持ちでいます。なにとぞ私同様に温かい目で見守り、絶大なご支援を賜りたいと存じます。
　これまで皆様から賜ったご厚情に対し、感謝の意は尽くせません。
今後は一人の道民として活動し、北海道と札幌市、西区の未来のために、
少しでもお役に立つことができればと考えています。
　皆様の益々のご活躍をお祈り申し上げ、御礼のご挨拶とさせていただきます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　謹白
平成二十三年　二月