アガリクスと健康。
乾燥させたアガリクス茸の一般成分は、タンパク質40%、糖質40%、繊維質8%、灰分8%、脂肪4%で、タンパク質、糖質の含有量が非常にすぐれている茸です。
ビタミン類は、B1が0.5mg、B3、ナイアシン44mg%が含まれています。
傘部や、柄部の全脂肪質、脂質、中性脂肪、リン脂質のいずれにも、リノール酸を主体とする不飽和脂肪酸の量がきわめて高く、70〜80%という高含有量を示しています。
不飽和脂肪酸は、いま医学界で注目度の高い物質で制ガン効果があり、コレステロール値を低下させたり、血圧降下にも効き目があります。
ビタミンに含まれる、エルゴステロールは、光照射と過熱でビタミンD2になりますが、これは骨粗鬆症を改善します。
糖脂質のほか、現代人の食生活に不足しがちな、カリウム、リン、マグネシウム、鉄分などのミネラルも多く含有しており、高い栄養価があります。
食物繊維は、体内に蓄積される発ガン物質やコレステロールを体外に排出するのに効果があります。
組織成分の中でも多糖類が多く、なかでも高分子多糖類活性β-グルカンを豊富に含有しております。多糖類は免疫効果を高める作用がありますが、単に免疫力を高めるだけでなく感染しても病気の発生をもおさえる力を持っています。
ガンに関して言えば、ガンにかかりにくいだけではなく、ガン細胞の増殖や転移を防止する作用があります。
また、他のキノコの多糖類は、固形ガンにのみ反応しますが、アガリクス茸の多糖類は、固形ガン、肺ガンをはじめ多数のガンに効果を発揮することが報告されています。
さらに、アガリクス茸には正常な細胞を活性化させ、新陳代謝をうながす作用がありますので、健康な日々のための予防としても効果があります。
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