Topページへ プログラムのページへ
第72回植村直己・帯広野外学校
『自然探験学校の記録』

「探験」は『探検』しながら『体験』することを意味する野外学校の造語です
★今回の自然探験学校は『山に登って頂上でキャンプ』をテーマに、日高山脈の伏美岳(1792m)に登山し、山頂で一泊のキャンプをしました。期間中は天候にも恵まれ、頂上からの景色、星空などを満喫することができました。

                参加者の感想文は、こちら
 
◆参加メンバー
藤田圭哉(芽室町・高2)、武藤有希乃(芽室町・中2),、井上一樹(帯広市・中1)
林 志門(旭川市・小6)、山中夕奈(小樽市・小5)
◆スタッフ
小貫耕喜(校長)
矢満田啓明、北沢 実、阿部侑太(以上、アタック隊)、山本義明、梶美恵子、佐々木誠一
1日目(9月19日)天候=晴
今回の参加者は5名(募集定員も5名)、うち藤田君を除く3名は1ヶ月前に開催したサバイバルキャンプの経験者、武藤さんは2年前の伏美岳登山に参加経験あり。午前10時からの開校式もそこそこに、早速登山の準備に取り掛かった。まずは装備のチェック。防寒着、寝袋、飲み水など必要なものはザックに詰め、その上に炊事用の水1リットル、夕食の弁当、翌朝の食事、携帯トイレなども各自が背負って登るため、見る間にザックはパンパンになる。早めの昼食を終え、自動車に分乗して伏美岳の登山口へ向かったのは正午のこと。
 登山口到着後は、入山届けを記入して早速登山開始(13時)。メンバー5名と指導員3名の計8名のパーティーで頂上を目指した。登山道は整備が行き届いており、十勝幌尻のようなヤブ漕ぎなどはない。メンバーは重たいザックを背負ってはいるものの、足取りも順調でおよそ3時間半で山頂に到着、日高の山並みと十勝平野の雄大な景色が出迎えてくれた。
 到着後は汗まみれの服を乾いたものに着がえ、直ちにテント設営。日高の山並みが徐々に夕闇に包まれるころには、夕食をとることもできた。食事中には闇夜となり、空にはきれいな星空が広がった。しかし残念なことに、ゆっくり星空を眺めようと思うとガスが出てきて星をかくしてしまう。温かい飲み物を飲みながら寒空の下でしばらく粘ってはみたものの、寒さに負けて午後8時ころにはテントにもぐりこんだ。

登山口にて

登山中

頂上に到着

到着直後の景色

テント設営

夕闇の日高山脈

あれに登りたい!?

夕食
2日目(9月20日)天候=おおむね晴
この日の起床予定時刻は6時。しかし3時くらいにトイレに行ったメンバーは満天の星空に感激したようだ。5時過ぎに外へ出てみると、テントのフライシートがバリバリに凍っており、かなり冷え込んだ模様。あたかも「わたあめ」を作る機械の真ん中に立っているように、周りは雲海、上空は青空であった。6時には全員テントから這い出してきて、不思議な空間を楽しんだ。
 朝食を終えたのち、テントの撤収作業、頂上からの眺望を楽しんだり、写真撮影を下のち、午前9時に下山開始。若者達の足取りは軽い。それに引き換え…。何度か休憩をとり、11時30分には登山口へ無事到着。記念写真ののち、カップめんの昼食。その後、自動車に分乗して野外学校へ向かう。
 

朝の日高山脈

景色を眺める

雲海を眺める

下山前の写真

下山開始

下山中

水場にて
下山完了
ヘロヘロ

昼食中
 基地到着後は濡れたテントを乾し、ログハウスの掃除をし、リクエストに応えてマキ割りを行った。そのご、待望のごえもん風呂に入って疲れを癒し、汗と垢を流しキレイなからだになった。
 夕食は、野外学校秋の定番「チャンチャン焼き+いくら丼」。かまどを作って火をおこし、飯ごうでご飯を炊いて…という一連の作業もみんな慣れたもの。手際よく準備が進み、料理を楽しんだ。
 あとかたづけを簡単に済ませた後は、ログハウスで9時の消灯まで自由時間。9時に電気を消したが、話し声が消えることはなかったようだ。さて、10時過ぎのこと、風呂へ向かったスタッフが空を見上げると満天の星空が!これは大変とばかり、全員を招集して突然の星座観察会。天体望遠鏡で「なぞの惑星」を観察したりと、楽しいひと時を過ごすこともできた。

ごえもん風呂

かまどの準備

夕食

これがチャンチャン

ログハウスの中
3日目(9月21日)天候=おおむね晴
 起床は6時。6時半からの朝のつどい・体操ではロボット的な動きを見せるスタッフにくらべてメンバーの動きの軽やかなこと。朝の散歩で伏美岳の姿を下界から確認したのち、朝食の準備に取り掛かる。メニューは「飯ごうメシ、オムレツ、サラダ、スープ」。カマドつくりも朝食準備もスムーズに進み、おいしくいただいた。
 このあとは、食器類の片付け、ごえもん風呂の水抜き・掃除などの作業を済ませ、再びリクエストに応えてマキ割り大会。さらに丸太の早切り競争などを行い、あっという間に11時過ぎ。ログハウスに入って、メンバーの一樹君が山頂から持ち帰った石にみんなで寄せ書き。さらに恒例の感想文を書き、昼食ののち閉校式を迎えた。

朝食作り

あとかたづけ

丸太切り競争
閉校式
記念撮影