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「いいよ、アスラン、おいで・・・・」




自分の背が追い抜いたことを今日まで知らなかった。

「クルーゼ先生・・・・」
「もう、先生はなしだ、ただのクルーゼと呼んでいいよ。アスラン・・・・」
「クルーゼ・・・」

照れ臭くて急いで背後から金の長い髪に顔を埋めた。髪を顔でかき分けうなじに噛み付いた・・・・
長く待たされたこの行為に身体の中心がグッと熱くなった。
舌で舐め上げ、吸い付いた・・・弱点であるかのように、どの生き物でも喉笛を噛み切られては命も危ないだろう・・・クルーゼも身体を震わせ絶え入るような小さな細い悲鳴を上げた・・・そして嫌がり、抱き締めた腕から逃れる仕草をした・・・・

「駄目、逃がさない・・・クルーゼ・・・・私の名前を呼んで・・・アスランと・・・・」
言葉と共にクルーセ゛の身体の前に腕を絡め、身体の中心でびくついているモノに指を絡め、上下に擦り出した・・片手で先程脱がしぞこねた布切れを取り払い、施す愛撫に耐え切れず前に両手を着いたクルーゼに、もう一度告げた。

「アスラン、と呼んで下さい。」
背中に上から唇を這わせ、舌で舐め上げると、身体を震わせ、手の中で大きく立ち上がり存在を示し始めたものと呼応するかのように声が零れて来た・・・・

「あ・・・・ああ・・ア、ア・・ス・・・ラ・・ン・・・・アスラン・・・」
「クルーゼ・・・・もっと・・・」
「アスラン・・・・アスラ・・ン・・・ううっ・・・・はあ・・・・あ・・・・ああ・・・・や、やめ・・・・て・・・」
「こうしてあげたかったんです・・・・貴方を抱きたかった・・・クルーゼ・・・・貴方のこの素敵な声が聞きたかった・・名前を呼んで欲しかった・・・・もっと、いきますよ・・・」

そうしてクルーゼのモノを口に含み、強弱を付けその音が聞こえるほどに唾液とクルーゼが零す体液が混じり合う音に、二人ともが興奮した。更に荒い息とクルーゼの上擦った耐え難い声が交じり合った・・・
そしてクルーゼの感極まった細い高い悲鳴が部屋に広がった・・・・・

丁寧に舐め取った液体を今度は口中で指に掬い取り、口に含んだままの物は舌にのせ、クルーゼの秘められた所に塗り込めた・・・・丁寧にしっかり閉じられている、秘密の憧れ続けたその襞を、指で抉じ開け、唇を寄せ含んでいた物を舌で塗って行く・・・・そして指で更に奥へ奥へと塗り込め慣らして行った。
それだけの行為に枕を前に抱え、顔を押し付け声を殺していたクルーゼは、快感を表した、前のモノを何とかしたくてアスランの片手を掴み自分のモノを握らせた。

「クルーゼ?」
「クルーゼ・・・貴方が自分から誘ってくれるなんて嬉しいですよ・・・」
と、アスランは再度彼のモノを扱き出した。今度はクルーゼの指と自分の指とを絡ませながらの行為に、もうはちきれそうなほどにぐぐっとアスランのモノも熱を持った。耐え切れずにアスランは、かつての子供の頃のような貧弱な男の子のモノではなく、憧れた父親ほどの大きくなったモノをクルーゼに押し込んだ・・・・

初めての行為にアスランは、痛みと締め付けられる苦しさに思わず呻いた・・・
この圧迫感から逃げ出したい、痛みから逃れたいために更に押し込んだ・・・

クルーゼは、アスランの動きに合わせるかのように荒く息を吐き続けた。それによって締め付けが僅かに楽になるお陰でアスランは更に奥へ押し込み、ぴったり自分を包み込みはじめた肉壁と襞によって初めての感覚で頭が一杯になった。
「せ・せんせ・・い・・」
「クル−ゼと呼んでくれるのだろう?・・だ、大丈夫だから・・・焦らないで・・・・」
これが快感と呼ぶものなのか、アスランは身体の中心がもっともっとと浅ましく要求する。それに合わせて更に男のモノを打ち込んでは出しと、繰り返し繰り返し腰を打ち付ける。この行動を抑えきれないで引き摺られていることに恐怖を感じたが、快感に支配されてしまい、何も考えられなかった。
ただ、クルーゼの名を呼び、腰を打ち付け更なる快感を追って行った。

父親がクルーゼを貪っていた時のスピードと勢いが全く違うことをクルーゼは身を持って知る。
「あ、ああ・・・いいよ・・ああぁっ!・・・・アスラン・・・若いだけあるよ・・・・あ、焦らないで・・・・くううっうっ・・・うっ!・・」
「ずっとこうしていたい・・・・先生・・・・」
「ああ・・・君に夢中になりそうだ・・・若いだけあるよ・・・ア、アス・・・ラ・・ン・・くううっ!!」
「ああっ!!」
と、声を上げそうになった時、先に自分の下でクルーゼ先生の小さな押し殺した悲鳴が響き、身体がびくんと跳ねアスランのモノを締め付けた。
「くっっ!ああ〜っっ!」

本当に今度は声を上げてしまった!身体から、男のモノの中から何かが一気に発射された感じがした・・ああ!
なんて開放感だ!!と思った。頭の中が真っ白になり意識が飛ぶとはこんな感じかなあ?と思った一瞬暗転した・・・






急いで目を開けなければ・・・と、気持は、意識はあるのだけれど、明るくならない・・
これは何?
気絶したのか?
目を開けた、もう、意識はしっかりしている・・・・



「先生?クルーゼ・・・・?」

やっと貴方に相応しくなりました。と、自己申告に厚かましく出会いに来た今日、おいで、と腕を広げて受け入れて下さった・・・・

「大丈夫ですか?」
私は自分ばかりに気を取られていました・・・・
と、手探りで待ち焦がれ、漸く手に入った人を探した・・・
だが・・・・

片手は空を切り・・・シーツのみ・・・もう片手は自分のモノをしっかりと握り締めていた・・・・
「???」

慌てて部屋の明かりをつけた・・・窓の外は暗く、時間はまだ未明の時刻・・・

自分のベッドには先生の姿は無く・・・・自分はまだ少年のままで・・・・

ベッドの上掛けは落とし、足元には確かに穿いていたパジャマのズボンが丸まって転がっていた・・・そして自分の男のモノを掴んでいた手の平には、白い液体が残っていた・・・これが・・・・

そして漸くこれが自分の夢で、願望のままに、日頃の欲望のままに夢を見て、愛しいクルーゼ先生と事に及んだと、認識した・・・
ようやく、大人の仲間入りが出来たことを・・・・その体液は表していた・・・・
父親と同じことを・・・・・やれることを・・・

そして、これが、かつてどこかで学んだ「夢精」である事、自分が初めて「射精」をした事、相手が男であった事・・・・朝になるまで、呆然としていた・・・・

誰にも言えないこと・・・・相手が、父親の想い人であり、男であり、年上で・・・・それでも・・・見蕩れるほどに美しく、ひとめで憧れた人・・・・・

誰にも言えない人だけれど・・・・それでも幸福感に包まれていた・・・
相手がクルーゼ先生、貴方で良かった・・・





           
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