『 奮闘する “4” 人の男達 in Family restaurant 』

「コミックス6巻のおまけドラマCD」が元ネタになっていますから、
先に聞いてもらってから読んでいただくと、より楽しめますvvv

遊亜 様





【 ROUND 1 】



「大変お待たせいたしましたーっ!!」

大量に注文された品々を運んできた店員が息を切らせている。

「来た…………」

三蔵一行は、遂に訪れてしまったこの瞬間を前に、しばし固まった。

「かなりお待たせしてしまいましたので、デザートも一緒にお持ちしました」
「はあ、それはどうも……」

旅の途中で立ち寄ったファミレスで、悟空が何人分なのだという量の料理を頼んだのはいつものこと。
数が数だけに、できた順に持って来てもらえば次々に片付けてゆくつもりだった。
しかし、待てども待てども料理は来ない。
長時間待たされた挙句、やっと来た時には、何故か全て同時に運び込まれた。

「それ、一度に全部は載らないですよね…?」

八戒が訊ねると、店員は問題無いという笑顔を返してきた。

「載り切らない分はこのワゴンのまま置かせていただきます」

結構広いテーブルなので、詰めればかなりの皿が載りそうだ。
だがそれは、ただでさえ支えるのが大変な状況を更に困難にさせる。

――― “支える” ………とは???

遡ること数分前、料理を待つ間に喧嘩になった悟浄と悟空が三蔵にハリセンではたかれた。
その結果、倒れ込んだテーブルを壊してしまうという事件が起こった。
正直に申し出て謝ればそれで済んだのかもしれないが、焦った四人は咄嗟に知らないフリを通すことにしたのだ。
もちろん、壊れたモノは元には戻らない。
どこまで誤魔化せるかはわからないが、緊急事態に出した結論は 「みんなで支える」 というものだった。

今、テーブルに載っているのは、悟浄が頼んだビールのジョッキが一つに他の三人分のドリンクバーのグラス。
他には、元々テーブルにセッティングされていたナプキンやその他諸々。
それらを落とさないように水平を維持するだけで既に疲れが出始めている。
そこへ運ばれてきた料理の数々。
頼んだのは自分達なので今更キャンセルはできない。
とにかく、不信感を抱かれないまま、この状況を何とか切り抜けなければならなかった。

それなのに、三蔵と悟浄は、もう考えるのを放棄したように明後日の方向を向いている。
そして悟空は、料理にしか目が行っていない。

どう考えても、ここは自分が何とかするしかない!
…そう決意した八戒ではあったが、すぐに良案が思い浮かぶわけでも無く、実は困り果てていた。

それでも、ここで全てを放棄する道は選ばない。
これまでだって、どんな困難も乗り越えてきた。
この三人と一緒だったから、それが可能だったのだ。
……その三人が同行者だった為に、いらぬ災難に巻き込まれたことが多いのも事実だが……。

「……あの、取り敢えず僕達三人の料理を並べてもらっていいですか?」

とにかくこのままにはしておけないと、八戒は解決の糸口を見つける為、少しでも状況を動かしてみようと試みた。

「あ、はい、それは構いませんが……」
「ほとんどは彼ひとりの分なんです。 せっかくなのでゆったり使わせてもらって、順番にいただきますから」
「承知いたしました。 では、和風カレーうどん膳のお客様?」
「俺だ」

三蔵が目線だけ動かして答える。

「っ! ど、どうぞ……お待たせして申し訳ありませんでしたっ」

不機嫌な様子を遅かったからだと思い込んだ店員が、震える手で三蔵の前にトレイを差し出した。

「あと、パフェの一つもこの人の分です」

八戒が世話を焼き、三蔵の前に置いてもらう。
何を食べようかとメニューを眺めていた時、ずっとデザートのページから離れなかった三蔵。
今、実物が目の前に来て、密かに口端を上げていた。

「俺は、ヒレステーキのセットとイカのフリットね」
「僕は、しそとたらこの和風パスタです」

悟浄と八戒が、少しでも作業をスムーズに進ませようと自己申告する。

「大変お待たせいたしました」
「どうも、ではあとはこちらで適当にやりますので。 ありがとう」

キラリと白い歯を見せて八戒が微笑むと、店員は途端に頬を染めて硬直した。

「どうぞ、ごゆっくりっ!」

勢いよく頭を下げ、そのまま奥へと足早に去ってゆく後ろ姿を、悟浄が訝し気な目付きで見送る。

「なあ八戒、そーゆーのは俺の役目じゃねぇの?」
「悟浄だと余計な誘い文句まで言い出して話を長引かせそうじゃないですか」

図星を突かれて、悟浄が言葉に詰まる。

「うっ…まあ、さっきはイイ感じに会話できたから、この後の予定くらいは訊いたかもしんねーけどよ」

いつもの如く、既にめぼしい店員に粉をかけていた悟浄だったが、まだナンパは成功していなかったのだ。

「そんな悠長にしている暇は僕達には無いんです。 先ずは、現状の危機回避について早急に考えないと」
「へえへえ」

説明されてどこか不貞腐れた顔になった悟浄の横で、ワゴンに釘付けだった悟空が 「なあ」 と振り向いた。

「俺のはあっちにあるままなんだけど…」
「すみません、悟空。 これ以上載せるのは無理だと判断しましたので、ちょっと待っていてください」
「わかった……」

顔はにこやかなのだが、深緑の瞳は笑っていない。
声もどことなく切羽詰った感じで、さすがの悟空も自分達の置かれている状況がかなり拙いと理解した。

「ひとりくらい抜けても構わんだろ?」

唐突に、ずっと俯いたまま黙って聞いていた三蔵が、ゆっくりと顔を上げた。
見ると、いつの間にか煙草を燻らせている。
片方の指に挟んだ煙草が口から離れると、もう片手がグラスを持ち上げ、喉を潤した。
中身は、アイスコーヒーとジンジャーエールのミックスだ。
尋常では無いその組み合わせは、メニュー決めを待ってもらえなかった八戒の復讐によるものだった。
しかし、三蔵はその不思議な味わいの飲み物を結構気に入ったらしい。

「さ、三蔵! 何で手を離してるんですかっ?!」
「さっきから何か重くなったのは気のせいかと思ってたら、おまえのせいかよ、このクソ坊主っ!!」
「痛ぇんだよ、手が」
「そんなのみんな同じだろーがっ!!」
「そーだよ、ひとりだけずっこい!!」
「うるせーっ! 大体おまえらが壊したんだろうが」
「何をー!!」
「そこまでにしてください、三人とも」
「うっ……は…八戒……?」

地の底から響いて来るような低音で制止され、三人はぞわっと身震いした。

「今は喧嘩している場合では無いでしょう?」

静かに諭されると、ぎゃあぎゃあと喚かれるよりも怖さが増す。

「三蔵、今のうちにご自分が注文した料理を食べてしまってください」
「ああ?」
「三人でも何とか支えられるとわかりましたから、残りのひとりはその隙に食事できます」
「そうか、そうやって交替すれば、全員食べられるかー」
「テーブルをどうするかは後回しにして、とにかく先ずはこの料理を片付けなければいけませんからね」
「なら三蔵、早く食え!」
「早く早く!」
「てめぇら、うるせーよ!!」
「三蔵、急かして申し訳ありませんが、さっさとお願いします」
「……」

慇懃無礼な態度ではあるが、この状況では逆らえない。
三蔵は心の中で舌打ちすると、八戒の視線を右側から痛いほどに感じつつ、急いで箸を手に取った。







無言の重圧に耐えて三蔵が食べきると、次は八戒が、続けて悟浄も、そそくさと食事を終えた。

「なんか、食った気がしねー」
「文句言っても仕方が無いですよ。 食べられないよりはマシでしょ」
「そりゃそうだけどよぉ……」
「はい、終わったらすぐにそっちを持ってください」
「ったく、人使いが荒ぇなー。 一服する時間くらいくれてもいいじゃねぇか」
「駄目です。 悟空が待ちくたびれているんですから」
「もう手ぇ離していい?」
「お待たせしました、悟空。 さあどうぞ」
「やっと俺の番〜〜〜!」

あとは悟空が大量に注文したメニューを片付けるだけになっている。
だが。

「あ! 悟空待って!!」
「へ?」

ワゴンの料理をテーブルに移そうとしていた悟空を、八戒が慌てて止めた。

「もしかして、その料理を全部こちらに載せるつもりですか?」
「うん、そうだけど」
「殺す……」
「三蔵、殺気立たないでください」
「チッ」
「俺も、今だけは三蔵が銃をぶっ放したくなる気持ちがわかったぜ」
「だろ」
「悟浄もこれ以上三蔵を煽らないでくださいよ」
「へーい」
「悟空、すみませんが、ワゴンのまま食べてもらっても構いませんか?」
「え、何で?」
「それらの料理がココに載ると、もう限界を超えそうなんです、僕等……」
「うん、わかった! 場所なんて構わねーからこのまま食うっ!!」
「助かります、悟空」
「んじゃ、いっただーきまーす!!」

ずっとおあずけ状態だった悟空が、瞬く間に料理を平らげてゆく。
と、その時、別のテーブルがざわついているのに悟浄が気付いた。

「うわっ! 何だあれ?!」

その声に、三蔵と八戒が何事かと振り向く。

「凄い……」

八戒の口から思わず溜め息が漏れた。
三蔵は信じられない物を見たというように固まっている。

三人の視線の先には小柄な女性がひとりで座っているだけだが、運ばれてきたモノが凄かったのだ。
店員二人で一つの物体を抱えている、それは…。

「お待たせいたしました。 当店のチャレンジメニュー 『びっくりジャイアントパフェ』 です!」

高らかに紹介してからそのパフェを置こうとすると、テーブルが少しだけ傾きかけた。

「キャッ! ……このテーブル、大丈夫ですか?」

頼んだ女性が、不安そうな面持ちで店員を見上げている。
だが、目を合わせた店員は、

「もしも二つ載せたら、壊れちゃうかもしれませんねv」

と、用意していた極上の笑みと共に答えた。

「!!」

その遣り取りを聞いていた三対の瞳がキラリと光る。
悟空だけは依然、賑やかな場所からは背を向けたままだ。
ワゴンに載せられた大量の料理を片っ端から口にする、この幸せなひとときは他の何も耳に入らない。

「壊れちゃうってよー」
「どんなパフェだよ!」
「あはははは!」

店員が冗談を言ったのだと思い、周りの客は盛大にうけていた。

「今までその様な注文はありませんでしたが、……大丈夫ですのでご安心を」

しかし、店員が密かに流した冷や汗を、三蔵達は見逃さなかった。

「(これは…)
「(イケそう)」
「(ああ)」

目だけで会話すると、三人は同時に悟空を見た。

「なあ悟空、おまえあーいうの好きだろ?」
「ん?」

悟浄が名を呼ぶと、邪魔するなという目付きで悟空が振り向く。
けれど、悟浄が顎で示した先に目を遣ると、金色の瞳は瞬く間に大きく見開かれていった。

人が集まっているテーブルに載っていたのは、見たことも無いような大きさの巨大パフェだ。
どーんと聳え立つ様は壮観を通り越している。
着席していると見上げなければならないほどの高さなど、普通では有り得ない。

「うっわー、すっげー!! アレ、全部食いモン?!」

目を惹き付けられた悟空が、蕩けそうな笑みを浮かべている。

「まるで極楽浄土を見ているかのような表情ですね」

八戒が温かな眼差しで微笑むと、三蔵はふんっと鼻を鳴らした。

「お手軽なことだな」
「おきらくごくらく〜、ってか」
「懐かし過ぎますよ、悟浄。 何人がわかるネタですか、それ」

わかってしまった自分に八戒が苦笑していると、店内の注目を集めた例の席で歓声が上がった。

「おー、頑張れ〜!!」

見る見るうちに、パフェの中身が女性の口へと消えてゆく。
それはもう、凄まじい、としか言い様が無い。

「制限時間、残り5分!」

横に立っている店員が手にしたストップウォッチを見て叫ぶ。

「なあ、お店の人が時間計ったりして、何やってんの?」
「決められた時間内で完食すれば、料金がタダになるそうです」
「へえ、面白いコトやってんなー! 俺もやってみてぇー!! このパフェじゃ物足りなかったんだ〜」

注文したパフェは一般的な物よりも大きく見えたが、悟空にかかるとほんの数口ほどで片付いてしまっていた。
三蔵でさえ残さず食べきったのだから、悟空が足りなかったのも無理は無い。

「おっしゃー、そう来なきゃな!」
「うふふ」
「ふっ」

食いついた悟空を、三人が不敵な笑みで見つめる。

「ん? どうかした?」
「いいえ、何でもありませんよ」
「それより、そっちは食い終わったのか?」
「あ、あとちょっと!」
「さっさと食えっ」

眉間に皺を寄せた三蔵に急かされて、悟空は最後の一皿をかき込んだ。

「ぷっはー、食ったー!」
「ごちそうさまでした!」

悟空が食べ終わったと同時に女性も終了したらしく、周りから拍手が起こった。
しかし、三人は手を離せないのでただ見ているだけだ。

「あのコ、すげぇな〜。 あの量が一体細い身体のどこに入ったんだ?」
「まるでマジックを見せられていたかのようですね」

のんびり会話を始めた悟浄と八戒に交差して、三蔵が悟空を呼ぶ。

「おい、猿! 食ったんならさっさと持てっ」
「あー悪ぃ悪ぃ」

満腹で機嫌がいいのか、悟空は怒鳴られても悪びれずに笑ってテーブルを支えた。

「三蔵! また勝手に離さないでくださいっ!!」

入れ替わりのように手を離した三蔵に気付き、八戒が非難の声を浴びせる。

「悟空が戻ったんなら、交替で休んでもいいだろうが」
「しれっとして勝手に一服やってんじゃねーよ!!」
「喚くな、クソ河童」
「何をー、この生臭坊主!!」
「二人とも、お静かに」

向かって座っている二人がいがみ合っていると、八戒が横から落ち着いた声で制止した。
やはり、静かに激昂している八戒ほど怖いものは無い。

「三蔵」

甘さを含んでいながらも有無を言わせぬ迫力が篭められているような声で呼ばれ、三蔵は微かにビクッとした。

「何だ…?」
「吸い終わり次第、そちらを持ってくださいね」
「………ああ」

いつもは尊大な態度を崩さない三蔵が、ぶっきらぼうだったがちゃんと返事をした。
最高僧を服従させる快感!
八戒は、邪道かもしれないとは思いつつも、ゾクゾクする感覚にしばし酔い痴れた。

三蔵が言うコトをきいてくれるのは、自分を認めてくれているからだ。
ひとりの男として、共に旅をする仲間として。
普段は意識しなくとも、こうやって時々再確認できると、改めて嬉しくなる。
そして、この関係がいつまでも続けば…、などと願いそうになる。
無理だとわかっていることでも、思うのは勝手だ。
八戒はそうやって、密かに波打つ自分自身の感情をコントロールしていた。

「三蔵の言う通り、四人とも無事に食事を終えられましたから、順次休憩を取っても構わないでしょう」
「やりぃっ! んじゃ、次、俺〜」
「勝手に手を離さないでくださいね、悟浄。 事前にきちんと申告してからにしてください」
「はーい、わっかりやしたー」

先生の指示に従う生徒の如く悟浄が素直に返事していると、悟空がそわそわしだした。

「どした、悟空?」
「あんなの、メニューに無かったよな?!」
「そーだな、そういや見なかった気が……」
「あ、向こうの壁に!」

八戒が気付いた店の奥の壁には、ひっそりと “チャレンジメニュー” のお知らせが貼られていた。
目立たなくしているのは、わざとなのかもしれない。

「知る人ぞ知る、ってか。 なんか、裏メニューみてぇだな」
「たくさん注文されると、お店が大変なのかもしれませんね」

作る手間も大変そうだし、コストもかなりのものだろう。
もしもチャレンジ達成者ばかりが増えると、店が受ける打撃は大きそうだ。

「アレ、もう頼んでもいい?」
「おめーはホンットに食いモンのことしか頭にねぇのな」
「勧めたのは悟浄じゃねぇかよっ!」

一瞬、悟空以外の三人の視線が交錯した。
次に、八戒がほんの僅かな動きで悟浄に目配せする。
それに反応して、赤い瞳がゆっくりと隣を見た。

「なあ、悟空」

何気ない風を装っている悟浄は、何かを企んでいる時だ。
普段ならもう少し訝しんだかもしれないが、この時の悟空はそれどころでは無かった。

「ん?」
「あのコでさえアレ1個食べられたんだ。 おめぇなら2個は軽いよな?」
「あったりまえジャン! 3個でも楽勝だって!」
「3個はやめておけ…見ただけで気持ちが悪くなる……」

悠々と煙を吐き出した三蔵の眉間の皺が深くなった。

「さっきパフェをひとりで食べ切ってしまったからですよ。 多かったのなら無理しなくても良かったのに」
「…ほっとけ」
「三ちゃんが強情なのは今に始まったこっちゃねーだろ」
「てめぇ……」
「おっ、何か文句あんのか? 女子高生v」
「殺すっ」
「喧嘩はやめてくださいよ」

又もや八戒の冷静な声が割って入り、二人は止む無く一時休戦した。

「なあなあ、ホントに食べていいの?」

険悪な空気も気にせず、悟空が期待を込めた瞳で三人を見回す。

「んじゃ、2個チャレンジしてみっか?」
「うん、やるっ!!」
「そう来なきゃな!」

悟浄と悟空が盛り上がっているうちに三蔵は煙草を吸い終わり、自ら再び配置に着いた。
それを確認した八戒が、悟浄を見て深く肯く。

「おっしゃー! 行くぜー!!」

自分がチャレンジするわけでも無いのに、悟浄は張り切って気合いを入れた。
そして、両手を一度宙に向かって伸ばすと、思いっきりカッコをつけてボタンを押した。
ピンポン、と店員を呼ぶ音が店内に響く。

「あー、それ、俺が押したいって言ってたのにー!!」

悟空が子供のようにむくれている。
一度目は三蔵に先を越されたものの、その後は綺麗に忘れていた。
しかし、また目の前でボタンを押されてしまい、前回の鬱憤をいきなり思い出したのだ。

「オマエにはこの後お楽しみが待ってんだから、ボタンの一つや二つくらいいいじゃねーか」
「そ……そうだな、アレが食べられるんだもんな!」
「だろ? ほら、来たぜ」

近付いてきた店員に対してキザに片手を上げた悟浄は、「お姉さん」 とわざとイイ声を出して呼んだ。

「ココ片付けてくれる? それと、追加で注文があんの。 ヨロシク♪」







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