読書感想の部屋

hiruneが本を読んだ感想です

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上司は思いつきでものを言う
橋本治著
集英社新書
2004年発行
<読んだわけ>
 橋本治の本が好きだからです。

 読んだり辞めたりしながらだらだらと読んでいたのですが、後半の、第三章「「下から上へ」がない組織」の三「もう少し人間的な声を出すことを考えてもいいんじゃないだろうか」あたりで目が覚めました。
 その中の、「最も具体的な方法」という段落は、こう始まります。
「あなたの目の前には、「思いつきでものを言うだけの上司」がいます。これには、どう対処したらいいでしょう?」
 この答えはこうです。
「簡単です。あきれればいいのです。「ええーっ!?」と言えばいいのです。(中略)世の中には、大きなあきれ声を出す」という習慣のない人もいます。「えーっ!?」とか、「ええーっ!?」とか、「えええ〜〜〜っ!?」という、声を出す練習をしたほうがいいと思います。ちゃんと練習をしないと、あなたのあきれ声が、「相手のアイディアのすばらしさに感嘆した声」なんかと間違ってとらえられてしまう危険性があります(後略)」
 この「ええーっ!?」って、よくイノッチが出す声だよね(笑)。思いつきでものを言う上司をお持ちのかたは、ぜひ、イノッチの声をまねして「ええーっ!?」と言ってみてください(笑)。
 「えーっ」と言った後は、論争にしてはいけないそうです。相手がうろたえようがむかっ腹をたてようが、「そうですか」と聞いていればいいそうです。とりあえず相手の態度待ちなのでそれはしかたがないそうです。……こういうこと、教えてくれる人ってほんとにいないから、教えてくれる橋本先生が人気なわけです。
 
 それにしても、橋本治って、いまでも原稿用紙に原稿を書いてるらしい。すごいね〜。

上司は思いつきでものを言う 上司は思いつきでものを言う

著者:橋本治
出版社:集英社
本体価格:660円