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第73回 植村直己・帯広野外学校 冬の冒険学校の記録 |
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参加者の感想文は、こちら | |||||||||||||||||||||
1月9日~11日に、帯広市郊外の野外学校基地をベースキャンプに、第73回野外学校『冬の冒険学校』を開催しました。参加者は札幌近郊や、遠くは道南の上ノ国町などから7名がつどい、十勝らしい冬晴れのもと、全員無事に2泊3日を過ごしました。 | |||||||||||||||||||||
◆参加者 柴沼由和(札幌市・中1)、澤谷純輝(上ノ国町・中1) 林 志門(当麻町・小6)、永井知輝(札幌市・小6) 宮尾 純(札幌市・小6) 稲島七海(札幌市・小6)、山中夕奈(小樽市・小5) ◆スタッフ 小貫耕喜(校長)・山本義明・北沢 実・諫山邦子・平林結実 近藤由佳・林 憲治・中溝修平、梶美恵子 |
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1日目(1月9日=土) 午後1時、十勝らしい冬晴れのもと第73回野外学校「冬の冒険学校」が始まった。最初は研修棟で校長のあいさつ、参加者の自己紹介・決意表明などが行なわれ、その後、期間中の注意事項(凍傷の予防など寒さから自分のみを守る知識など)が伝えられ、装備のチェックなどがあったのち、1日目のメインプログラム「雪洞作り」に取り掛かかった。 今年の野外学校基地は1mほどの積雪があり、あらかじめ用意してあった雪山も高さが3m以上の例年にない巨大なもの。ここに、横穴をスコップなどを使って掘り、3~4名が横になって寝ることができるスペースを作る。これが完成しないと、外で寝ることになる!作業は穴を掘る人、その雪をかき出す人、かき出された雪を遠くに捨てに行く人など役割分担をして交代で進めた。頑張ること約3時間ほどで、なんとか完成することができた。 このあとは夕食作り。スベア(灯油コンロ)やコッフェル(キャンプ用の鍋セット)の使い方をしっかりと覚え、夕食の「肉ウドン」作りが始まりました。冬の冒険学校の食事作りは「雪をとかして水を作る」ことから始まります。コッフェルに雪を入れ、これが溶けるとまた雪を追加、この繰り返しでやっと料理用の水を得ることができます。ちなみに夕食作りが始まったときの気温はマイナス12℃。野菜は刻んでいるうちに凍り始め、出来上がったウドンも油断すると「冷やしウドン」になってしまいます。 夜はログハウスで植村直己さんについて、雪洞で寝るときの注意、冬の野外活動のことなどについ学習をしたのち、一日の反省会を行ない、ちょっとだけ星座観察も行ない、いよいよ雪洞へ。 外の気温はマイナス15℃、午後10時には全員雪洞におさまった。
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2日目(1月10日=日) 午前6時半に起床。気温はマイナス16℃ほど、ほぼ例年並みの冷え込みでした。スタッフの「朝だよ~!」の声に、参加者は雪洞から這い出してきた。みんな元気! 朝のつどいのあとは、雪洞の上に上って日の出を待ち、その後、朝食作り。メニューは「雑炊と缶詰」。雑炊は前日の夕食で残しておいた汁を使ったので、比較的スムーズに作ることができた。しかし、缶詰を「シャリシャリ」と音を立てて食べた班もあった・・・
ご飯は飯ごうで炊くのだが、やっぱり最初は雪をとかして水を作るところから始まる。ご飯が炊けたら、いよいよステーキを焼くのだが、肉がおおきいので、1回に1枚しか焼くことができない。このため、どうやったら「焼いたステーキを冷やすことなくとっておくことができるのか」の工夫も必要・・・。 食後は、日中に行なった「ネイチャースキー」の報告会&表彰式が行なわれた。結果は僅差!賞品は「フルーツポンチ」。1位のチームは大きなお玉で大きな容器、2位は中くらいのお玉と容器、3位は小さなお玉と紙コップ・・・。それでも満足できたようだ。その後は、外でスノー・キャンドル作り。雪洞のまわりに幻想的な雰囲気を作り出した。
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3日目(1月11日=月) この日も午前6時半に起床。1日目は熟睡できなかったメンバーも、昨夜はぐっすりと雪洞で眠れたようす。朝のつどいののち、雪洞の上で日の出を拝み、朝日に映えた日高山脈を見に散歩に出かけた。 朝食はもち入りのインスタントラーメン。やっぱり最初は雪をとかして水を作るところから始まった。 9時からは「あとかたづけ大作戦」。3日間使ったスベア(灯油コンロ)、コッフェルなどを「借りたときよりもきれいにする」のが野外学校の掟。それぞれの道具をピカピカにするのに約2時間もかかった。その後は3日間を振り返る感想文を書き、昼食をとり、12時30分からの閉校式を迎えた。
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