−イベントレポート010805−
★★ ワンダ―フェスティバル2001 Restart ★★
Wonder Festival2001 Summer
−2001年8月5日:東京ビックサイト−
WF2001夏へ行った、ある初心者ディーラの半年間の行動…(汗)。
行ってきました! 造型の祭典、ワンダーフェスティバル!。 今回も二泊三日の日程で、ついでに東京で飲んできました。(って、前回のフリと一緒だねぇ…) で、今回のレポートなのですが、写真を撮ってきていません(汗)。 それでは、レポートにならないじゃん…って事になりますよねぇ。 なぜ撮れなかったのか?と言うと、人手無しにディーラー参加してたから…です。 ですから、とある(汗)初参加ディーラーの『ワンフェスに参加をするまでの半年間』を、レポートにしてみました。 (書いてて恥の上塗りって感じですが…) お役には立たないでしょうが、笑い話として、お読みください ●2月28日迄 参加申込みと当日版権申請希望を提出する。 ワンフェス2001・リスタートへの参加用紙に必要事項を記入。間違いがないか、よく確認。 ついでに当日版権申請を試しておきたかったので、今回WOWOWで放映されたアニメ<ヴァンドレッド>より、『ピョロ』の申請を行う。 過去、この作品の申請は無かったので許可がおりるかわからない。 だから、オリジナルのフィギュアも製作し始める。『三和 かやの』と『三科 聡美』である。 (HPで説明してませんが、三科聡美は三和かやのの母親だったりする…。いつか説明できるかな?) この申込みが、夏への始まりとなった… ●3月下旬 ディーラー登録通知が届く。早めにディーラー料を入金しないと。 参加費25,000円ナリ。高いな〜。 ●4月27日迄 当日版権本申請を提出する。 サーフェイスした状態の完成品なのだが、大丈夫かな? ●6月20日迄 6月18日時点の当日版権判定途中経過報告が届く。 判定は保留。こればかりは、どうしようもない…。待つ。いつまでも待つ。ダメかな?こりゃ。 ●7月初旬 『ピョロ』の当日版権申請の許可がおりる。 (C)表記がやたら長いのと、サンプル提出が3つなのがちょっとツライ…が、製作再開!である。 (版権元様、ありごとうございました) 売り物が確保出来たので、何とか作らないと… あ、版権料を入金しないと。(締切りは7月16日に延長されている) ●7月中旬 参加最終案内が届く。 もう、後戻りは出来ない…。8月5日に向け、原型の製作、キャスト量産、出店準備へと突入。 しかし、仕事が忙しい…。でも作業はやらないと。 この時点で、『三科 聡美』の作業を中止する。間に合わない気がするから… ●7月下旬 突貫作業中。不健康な生活を送ってる気がする…(笑) ●8月3日(WF2日前) 明日の朝、飛行機を使っての東京移動なのですが、まだフィギュア(かやの)の量産と見本が完成していません。 「かやの」はオリジナル作品なので版権とは関係なく、販売を止めても問題ないのですが、『ここまで来て止めるのか‥‥』と心の中で誰かが言ってる(笑)ので、徹夜で量産を開始する。 出発時間は、明日の朝8:00。 今は前日の23:00。 問題なければ予定数10個はムリでも、半分は出来るはず… トコトコと換気扇を回しながら、キャストとシリコンとの格闘開始です。 やはり、複製が上手くいかない部品や大きな気泡が出来る部分が発生し、対応しながらの作業なので効率悪いですが、それでも複製、複製。 ・・・何やかんやで、朝6:00。 カタチになった6個分をチェックし、全作業を終了です。 残念ながら、『かやの』の塗装完成品は断念。 後片付けと出発準備をしながら、製品を箱詰め。 朝日が眩しい…。でも、これで取り合えず東京へ行ける…。 ちゃんと準備すれば、徹夜せずにすんだけど、ま、これも思い出(…教訓)になるな〜と思いながら、部屋をあとにしました。 ●8月4日(WF前日) 福岡空港から東京:羽田へ移動です。 今までに何回も飛行機に乗ってますが、今回初めて金属探知機でチェックが入りました(汗)。 バックを開き、中身をチャックされますが、キャストで出来た製品を?な顔で見ながら、検査官の方は中身を確認して行きます。 今回はWF会場で作品の組立てなどがある為、模型用の工具一式を準備していたのですが、ハサミとカッターが<機内持込禁止対象物>として、引っかかっていました。 (※飛行機で移動される方、工具は別にしておくといいと思います) それらを係りの人に預けて、機上の人へ… そして、いつの間にか到着。 機内では記憶がありませんでした。(ずっと寝てました…笑) −東京到着− いつもならあちこち行くところですが、今回はディーラー卓の飾りや製品梱包のビニールなどを買いに、迷うことなく、池袋の東急ハンズへ直行です(笑)。 必要なモノ、必要じゃないモノ(笑)を買ってから、暇つぶし。 今日は友人と夕食を約束しているため、約束時間に合わせ、彼の住む秋葉原(何でアキバに住むかなぁ…)へと移動し、夕食となりました。 そして、くだらん話で夕食を終え、ホテルに移動。 あとは、製品の組立図を描いて、説明書と一緒にコピーする作業があったのですがぁ… 疲れが出てきたのでしょう。シャワーを浴びた後、いつの間にか寝てしまっていました…(こんなんばっかり) ●8月5日(WF当日) 「ぇ、今何時…」 起きた瞬間、時計を見ます。もう7時半… 「だぁー!」 目覚まし無しで起きたのが奇跡?でしたが、WFのディーラー搬入受付時間は、9時までです。あと、2時間もありません。 寝ぼけた眼をこすりながら、昨夜出来なかった商品の組立図をざざっと描き、ドタバタしながらホテルを出発です。 品川からビックサイトまで、おおよそ約1時間。最初は新木場経由で行くつもりでしたが、バックが重いので移動量が少ない<ゆりかもめ>へ変更。 とっとと移動を開始しました。バックが重いー! −会場到着− 何とかディーラー搬入時間内に、会場へ到着。 たむろする多くのディーラーさんを横切りながら、会場内へと移動。 やはり一人だと寂しいなぁ。…かといって、模型をしない友人を巻き込んで地元からここへ連れてくる訳にも行かないし…(交通費だけでもバカになりませんし) まあ、2時頃に模型をしない東京の友人と卓で待ち合わせしているのですがね(汗)。 そして、ディーラー参加受付と当日版権申請受付の2箇所で受付を済ませ、自分の卓に到着。 受け取った資料など確認。版権シールもチェックしとかないと。 (※受け取ったモノは、最初に確認しておく方がいいようです。何かあると後々が大変ですから) まず何をしたかと言うと、食料の買出しと説明書・組立図のコピーをしに、近くのホテルへまた移動です(汗)。 ドタバタしなければ、先に済ませておけたのですが… 往復と買い物で約30分。、また会場へと戻ってきました。 次は、自分の卓の準備です。(これは結構手馴れてるので、時間がかからなかったです) でも、展示品の組立ては時間かかりましたけど。 ‥‥で、気がつくと、開場まであと数分くらいになってしまいました(汗)。 −開場− 10時です。ワンフェスの開場です。 私のいるDブロックは、徐々にですが人数が増えていった感じです。 今回のウチの出し物である、版権作品の『ピョロ』とオリジナル作品の『三和 かやの』。 『かやの』は塗装が間に合わず、サーフェイサーした状態のままの展示でして、ぱっと見て?(何)だろうと通りすぎるお客さんが多かったと思います。 ‥で、隣りに元絵となった設定画イラストなどを置いていたので、どんな作品なのかは多少分かってもらえたようです。しかし、フィギュアではなくそちらのイラストばかり見られていました… まぁ、運がよければ一つは売れるだろう…と思いながら、お腹が減ったのでお菓子などをつまみながら、売り子をしていました。 −お客様?− 今までなら、カメラを持って会場内をまわっている頃ですが、お店がある以上空けるのは良くないだろう…と思い、のんびり卓でカタログなどを見ていましたが、一人のお客さんがじっ…と「かやの」の置いてあるあたりを見つめていました。 「ゆっくり見ていってください」 声をかける私。 「すいません。この同人ゲームは売ってるんですか?」 お客さんは『かやの』の展示用にと、一緒に置いていたCDケースの方を指差して言ってきました。 それは数年前、『三和かやの』が登場する作りかけのWindows用同人ソフト『ルナーズ・ラプソディー』の設定原画集CDのジャケットでした。 本編完成前の準備号として作り、一時期コミケなどで販売していたものです。 (詳しくはコチラを参照下さい) 「すいません。それは販売してないんですよ…」 よもや、ガレキを売ってるブースで同人ソフトの話になるとは… 「このゲームは、発表してるんですか?」 お客さんはどうも展示していたソフトのイラストが気に入ったようです。 「…いや、まだ出来てません。その設定画CDと横のフィギュアが出来てるくらいですね…」 なぜか残念そうな、お客さん。 「ゲームの完成はいつ頃ですか?」 (うぅ!) 予定は未定…ではあるけど、実はこの一週間で同人ソフトの活動は個人的に急展開していたのです。 久しぶりに仲間と連絡し合い、止まっていた活動が再開し始めていたのでした… 2時に合流する友人とは、そのソフトのプログラマだったりします。 「…早ければ年末でしょうけど、多分その設定画CDの新バージョンが先だと思います…」 ここはガレキを売る場所なのですが、なぜか同人ソフトの話を淡々とするお客さんと私。 これって結構、私にとっては予想外の出来事でした。 「冬コミとかに、出すんですか?」 「え、えぇ。考えてはいますけど…」 「サークル名は何て言うんですか?」 そんなのまだ決めてない…のですが、お客さんは手帳とペンを取り出していました。 「ここのディーラ名か、N●N…になると思います…。前もそれで参加してましたので…」 カキカキ。手帳にサークル名を書き込んでいる。 「イラストのキャラ。良い感じだと思いますよ!冬コミ、楽しみにしてます♪」 お客さんはそう言うと手帳をカバンに入れ、去って行きました。 「・・・」 どうも、この時点で私の気がソレてしまったみたいです。 もう売れないかな…と思いはじめてしまい、貴重品片手にイスから立上がりました(笑)。 まだ会場内はあまり見ていなかったので、いくつか気になっていたディーラーさんを見てまわろうと思ったからです。 今回、ヴァンドレッド関係を出しているディーラーさんへ行ってみました。 どこかにあるだろうと思っていた<メイア・ギズボーン>の立体物でしたが、残念ながら見ることが出来ませんでした。 (ただ、見つけきれなかっただけかもしれませんが…) こうして私は友人が来る2時まで、会場内を見てまわるお客さんと化したのでした(笑)。 −2時− 2時。友人と卓で合流し、そのままトークモードへ突入。 早めに切り上げる準備をしようと思い、版権元へ提出する商品サンプルと売上報告書を書き上げ、別館にあるサンプル提出所まで行ってきました。 この時点では気づきませんでしたが、売上報告書の提出時には、朝受け取った当日版権商品販売許可書も一緒に提出しなければなりません。 つい提出サンプルと売上報告書ばかり気にしていたので、すっかり忘れていました。 (※忘れた場合、売上報告出来ないそうなので、次回初めて参加される方がいればご注意下さい。終了時間近くだと、時間ロスが大きいです) −夏の終了− そして卓の片付けをしながら、撤収準備。 いつの間にか終了時間(17:00)となり、ワンフェス終了のアナウンスが全館に流れ、静かな拍手の音がビックサイトを包みました。 当たりもかすりもしなかった(笑)今回のイベントですが、とりあえず次回も参加しようと思います。 売れようと売れまいと半年後、この場所(ビックサイト)でもう一度だけ同じことをする決意が出来ました。 きっと、ほんの少しだけ進歩している?かもしれない自分が、ディーラー側に立つ者として、今回よりも楽しんでいる姿を夢見ているのです… ・・・ ・・ ・ って、カッコつけても、しかたありません! 今回は自分が作りかけていた同人ソフトに負けました‥(泣)。 (それ以前に、もっと頑張って作品作らないとね) 今後はアマチュア・ビルダーの一人として、一つでも商品が売れるその日まで、GK系イベントに参加するつもりです。 (結局それかい…) −夜− ワンフェスで合流した友人と、品川で遅くまで飲んでました… 同人ソフトの打合せがメインだったハズなのですが、結局お店の閉店まで二人していろんな話をしながら、日本酒を結構飲んでました。 一番楽しい時間でしたね(笑)。 ●8月6日(WF終了一日目) 今回は買いたい同人ソフトがあったので、秋葉を探しに…じゃない、秋葉原へ探しに行きました。 ただ、思った以上に売り切れのお店ばかりで、数件目でやっと目的のものを見つけました。 『月○』と『○姫PlusDisk』。それに『読本』… しばらく立体の世界から、電脳の世界へ活動の場を移行しなければなりません。 ソフトをプレイする側と、作る側の両方に属するモノとして… ・・・ 何かを作るという事は、辛く…、そして険しい…。 しかし、それを人生の中で楽しむ人間が、数多くいるのです。 作り手。クリエイター。 そう呼ばれる多くの人々が、また次に向かって進み始めています… (‥って、かっこつけてますが、いいかげん多趣味から手を引けばいいのですがねぇ>私) 以上、タメにならない初心者ガレキ・ディーラーの体験記でした。 −終 劇− |