diary
   多次元直列日記 2012. 4 メニューに戻る
4月30日 (月)  一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル

GWなので、本を読む時間を持てるのが嬉しい。普段はどうしても、直近の授業や原稿のために必要なものばかりを読むような状況で、しかもそれらに追われているような、せわしない感がつきまとっている。
ようやく、東浩紀の話題作『一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル』を読む。初出時の短い文章の連載を、そのまままとめたこともあって、前の章の議論を何度も繰り返すところが少々まどろっこしく感じられるが、それもあって言わんとするところは、よく頭に入る。この議論が正しいかどうかは判断できないけれども、理論は明快であり、今日の状況に即した話題は刺激的。
建築系の人にとって直接関係があるのは、〈公共〉と〈アレグザンダーの理論〉いう約半世紀前からの議論を、この本の文脈で、また今日の文脈で、捉え直しているところか。

(イマム)


4月25日 (水)  みどりの保育園

午前は「みどりの保育園」を見学。設計者の石原健也さんに案内していただく。不定形の保育室がランダムに配され、その間が中間領域となるという構成が、構造家佐藤淳さんによる薄い壁によって実現している。雑誌で拝見しとても興味を引かれ、またこうした新しい造形は、実際に経験しないとわからないので、訪問が叶って嬉しかった。保育園のあり方の新しい提案をしつつ、それが構造や設備の計画とうまく融合されている。
午後は、工学院にて設計の授業。百数十名の中間提出を採点し、その後エスキース。八王子までの長い道中、原稿の赤入れ。京王線の中で原稿直しをしている人は、まず見かけない。

見学に際してデジカメを持っていったのだが、壊れていて動かない。代わりに石原さんのサイトのリンクを。先月、手塚さんのふじ幼稚園を見学した際には、カメラを忘れた。

みどりの保育園 http://www.denefes.co.jp/jp/works/2011_midorino_nursery/index.html

(イマム)


4月24日 (火)  間?

構造の打ち合わせのために、二子玉川の横山太郎さんの事務所へ。二子玉川駅周辺も、再開発で大きく変貌している。でも、入っているテナントはどこにでもありそうなものばかり。以前の上品な住宅街の雰囲気が失われたのは、もったいない。それにしても、渋谷のヒカリエなど、東急による再開発が最近目を引く。

不況とは言うものの、ヒカリエ以外にもスカイツリーや新しいパレスサイドビルなど、今年の東京は新しい話題のスポットの完成が続く。不思議な年だ。

このところ、ギャラリー間(ま)と間(はざま)組との、メールのやり取りあり。手帳に「間」と書かれていても、一瞬どちらのことか思い出せないなど、紛らわしい。

(イマム)


4月23日 (月)  日建設計

日経BP社からの新刊「日建設計」、回答したのアンケートが掲載されました。依頼された字数はすごく短く、まずさっと書いたところ規定の3倍ほどになってしまい、削って短くしたら、味気ない文章になりました。今日届いた本を見たら、字数がもっと多い人が何人もいて、元のままでもよかったのかと、少し残念な気分。

(イマム)


4月22日 (日)  超過密都市@シンセン

日曜ですが、少しばかり保育園のスタディなど。

写真は、AAの時の中国人の友人デレックが、フェースブック経由で送ってくれたシンセンの写真。クーロン城以上のハイパー・デンシティ。

(イマム)

20120422-1.jpg



4月21日 (土)  都市=思考実験:デザインとリサーチ

東大まちづくり大学院 演習3週目。今日は、八束はじめさんに特別講義「都市=思考実験:デザインとリサーチ」をしていただいた。われわれのテーマ「シブヤ リサーチ・オブ・リスク・アンド・リソース」に沿う話題から、もっとスケールの大きな話まで、濃密な1時間半。メタボリズムの展覧会後、最近の研究などについて詳しくお話しを伺う機会がなかったのだが(何度かお会いして四方山話はしているのですが)、いろいろと刺激をいただく。

(イマム)

20120421-1.jpg



4月20日 (金)  桑沢初日

桑沢、本年度の授業の初日。桑沢では、毎年建築史を受け持っている。今日は、授業のガイダンスと、建築史のはじめとして、初源的な建築、原始住居について話しをする。

桑沢に向かう途中、渋谷駅とヒカリエを結ぶ内藤廣さん設計の橋を見学(写真)。

(イマム)

20120420-1.jpg



4月18日 (水)  工学院初日

工学院の授業、今年度初日。と言っても、実は先週からだったのが、先週は風邪でダウンして欠席。なので、今日が僕にとっての初日。2年生の設計の授業で、課題は住宅。各大学でいろいろな授業を受け持っている中では、一番まっとうな課題と言える。

毎年ながら、八王子への往復は遠い。車中で、後藤新平について書かれた新書を読む。

(イマム)


4月16日 (月)  伊丹潤展 手の痕跡

盛りだくさんの午後だった。まずは、麻生十番の現場にて、建物位置の確認。四谷にて、学会のサステナブル建築デザイン委員会の会合。移動中メトロの中で、とても久しぶりに石川初さんにお会いする。
ギャラリー間にて、「伊丹潤展 手の痕跡」の内覧会。模型とドローイングによる、まっすぐな展示。会場にて、ケン・タダシ・オオシマさん、倉方俊輔さん、会場淳さんとお話ししたが、このような展示はかえって新鮮との意見で一致。いただいた作品集も、ドローイングが多数収録されており、嬉しい。

ギャラリー間
http://www.toto.co.jp/gallerma/

(イマム)

20120416-1.jpg



4月7日 (土)  Shibuya, Research of Risk and Resource

午後から東大まちづくり大学院の演習。今年度の最初の授業。

考えた演習のタイトルは、「Shibuya, Research of Risk and Resource」。

風邪により声がほとんど出ない状況で、5時間の長丁場、現地フィールドワークを、何とかこなす。

(イマム)

20120407-1.jpg



| 1 | 2 |