占い

私は占いが大好きだ。似顔絵の仕事をしている時、よく占い師さんと一緒になった。控え室でお茶を飲んでいたら「あなた将来神経痛になるから気をつけなさい」なんて言われた。確かに今、神経痛が疼く。その時、はじめちゃんとの相性も見てもらった。「年が離れていたら相性はピッタリ」と言っていた。その占いは生年月日を見ないので、かれの歳を知らないその人に、私は少し驚いた。だから「結構当たるやん」と占いを信じる人になった。彼とは細木さんの六星占術でも怖いぐらい相性がピッタリだった。何か難しい事は良く分からないが数学者と占いは良く似ている気がする。この世は数字ですべて出来ているのではないかと数学者の映画やドキュメントを見てるとそう思う。

マンションに住んでいた時、キナコが隣のベランダに遊びに行った。このマンションの規律には「ペット禁止」が玄関に大きく貼られていた。私達は管理人から「猫を処分しないと出て行ってもらう」と言い渡された。次に住む家は、風水とかも気になっていたので私は占いをしてもらう事にした。電話帳で調べた占い師は辺鄙な所に住んでいた。胡散臭さも丁度いい感じだったので、私はすっかりその人物を信じてしまった。
「1週間以内に引っ越しをしなければ誰かが死にます」とその人は自信たっぷりに言い放った。もう信じてしまっている私は何の疑いもなく必死で不動産巡りをした。当時は今と違い何処もかしこもペット禁止だったので、4匹の猫と暮らせる住まいは、なかなか見つからなかった。3日経っても4日経っても見つからず、5日目私はもう諦めかけた。するとはじめちゃんが「大丈夫必ず見つかる」と私に力強く言ってくれた。はじめちゃんを信じている私は魔法にかかった様に元気になった。すぐさまマンションを飛び出し不動産屋を探しまわった。そしてその日見つけた。私達は占い師の言った「1週間で引っ越す」事が出来た。その報告にもう1度占い師の所に行った。何だか胡散臭さが増して「あれー?」なんて思った。
しかしどうであれ私達は無事猫の
苦情の出ない家を探す事が出来た。
ちなみに見つからなければ死んで
しまうのは私だったようだ。
「ほんまかいな」と丈夫が取り柄の
私は占い師を完全に疑ってしまった。

昔何かの占いで、自分達の数字を
教えてもらった事がある。
体験して分かったのだが数字は
不思議な力を持っている。
はじめちゃんが脳の手術で奇跡的に
助かった時、病室番号から、全ての
日にちが彼の数字だった。癌になった時
何から何まで、彼の数字ではなかった。
そしてそれからも、数字が私達に
色々教えてくれた。

だからこの世は、数字で解明されるのでは
ないかと思う。数学者が身を滅ぼすまで
のめり込む理由がよく分かる。
私も身を滅ぼすまで、のめり込める
何かを見つけてみたい

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