

何時もそうだ。何かをやらなければならない時、私は必ずウダウダする。
高校受験で勉強しなければならない時は、お人形さん遊びを十分してから、矢も追えなく予習をする。難しいカットを描かなければならない時は、興味のない番組でも、テレビを十分見てから仕事にかかる。「いやだなー」なんて思っている時間がとにかく長い。サッサととりかかれない。好きな事をする時も、何故かすぐにはしない。漫画を描く時はしなくて良いスケッチなんかしてウダウダする。人形作りも材料を買ったり他の違う事をしたりしてウダウダする。小学生の時「注意力散漫」なんて先生が言っていた理由が良く分かる。
今でも集中するまでに、かなりの時間がかかる。しかし 集中したらしたで、まったく周りが見えなくなってしまう。高校時代、編み物に夢中になっていた時があった。マフラーを編みながら、駅の改札口を出ようとしたら駅員さんに腕を掴まれた。「あら新手のナンパかしら」なんて思ったら「切符は?」と問われた。定期を見せたら期限切れでどえらく高い罰金を支払った。また集中して、物事を考え出すと今自分が何処にいるのさえ分からなくなる。ウダウダも困るが集中するのも困る。
おまけに白黒をハッキリしないと駄目な性格なのに優柔不断な所も大いにある。特に外食は困る。何を注文したらいいのかすごく迷う。ファミレスには食べたいものがない。だけど気が楽だからファミレスに行っていた。はじめちゃんは、何でも「美味しい」って食べる。一度も文句を聞いた事がない。タムムちゃんは何を食べていたのかしら。全く記憶にない。私は何を食べても「美味しくない」と言ってはじめちゃんに食べてもらっていた。だから、はじめちゃんは早死したのかしら。
彼は私と付き合うまでは痩せてカッコ良かったもの。そう言えば昔、ナオちゃんが我が家に1週間泊っていた時、炬燵の上にたくさんのお菓子を買いこみ2人でウダウダしていた。スタイルの良いナオちゃんは血相を変え「5キロ太った」と言って「キビちゃんといるとダラダラがうつる」と慌てて帰って行ったっけ。タムムちゃんも始めはすごく細くって、まるでヒラメのようだった。布団で寝ているのに膨らみがないぐらいスマートだったのに、今では大デブだ。タムムちゃんも「キビちゃんといると何にもしたくなくなる」なんて言っていた。何にもしなかったから今は後悔してるみたいだが、人生は長いもの。
「これからだっていくらでも出来るわよ」と励ましてみるが
「その前に痩せないとなー」と心では思っている。
だってタムムちゃん食べすぎて糖尿になって
しまったもの。ウダウダの私は今日出来る事を、
明日に回す癖がついてしまった。
「まあいいかっ」なんて軽く思ってしまう。
部屋の片付けもトコトン散らかって
ないと掃除をしない。若い頃、親戚の
ゴチャゴチャした台所を見て、メラメラと
やる気が起こって綺麗に整理をしてあげたっけ。
根こそぎ整理をするのは ウキウキする
ぐらい今でも大好き。
今まさにこの思い出日記を書いているが、
本当は締め切りの仕事が山ほどある。
今月も赤字だ。書きものって何かウダウダしている。
これを書いたからって何にもならない。
なのに書いている。それはウダウダしたいから。
誰でもそうなのかも知れないが
ギリギリまで自分を追い込まないとやる気が起こらない。
はじめちゃんが生きていた頃「私の体には
だらけ虫が住みついているのではないか」と
本気で思っていた。
はじめちゃんが先に死んで正解かも。
ウダウダ人生は全部自分に返って来るもの。
頑張らないと明日はないもの。
ウダウダなんて、本当に
もういらない。
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