リリン Ririn
『リリンは、きれいなな女の子。』
おばあちゃんがいつも言っていた。
遠い記憶の向こう側。
独りぼっちになっても
おばあちゃんの言葉を胸に抱きしめ
今日も明るい女の子。
旅の途中ガラス工場で拾った
小さなビーズを
ほころびたドレスに飾りつけた。
リリンはおしゃれな女の子。
よみがえった服を
おばあちゃんにほめてもらいたくって
写真館のドアをたたいた。
そしてその写真で紙ヒコーキを折ると
力いっぱい空へ飛ばした。
紙ヒコーキは
秋風と一緒に空高く舞い上がった。
写真の裏に書いた『おばあちゃん大好き』
と、ともに空高く舞い上がった。
