小学2年の時、ブランコを天高く思い切り漕いでいたら空の向こうに天国が見えた。
中国の絵巻物に出てきそうな、頭におまんじゅうを結った人達が、蓮の花が流れる川の向こうで優雅に散歩をしている。
現実か夢か分らない思い出だけど、それ以来災難が続いた。他人の怪我が私の視界に入ったら最後自分の怪我としてやって来る。例えばクラスの誰かが足に怪我をする。日時はバラバラだけど可笑しい程正確に、同じ足に同じ怪我が私のものとして再現される。怪我ばかりだと言う所は今から思うと、幼くて可愛い感じがするけれど当時はあまりに続くので、あの時天国を見たから『自分は堕天使なんだ』と思い込み毎日反省日記を書いては「良い子になるんだ」と自分に言い聞かせていた。
社会人になると、さすがに怪我は治まったが
困った事に怪我は身体から精神に移った様で
知らないうちに人の心を傷つけているのか
その傷はきっちり必ず自分に返ってくる。
堕天使が天使になるには、まだまだ修行が足らないようだ。おまけに、今では反省日記も頭の中だけで終わっている。
だめだこりゃ。