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YとMの中国旅行記(3日目)

●西安〜北京、北京観光

 中国旅行3日目の朝は少々早く起きなければなりませんでした。
 今日は午前中に飛行機で北京に移動するからです。
 眠いながらも、食事をしてワゴン車に乗り込んで空港へ向かい
ました。空港では空港の使用料を払います。国内線の利用という
ことで50元です。左の写真が50元を支払ったときにもらえる紙
です。
 短い間ですが、西安でお世話になった現地ガイドの解さんとは
ここでお別れです。ありがとう〜。
 国内線の飛行機のシートは革張りでした。
 飛行機内では、ちょっとした軽食が出ました。スクラブルエッグ
みたいなのと、小麦粉の饅頭みたいなやつでした。朝食を食べて
かrあまり間が経っていなかったこともあり、それほど食べられ
ませんでした。
 飛行機は無事北京に着き、そこではまた現地ガイドさんが迎えに
来てくれていました。若い女性で劉さんです。
 早速ワゴン車に乗り込み、北京観光のスタートです。
 やはり北京の方が西安に比べると高層ビルが多く、都会という
感じがします。
 今日の最初の観光地は、かの有名な天安門広場です。ちょっと
離れたところにワゴン車を止めて歩いていきます。ワゴン車を降りて
ちょっと行くと物売りがよって来ました。早くも2008年のオリンピック
グッズを売っていました。
 天安門広場はどれほど広いのだろうと思っていたのですが、
想像していたほどは広くありませんでした。奥の方を見ると、
門のところに毛沢東の肖像が飾られていました。天安門広場と
いえばやはり毛沢東の肖像ですよね。
 天安門を抜けて、我々は故宮博物院に足を踏み入れていきます。
 天安門の先にも、いくつも門があり、いかにも宮殿という感じです。
 通路の真ん中のは他のところとはちょっと違っています。ここは
皇帝のみが通ることを許された通路だそうです。階段のところでは
真ん中の通路には龍の彫刻が彫られていました。皇帝は自らの
足で歩くのではなく、お神輿のようなものに乗せられて、家来に
運んでもらっていたそうです。すごい権力です。
 北京は今では中国の首都ですが、昔は西安が都でした。その後、
都は南京に移り、1417年に明の成祖永楽帝が南京から北京に遷都
しました。その際にこの故宮(=紫禁城)を築いたそうです。
 故宮の広さは半端ではなく、とても1日では周りきれそうも
ありません。なんと9000もの部屋があるらしいです。
 故宮博物院の中にある皇帝の座った玉座です。
 妻の話によれば、映画「ラストエンペラー」はジョン・ローン演じる
溥儀が、普通の民になった後、一般の見学客に混じってこの場を
訪れ、玉座に腰掛けて回想するシーンから始まるらしいです。
 かく言う僕もラストエンペラーの映画は見たのですが、あんまり
映画中の場面は記憶に残っていません。。。
 映画のシーンを頭の中に思い浮かべながら見学したら、
同じ建物を見ても、自分の中で思い感じるものが違ったのでは
ないかと思います。この時には、帰国したらラストエンペラーを
もう1度見るぞ!と思ったのですが、いまだに見てません。。。
口だけです。。。
 故宮の中でガイドさんについて行くと、ちょっと休憩、ということで
部屋の中でお茶を飲ませてくれました。
 そこに現れたのがこの人で、この部屋に居た人曰く、この人は
ラストエンペラーの溥儀の甥で、ボランティアでここで書を
したためている。年に5回くらいしかそんな機会はないです。
とのことでした。その後、半紙に好きな言葉を書いて掛け軸に
してあげます。値段は○万円です、といつのまにか掛け軸や
色紙の売り込みになっていました。
 帰国してから、中国旅行のHPを検索すると、この溥儀の甥に
会った日本人旅行客は結構いっぱい居るようです。本当にこの人が
溥儀の甥なのか、この人の書いたものがどのくらいの値打ちの
あるものなのかは謎のままです。。。
 溥儀の甥に別れを告げた後、故宮内の宝物殿のようなところを
見学し、裏門(神武門)に抜けて来ました。
 宝物殿の中の写真はないのですが、黄金でできたものとか、
売ればひと財産築けそうなものが多数展示してありました。
 床石が傷むから、と靴の上から履く簡易スリッパのようなものを
配布されたのですが、耐久性が乏しく、歩いているうちに
だんだんと靴からずれてきてしまいました。
 宝物殿を出て、この裏門に来るまでには、高い塀沿いを歩いて
来ました。妻によると映画ラストエンペラーの中で溥儀が自転車の
練習をした通路があったとのことです。
 余談ですが、故宮の中にスターバックスコーヒーのお店が
ありました。中国でもスタバ旋風が吹き荒れているのでしょうか。
 故宮を出た後は、故宮の北側にある景山公園に行きました。
景山というだけあって、小高い山になっており、えっほえっほと
上っていきました。左の写真は山の上から故宮を見たところ
です。写真ではちょっとぼんやりしてしまっていますが、
故宮の広い敷地を上から眺めた景色は荘厳でした。
 この公園の山なのですが、なんと紫禁城の建築で堀を造る
際に出た残土を積み上げてできたものだそうです。まさか
人口の山だとは思いませんでした。
 地図でみるとちょうどこの山は故宮の北に位置していることが
わかります。風水などを考えて配置されたのではないかと
思います。
 観光が終わると、3日目の夕食です。
 今晩は「全聚徳」という店で北京ダックの夕食です。
北京ダックは日本の中華料理店で何回か食べたことが
ありますが、本場の北京ダックということでとても楽しみ
です。
 店に入り、エレベーターで上階に移動すると、中には
10人くらいが入れる個室がずらっと並んでいました。
まるでホテルみたいです。
 その中の一室に案内され、前菜などを食べつつ、北京
ダックが登場するのを待ちます。・・とついに現れました。
コックさんがその場で、皮をそぎ落としてお皿に盛って
くれます。クレープみたいな皮でねぎと味噌とをくるんで
食べる食べ方と、ゴマパンみたいなのをぱかっと開いて、
その間にねぎと味噌と一緒に挟んで食べる食べ方が
あるようです。本場という先入観があるせいか、なんか
日本で食べたのより美味しい気がします。
 一度北京ダックの皮だけを食べてみたのですが、噛むと
油がじゅわーという感じで、皮やゴマパンと一緒に食べた
方が美味しかったです。
 北京ダックの話ばかり書いてしまいましたが、その他にも
色々な料理を食べることができました。
 印象に残っているのはレバーのから揚げで、カラっと揚がって
いて、レバーが苦手な僕でも食べることができました。
 このレストランでは、飲み物がついていなかったので、ビールを
頼みました。ツアーで同行していた方は紹興酒を温めたものを
注文していました。
 このツアーの一行は総勢9人で、内訳は夫婦が3組と、
夫婦+娘さんでした。このレストランでの食事の時にはお酒も
ほどよく入り、結構話が弾みました。皆このツアーで初めて会った
方でしたが、楽しく食事ができてとても良かったです。
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