●2000年下半期レース結果
単勝 | 複勝 | 連勝 | ワイド | ||||
1着 | ダイタクヤマト | 25750 | 2190 | 25700 | ┓4620 | ┓ | |
2着 | アグネスワールド | 120 | ┛ | ┃7390 | ┓ | ||
3着 | ブラックホーク | 130 | ┛ | ┛220 |
【コメント】(2002/1/15記)
この年からスプリンターズステークスは有馬記念の前週から秋のG1第一弾に施行時期が変更されたのですが、
いきなりあっと驚く万馬券になりました。勝ったダイタクヤマトのその後の成績を見るとこれがフロックではなかった
ことがわかるのですが、なぜこのレースから彼の激走が始まったかはちょっとわかりません。並いるスプリント戦の
スペシャスリトに影も踏ませずあれよあれよというまにゴールしてしまいました。
ダイタクヤマトの騎手は江田騎手だったのですが、近年穴騎手としての地位を確立しています。
テンジンショウグンでの22万馬券や昨年暮れの有馬記念でも大穴を空けました。うーん。今年は江田騎手に
注目して大穴馬券を狙おうかな。(でもそういう方針をたてたときにはたいてい時既に遅しなんですよね・・・)
単勝 | 複勝 | 連勝 | ワイド | ||||
1着 | ティコティコタック | 2710 | 920 | 30010 | ┓7100 | ┓ | |
2着 | ヤマカツスズラン | 710 | ┛ | ┃4030 | ┓ | ||
3着 | トーワトレジャー | 410 | ┛ | ┛3340 |
【コメント】(2002/1/16記)
この年は秋緒戦のスプリンターズSに続きこの秋華賞でもその結果にぼーぜんとしてしまいました。春先はといえば、
チアズグレイスやシルクプリマドンナの山内勢が大活躍し、秋にもトライアルをひと叩きされてこの本番に臨んできて
いました。が、結果は春からの有力馬勢は全滅し、夏の上がり馬と前年の2歳女王の組み合わせで決着しました。
うーん。本当にこのレースは難しいですね。なんかまともに予想するよりもあみだくじとかサイコロで買い目を決める
方がよさそうです。
このレースを勝ったティコティコタックは確か夏の北海道シリーズを勝っての出走だったと思います。宝塚記念の後の
夏競馬では3歳馬と古馬との混合戦が多くなりますよね。条件戦とはいえ、古馬とのレースに勝ってきた馬は秋の
3歳限定戦では要注意!という感じでしょうか。
単勝 | 複勝 | 連勝 | ワイド | ||||
1着 | エアシャカール | 280 | 150 | 1580 | ┓550 | ┓ | |
2着 | トーホウシデン | 280 | ┛ | ┃1100 | ┓ | ||
3着 | エリモブライアン | 490 | ┛ | ┛1930 |
【コメント】(2002/1/20記)
ダービー1,2着馬のアグネスフライト、エアシャカールが揃って秋緒戦のトライアルで勝利を飾れず、勢力の交代が
あるかと思いましたが、皐月賞馬エアシャカールが武豊を鞍上に見事クラシック2冠を達成しました。
直線で内らち沿いにするすると先頭に立った騎乗ぶりは、武豊騎手ならではの上手い騎乗だったのではないかと
思います。エアシャカールは夏に海外遠征もしており、この年はここまでは素晴らしい活躍でした。
菊花賞というのは3000mなので、距離初経験の馬が多く、予想しづらい面があると思います。トライアルとしては
以前はセントライト記念、神戸新聞杯、京都新聞杯がありましたが、京都新聞杯が春に移動し、京都競馬場での
トライアル戦というのが実質なくなってしまいました。その他の路線としては同じ京都で行われる嵐山Sというのが
ありますが、結構レースの施行条件が変わったりしていたと思います。3000mという距離には伝統があるのでしょうが、
もう少しトライアルの部分が充実すればよいと思います。
単勝 | 複勝 | 連勝 | ワイド | ||||
1着 | テイエムオペラオー | 240 | 130 | 430 | ┓260 | ┓ | |
2着 | メイショウドトウ | 150 | ┛ | ┃740 | ┓ | ||
3着 | トゥナンテ | 280 | ┛ | ┛820 |
【コメント】(2002/1/21記)
この年の春から快進撃を続けるテイエムオペラオー、唯一付け入る隙があるのはスピード勝負のこの2000mでは
ないかと思いましたが、あっさりと勝利を物にしました。天皇賞(秋)というとオグリキャップやメジロマックイーンや
ビワハヤヒデやサイレンススズカなど多くの名馬が1番人気で勝利を飾れていませんでしたが、オペラオーには
そのジンクスは通じませんでした。3冠をとった時のナリタブライアンも強かったですが、ここまで崩れない強さを
感じたのはオペラオーが初めてでした。(シンボリルドルフの現役時代は知りませんので)
もうこうなってはオペラオーを負かすのはジャパンカップに登場する得体の知れない外国馬しかいない、という
感じを受けました。
そういえばG1レースを最近競馬場に見に行っていません。昔は何年も連続で天皇賞(秋)を府中に見に行ったの
ですが。しみじみ。
単勝 | 複勝 | 連勝 | ワイド | ||||
1着 | ファレノプシス | 640 | 250 | 1110 | ┓540 | ┓ | |
2着 | フサイチエアデール | 130 | ┛ | ┃3570 | ┓ | ||
3着 | エイダイクイン | 640 | ┛ | ┛1590 |
【コメント】(2002/1/26記)
かつてはエリザベス女王杯は牡馬の菊花賞に対して3歳牝馬の秋のチャンピオンを決定するレースでしたが、
3歳古馬混合での牝馬の頂点を争うレースになりました。古馬の牝馬にとっては牝馬限定のG1は年間を通して
このレースしかありません。牡牝混合の古馬G1では牝馬が勝つのはかなり難しいようなので(僕の記憶の限りでは
ニシノフラワー、パッシングショット、フラワーパークの勝ったスプリンターズSがあります。中長距離G1レースでの
牝馬の勝利となるとエアグルーヴの天皇賞(秋)くらいしか思いつきません。)、古馬の牝馬はこのレースに照準を
合わせてきているのではないでしょうか。そのせいか、3歳古馬混合になってから3歳牝馬はこのレースを勝てて
いませんよね。でもこのレースが3歳古馬混合になる前は古馬の牝馬はG1では常に牡馬と対戦するしかなかったと
いうことですから大変ですよね。
単勝 | 複勝 | 連勝 | ワイド | ||||
1着 | アグネスデジタル | 5570 | 1140 | 18050 | ┓18050 | ┓ | |
2着 | ダイタクリーヴァ | 220 | ┛ | ┃19040 | ┓ | ||
3着 | メイショウオウドウ | 1120 | ┛ | ┛4180 |
【コメント】(2002/1/27)
日本の中央競馬ではレースコースにダートと芝がありますが、ダート・芝を問わず活躍する馬というのはあまり多く
ありません。時々両方のコースを走る馬はいますが、その適性によりどちらの路線にいくかを調教師さんなどが
決めているようです。アグネスデジタルはこのときはダート馬というイメージもあり人気がなかったのですが、
電光石火のような切れ味の末脚で並居る強豪馬をゴール前一瞬にして差しきり、勝利を手にしました。
テレビの中継では、ゴール直前までその姿が映し出されなかったほどでした。アグネスデジタルのその後の活躍を
みると、この馬は芝でもダートでも大丈夫の馬のようです。
このレースでアグネスデジタルの鞍上は的場騎手でした。ライスシャワーやエリもシック・・・、なんか的場騎手は
京都のG1に強いというイメージがありますね。引退してしまったのが非常に残念です。
単勝 | 複勝 | 連勝 | ワイド | ||||
1着 | ウイングアロー | 580 | 210 | 3240 | ┓1060 | ┓ | |
2着 | サンフォードシチー | 350 | ┛ | ┃1860 | ┓ | ||
3着 | ロードスターリング | 610 | ┛ | ┛2600 |
【コメント】(2002/1/28記)
近年、JRAでのダート路線の整備には目覚しいものがありますが、芝のジャパンカップと並びダートの国際競争として
設けられたのがこのジャパンカップダートです。ダートというとアメリカやドバイの馬が強い、という印象があり、外国馬が
あっさり勝つのではと期待していたのですが、日本馬のワンツーに終わりました。このレースを勝ったウイングアローの
ようなダート馬(といっても芝は1回しか走っていませんが)は、ダート路線でもこのような高額賞金のレースが設立
されたのは非常に嬉しいのではないでしょうか。
ダート、というとアメリカが本場で、以前にタイキブリザードやスキーキャプテンが遠征したものの惨敗してしまったのが
記憶に残っています。ヨーロッパ、ドバイ、香港と、海外で日本の馬が好成績をあげつつありますので、いずれは本場
アメリカでも日本馬が活躍することを願ってやみません。
単勝 | 複勝 | 連勝 | ワイド | ||||
1着 | テイエムオペラオー | 150 | 110 | 810 | ┓410 | ┓ | |
2着 | メイショウドトウ | 240 | ┛ | ┃390 | ┓ | ||
3着 | ファンタスティックライト | 210 | ┛ | ┛1100 |
【コメント】(2002/1/30)
宝塚記念、天皇賞(秋)に引き続きテイエムオペラオー、メイショウドトウのワンツーフィニッシュとなりました。
G1で連続3回も同じ2頭の組み合わせで決まったというのは僕の記憶にはありません。タマモクロスとオグリキャップが
戦ったときが思い出されますが、あのときはジャパンカップでペイザバトラーが優勝し、両馬は2,3着でした。
この3着に入ったファンタスティックライトという馬は各国を転戦して好成績を収めており、確かこの年ワールド
エミレーツチャンピオンとかいうのになっていたと思います。
結果の払い戻しをみると、テイエムオペラオーの単勝の配当はなんと150円です。ジャパンカップでこれだけの
単勝低配当というのも記憶にないです。本当にこの秋のテイエムオペラオーであれば、エルコンドルパサーが
成し遂げられなかった凱旋門賞制覇も可能なのでは!?と思わせるような安定した強さでした。
単勝 | 複勝 | 連勝 | ワイド | ||||
1着 | テイエムオーシャン | 430 | 180 | 3140 | ┓1390 | ┓ | |
2着 | ダイワルージュ | 430 | ┛ | ┃1430 | ┓ | ||
3着 | リワードアンセル | 390 | ┛ | ┛2190 |
【コメント】(2002/1/31)
上表の結果を見ると、テイエムオーシャンの単勝配当が430円になっていますが、後のこの馬の活躍を考えると、
結構ついたんだな、という印象です。振り返ってみるとこの馬は札幌3歳Sでは負けはしましたが、負けた相手は
ジャングルポケットとタガノテイオーでした。この秋は、この馬と同じ馬主さんのテイエムオペラオーが王道を
突っ走っており、馬主さんの勢いみたいなものも感じました。牡の2歳馬(当時は3歳馬と表記)にも
テイエムサウスポーというなかなか強い馬がいました。
テイエムオーシャンに騎乗していたのは本田騎手ですが、本田騎手にスポットが当たったのも久しぶりだったのでは
ないでしょうか。僕の愛読している週間Gallopには毎週東西の騎手の成績一覧が出るのですが、勝利数はもちろん
騎乗回数からして騎手によってすごく差があります。なんか非常に厳しい世界だなぁと思います。
単勝 | 複勝 | 連勝 | ワイド | ||||
1着 | メジロベイリー | 4050 | 810 | 8860 | ┓2180 | ┓ | |
2着 | タガノテイオー | 150 | ┛ | ┃3400 | ┓ | ||
3着 | ネイティヴハート | 220 | ┛ | ┛570 |
【コメント】(2002/2/2)
このレースではメジロの両血、メジロベイリーが勝ちましたが、展開がはまった、騎手が上手くのったという感じで、
僕自身はそれほどの強さを感じませんでした。この後年末に控えているラジオたんぱ杯組(ジャングルポケット、
アグネスタキオン)の方がレベルが上なのでは、という感じがレースからはしました。このレースの1、2着の
メジロベイリー、タガノテイオーとも故障で春のクラシックに出走できなくなってしまったのが残念でした。
偶然ですが本日の東京の白富士ステークスにメジロベイリーが出走していました。このレース以来の出走でした。
残念ながら結果は振るわなかったのですが、アドマイヤコジーン、エルウェーウィンのように忘れられた頃?に
重賞でG1馬の意地を見せる馬もいますので、メジロベイリーの今後の活躍に期待したいと思います。
単勝 | 複勝 | 連勝 | ワイド | ||||
1着 | テイエムオペラオー | 170 | 120 | 380 | ┓230 | ┓ | |
2着 | メイショウドトウ | 170 | ┛ | ┃1730 | ┓ | ||
3着 | ダイワテキサス | 770 | ┛ | ┛2900 |
【コメント】(2002/2/3)
2度あることは3度ある、という諺はありますが、春の宝塚記念から数えてG14戦連続の2頭のワンツーフィニッシュで
この年のG1戦線は終わりました。最後の直線で馬郡を割ってぐんぐんと伸びてくるテイエムオペラオーの姿には、
どんなペースでも、どんな展開でも、位置取りでも勝てるというような圧倒的な強さを感じました。
3着に入ったダイワテキサスは老齢を感じさせない素早い反応で一瞬やったかと思いましたが、上位2頭に交わされて
しまいました。テイエムオペラオーはこの年、なんとG15連勝を含む無敗の成績でした。僕が競馬を始めてから、
これほど1年完璧な成績を残した馬はいませんでした。馬も強かったと思いますが、1年を通して騎乗し、
勝ち続けた和田騎手も凄かったと思います。さっきどんなレースでも勝てる、と書いてしまいましたが、騎手のハンドル
さばきが悪ければその一瞬の隙を他の騎手、馬に脚をすくわれるのが競馬なのですから。