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「じゃあ、三蔵が負けたらキスね♪」
「……フン…」
「よっし。じゃあ始めるか」
始まったのはポーカー。
宿で二人部屋になった悟浄と三蔵。
今日着いた街は娯楽施設も無く、やる事が何も無い。
かといって部屋に黙ったままじっとしているのもあれなので、荷物の中にあった暇つぶしにはなるであろう、トランプを使ってポーカーをすることにした。
ただ、ポーカーをするだけでは面白くないので、罰ゲームを決めた。
三蔵の罰ゲームは悟浄とキス。悟浄の罰ゲームは一日三蔵の下僕になること。
二人ともカードゲームに弱いわけではないが、どちらかと言えば三蔵の方が強いかもしれない。
三蔵は最初から勝つつもりでこの勝負を受けたのだった。
しかし。
「よっしゃ! ストレートフラッシュ!」
「な……っ」
因みに三蔵のカードはフォーカード。完全に負け。
三蔵はまさか負けるとは思っても居なかった。
「くそっ! 付き合ってられるかっ!!」
苛立ちを隠しきれず、三蔵は椅子から立ち上がろうとした。しかし、その腕を悟浄が掴んだ。
「待てよ。勝ちは勝ちじゃん。逃げるなんて卑怯だぜ」
「……っ…覚えてろよ…!」
「じゃあ、早速…♪」
いただきます、と三蔵に軽く口付けた。
「ん…」
上下の唇を軽く吸ったあと、三蔵の口内に舌を差し入れ、更に深く唇を貪る。
口の中を舌で丁寧に舐めながら、舌根をきゅっと吸い上げると三蔵の身体が小さく震えた。
眉をひそめながら快楽を耐えている三蔵の姿は悟浄の欲を煽る。
「ふっ…ぅんんっ…」
次第に三蔵の身体から力が抜け、支えなしでは立っていられない。悟浄に腰を支えられてようやく立っている状態だ。
濃厚なキスを続けたまま、悟浄は三蔵の身体をゆっくりとベッドに押し倒した。
「…っ悟浄…!」
「だぁいじょうぶだって。キスだけだから」
「…ホントだな?」
「ホントだって」
すると悟浄が三蔵の首筋に吸い付いた。
「――ってめ…!?」
「だからぁ、キスだろ?」
「……っ…!」
三蔵は何もいえなかった。
確かにキスといえばキスである。しかし、三蔵の心に一抹の不安がよぎった。
何だかとても嫌な予感がする。
そして、三蔵の予感は的中するのだった。
「やぁっ…も…やめっ…」
帯をつけたまま法衣の前を肌蹴られ、アンダーを捲り上げられて乳首を吸われた。
指では一切乳首には触れずに、舌と唇だけで乳首を愛撫される。
時折、歯を立てられると口からあられもない声が漏れた。
三蔵は必死で悟浄を引き剥がそうとするが、全く力が入らない。
乳首を散々嬲った唇はそのまま下にすべり、脇腹の柔らかいところに吸い付いて、紅い痕を残す。
「んぁっ…」
大した刺激でもないのに身体は過剰な反応を示す。既に身体の中心は反応しはじめていた。
悟浄は三蔵の下肢を覆うものを全て剥ぎ取ると、今度は下肢にもキスの雨を降らせる。
足首からふくらはぎ、太腿と唇を滑らせる。肌を吸うたびにいやらしい水音が響いて三蔵はますます乱れていく。
内腿、そして足の付け根にもキスをされて、三蔵のそこは既に硬く勃ちあがっていた。
「…ぁん…ごじょっ…」
「んー? あ。三蔵サマったらキスだけでココこんなにしちゃって…やらしーの」
悟浄は勃ちあがったものにちゅ、とキスをした。すると、三蔵のものがピクンと震える。先端から、透明な蜜がとろりと零れた。
「んっ…どこがっ…ぁ…キス…なんだっ…ひぁ!」
突然それを口に含まれて三蔵は思わず上ずった声を上げた。
「んー? 股間にディープキス」
「ふざけっ…あんっ…!」
抗議をしようとしたが、悟浄が先端をきつく吸ったためそれは出来なかった。代わりにもれたのは甘い悦がり声。
これのどこが『キス』なんだっ! 立派な前戯じゃねぇか!!
というのが三蔵の言い分だった。しかし、結局その事は悟浄の耳に入る事は無かった。
「う…んっ…あっ…」
ちゅ、ちゅ、と啄ばむようなキスを全体にされて、その緩慢な刺激に三蔵は身悶える。イキそうな感じはするが、決定的な刺激を与えられずイクことが出来ない。
すると、敏感な裏筋をすっと舌がなぞり上げ、先端の割れ目にぐり、と差し入れた。
「あぁっ!」
三蔵はもう我慢できなくて、白濁を吐きだした。今まで焦らされていたせいか、快感が長続きして、二度、三度と蜜を溢れさせた。
「キスもいいもんでしょ?」
そんな三蔵の淫らな姿を嬉しそうに眺める悟浄。そんな悟浄が気に入らなくて、三蔵は潤んだ目で悟浄を睨みつける。
「は…ぁ…るせっ…」
「でも、まだキスしてないところがあるから、もーちょい我慢ね」
「あ…何を…」
三蔵は訳が分からなかったが、悟浄の次の行動でそれを理解することとなる。
悟浄は三蔵の身体を膝が胸につくまで折り曲げた。
「っやめ…!」
三蔵が制止する前に、悟浄は露になった蕾に舌を這わせた。
「んっ…!」
蕾の周りを丹念に舐めると、少し解れたソコに舌を差し入れた。
「や…ぁ…ごじょっ…」
深くまで差し入れた舌を内部で掻き回すと、さっき放出したばかりの三蔵のものが再び勃ち上がり始めた。
「ぁ…あっ…ん…」
蕾を舌で解されると、舌だけでは足りなくなって、焦れた三蔵は腰を揺らし始める。
早く悟浄のものでいっぱいにして欲しい。
もっと、激しい刺激が欲しい。
それを与えることが出来るのは、目の前の男しかいないのだ。
「んっ…ごじょ…も…」
このままセックスになだれ込むと三蔵は思っていた。
「はい。終わり」
すると、意外にも悟浄は三蔵の蕾から唇を離した。
「ぁ…?」
予想外の事に三蔵が目を白黒させていると、悟浄がしてやったりという感じの顔で笑った。
「言ったじゃん。キスだけだって」
「な…」
「なーに? 何か期待してたの?」
にやり、と人の悪い笑みを浮かべる悟浄に、銃弾が浴びせられたのはそれから数秒後の事だった。
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5×3はやはりテクニシャンなトコが醍醐味で!(照)
騙されやすい三ちゃんが可愛いです〜(〃T∇T〃)がはっ
素敵な小説無理矢理ゲットさせていただけて幸せでした〜///
元々三蔵受けで活躍されてたとうこさんですが、また三蔵受けもコーナーの
復活を切に願っています(∋_∈)//
隊長受けも素敵ですしv両方是非!///
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