『目覚め…』
小説 とうこ様
無機質な電子音が静まりかえった部屋に響いた。
宇宙空間において時間と言う概念は無いに等しい。
電子制御された時計だけが、時間を知らせてくれる。
アデスはベッドから手を伸ばし、サイドテーブルにある目覚し時計のスイッチを切った。
時間は6時30分。本来なら7時半にセットすれば良いのだが、今朝は訳が違った。
何故ならアデスの隣にはクルーゼがいるからだ。
アデスとクルーゼは昨夜アデスの部屋で一晩を過ごした。
何度も肌を合わせた後、二人は勢いに任せ、身体にシーツも掛けず、そのまま泥のように眠りに入った。
アデスは比較的寝覚めは良い方だが、クルーゼは低血圧体質なのか寝覚めが非常に悪い。
完全に目を覚ますまで時間がかかるのだ。
アデスはだるい身体をゆっくり起こすと、隣でこちらに背を向けて寝ているクルーゼに呼びかける。
「隊長、起きて下さい。朝です」
「………」
当然の如く返事はなく、規則の正しい寝息だけがすうすうと聞こえてくる。
「はあ…」
起きる訳無いか…と、深く溜息をつき、ふと、クルーゼの剥き出しの背中に目をやった。
くっきりと浮き出た肩甲骨が何ともいえず色っぽい。背中についた均等についた筋肉は力強さよりもしなやかさを彷彿とさせる。
彼の背中には昨夜アデスがつけた生々しい赤い痕が散らばっていた。
どうせ軍服を着るのだから、とクルーゼはアデスの好きなようにさせている。
でも、昨夜、足の付け根につけようとしたら、さすがに文句を言われてしまったが。
『そんな処にまでつけなくていいだろう…』と、少し恥ずかしそうに言ったクルーゼの顔がアデスの脳裏から離れない。
昨夜の情事の事をあれこれと思い出していると、再びアデスの熱が燻り始めた。
しまった、と思ったときには、時既に遅く、完全に欲望が再燃してしまった。
このまま放っておいても冷める様子は無く、風呂場にでも行って自分で静めるしかないと思ったが、クルーゼが隣にいるというのに自分で静めるのも惨めだ。
こうなったら、クルーゼに静めてもらうしかない。
無自覚に挑発するクルーゼが悪いのだ、という理不尽な理由で。
とりあえず、本当に寝ているのかどうか確かめるために、アデスはクルーゼの背筋をすっと指でなぞった。
「ん……」
感触がくすぐったいのか、クルーゼは逃げるようにして、枕を抱き込みながらうつ伏せになった。
無防備なその姿に理性を失いそうになりつつも、そこは何とか抑える。
しばらく、肩や腕をなぞってみたが、起きる様子はなく、アデスは本格的に行為に取り掛かる。
サイドテーブルの上にある小さな瓶を取り、その中の液体を指に垂らすと、指を擦り合わせて体温に馴染ませる。
アデスはクルーゼの白い双丘を割り開き、狭間に隠れているソコに、ぬるついた人差し指の指先を入れた。
すると、中から昨夜アデスが放った白い欲望がとろりと溢れてきた。
昨夜の名残が残っているクルーゼのソコはまだ柔らかく、試しに中指も添えてみると2本の指をするりと難なく飲み込んだ。
「ふ…っ…」
指に感じたのかクルーゼから甘い吐息が漏れる。
一瞬、起きたか?と思ったが、まだ目を覚ましてはいない。
もう少し解そうとアデスは内部に突き入れた2本のゆるく出し入れする。
そのたびに濡れた音が響いた。
(これだけ解れていれば大丈夫か…)
アデスは指をゆっくり抜くと、今度は屹立したものをクルーゼにあてがい、じわじわと慣らしながら挿入する。
「んん…あっ…?」
先端部分が入った頃、あまりの異物感にかようやくクルーゼの意識が戻った。
「あ…アデス…お前…っ…!」
クルーゼは今、何をされているのか悟って、慌てて逃げようとしたが、アデスは逃がすまいとクルーゼに覆い被さって、一気にクルーゼを貫いた。
「ひあ…っ!」
衝撃にクルーゼの身体がびくびくと震える。快感に耐えているのか、痛みに耐えているのかは分からないけれども。
「あっ…う…っなんで…」
喉の奥から込み上げてくる喘ぎを必死で堪えながら、クルーゼはようやく言葉を紡いだ。
アデスが突き上げてくるたびに、身体の奥から頭が真っ白になるぐらいの快感が湧きあがってくる。
「貴方が…悪いんですよ…っ」
そう言うと、アデスは腰の律動を激しくし、クルーゼの更に奥深くを侵した。
「あ、ああっ…んっ…!」
出し入れする時にわざと弱いポイントを掠めるようにしてやると、クルーゼの唇から止めどなく喘ぎが零れる。
寝起きで理性が薄いせいか、クルーゼの喘ぎは妙に甘ったるい。
その滅多に聞けないとろけた声を耳に焼き付けながら、アデスは一気に頂点を目指す。
快楽に従順な身体はあっという間に上り詰めてしまう。
「あ、あっ…んああっ!」
一際上ずった声を上げたかと思うと、クルーゼは全身を震わせて絶頂を迎えた。
彼の秘肉はアデスの雄を搾り取るかのように激しく収縮し、その締め付けに耐え切れず、アデスも欲望を思い切り放った。
…しかし、アデスの欲望は冷めることを知らず、クルーゼはその後2ラウンド付き合わされることとなったのだった。
「8時半…か。召集時間は7時半だった筈だが、すっかり遅れてしまったな」
ゆっくりと白い軍服に袖を通しながらクルーゼが言った。
「ええ、ほんとに…―じゃなくて! 何を悠長にしてるんですか!? もう、アスラン達は待ちくたびれてますよ!」
思わず声を荒げてしまったアデスは既にしっかりと軍服を着ていた。
しかし、慌てるアデスとは正反対にクルーゼは全く落ち着き払っている…と、いうよりは、半ば諦めていると言う方が近い。
「ここまで遅れたのは誰のせいだ? 遅れたのは仕方ないのだから、
今さら慌ててもしようがないだろう」
「う……」
行為を終えた後、欲求が満たされた満足感と、身体の疲れのせいで、
二人はまた眠りに落ちてしまったのだ。
アデスが再び目を覚ますと、時計は既に8時を回っていて、驚いたアデスは慌てて、呑気に寝ているクルーゼを叩き起こし、今に至っている。
「…次からはもう少しマシな起こし方をしろ。アデス」
「はい…」
ようやく軍服に着替え終わるとクルーゼは静かな足取りでドアへと向かい部屋を後にした。
その後を追うようにしてアデスも部屋を出て行ったのだった。
|
うああー(≧∇≦)!寝起きの悪い隊長の甘い声に!ヤられました(*^∇^*)
隊長色っぽいです〜(〃T∇T〃)///
アデスなんだか結構テクニシャンですね〜(笑)流石ああ見えてもコーディネーターですからッ(殴)
遅刻なのに、やっぱりマイペースな隊長が可愛くて可愛くて(*^∇^*)///
何でこう我がままが可愛いんでしょう隊長ってばv
エロくて可愛い隊長をありがとうございます(≧∇≦)!また宜しくお願いいたしますv