追悼アデス×クルーゼ

小説 吉野様
 『永遠ソウル 〜SIDE・K〜』




分かっていた。

分かっていたのに。

けれど、もう止められない。自分でも自分を止められないんだ、アデス。



自分の中の狂った血が沸騰しそうに熱い。

ヴェサリウスが墜ちる。

それはアデスを失うこと、たったそれだけの意味しか持たない。

たったそれだけの、唯一の意味。

そして、それ以上に大切なことなどなかった。

お前の存在だけが『私』を意味づけていてくれた気がする。

このラウ・ル・クルーゼが生きた意味を。

お前と出逢えたからこの人生が無駄だとは思わなくなった。

死という未来さえ、お前と共にあるならばそれも悪くない。

ラウ・ル・クルーゼとしてお前を愛し、お前に愛されたことが私の全てだ。

どうか、少しそこで待っていてくれ。

そこに逝く前に寄りたいところがあるのだ。

後に残せないものがある。片を付けねばならない。

都合の良いことを、と怒鳴りつけてくれていい。怒ってくれて構わない。

いや、お前の敬語と態度は死んでも変わらないか。

ならば、届きはしないだろうが最後の命令も聞いてくれるだろうか?



「…全て終わった頃に…迎えに来い」

もし、お前が来なくとも私が出向くだろうがな。

『承知しました』と少し笑って敬礼するお前が目に浮かぶな、アデス…。


                            
                           END







素敵な追悼小説ありがとうございます〜(T□T)///
隊長とアデスの…お互いに残す言葉が切ないです(涙)うっうっうっ
アデスすきー度は吉野さんは凄いので、悲しみもひとしおと心中お察ししますが…
またアデクルで、楽しい作品も書きたいと吉野さんがおっしゃって
すごく楽しみにしています///
作品の中でなら、ずっとアデスに生きていてもらうことは
できるんですよね(∋_∈)///

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