フラガ×クルーゼ
小説 灯呂 様

 [ 相愛 ]









穏やかに穏やかに そして静かに時は流れていた


何もなく何もなく ただ愛だけがそこにはあった


確かな約束など何もせず 明日も必ず会えると盲目的に信じていたあの日々は どこへ行ったんだろうか










忙しなく忙しなく そして騒がしく時は流れている


何もなく何もなく ただ死だけがここにはある


確かな約束を交しても 永遠に会えないこともなるとさとってしまったのは いつだったろうか














君に会いたいと願うことを知った

変化は破滅と知った


変わりたくないと思った


そう俺は本当に幼い子供だったんだ









君と約束をすることを怖れるようになった

了解の代わりに二度と会えない知らせが届くんじゃないかと思った



怖かった














「遅い」


君のその傲慢な口調さえ愛しく思い安堵を得る

俺は笑って君を抱き締める


不安定な幸せが俺を生かしていた



















父さん ねぇ父さん

俺は貴方を恨みます 貴方に感謝します

だって貴方は彼を独りにした だって貴方は彼を創った


俺に意味を与えてくれた


彼を愛すること 彼を独りにしないこと 彼を守ること




彼を殺すこと













生きていて良かった 生まれてきて良かった


君の口からその言葉を聞くのはとてもとても難しいだろうけど

けど愛し合えて 俺と愛し合えて良かった


死の間際にそう聞こえたのは 俺の幻聴でなければいい








守れなくてごめん 殺せなくてごめん


けれど何故俺を殺してくれなかった 何故 何故 何故・・・・




でも 愛してくれてありがとう


俺もお前がいて お前が愛してくれて お前を愛せて すっげぇ良かった


それなりにいい人生だったよ






あとはこっちで誰にも邪魔されずに暮らそうや


















ううっ(涙)
ラストの二人を想い起こしてしまいます///
つい涙が…
切ないけれど暖かい小説をありがとうございます//
このお話はクルーゼ視点も書いてくださるとのことで楽しみにしています//
最近思ったんですが、クルーゼがフラガのコトを気に入っていたのは
フラガが自分の父を憎んでいたから…っていうのも一つあるのかなあと。
もっともっと、二人の気持ちがどうだったのか、本編で知りたかったです。
灯呂さまの小説のような想いだと信じていますがv
フラクルマンガも頑張ってください(〃∇〃)

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