悟浄×三蔵
『master』
小説 沙希 様
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「く・・・・ふっ・・・」
軽く朝日が差し込む薄暗い部屋の中に、
小さなその声とギシギシというベッドの軋む音だけが響く。
ガクガクと揺さぶれる身体に強すぎる快感。
それに意識を持っていかれそうに、シ−ツに爪をたてる。
今日もまた長い一日が始まる。
「三蔵、悟浄。おはよ−!!もう朝飯食っちまったぞ」
「おはようございます、今日も遅かったですね。
ちゃんと2人の分の朝食は残しておきましたからゆっくり食べてくださって結構ですよ」
悟空と八戒の挨拶で朝が始まる。
朝は、いつも三蔵と悟浄が遅れて後からやって来る。
八戒と悟空はきっと何も知らない、三蔵と悟浄の関係を・・・。
<ガタンという音をたてて先に席につくのは悟浄。
三蔵はというと、俯き体を震わせたままその場から動こうとしない。
「大丈夫ですか?最近ずっと調子が悪いみたいですよ、三蔵」
八戒の指が三蔵の方へと伸ばされる。
だが、三蔵は八戒の指先が少し触れただけで身体を震わせる。
「・・っ・・・悪い、大丈夫だっ・・・・・」
悟浄は、三蔵と八戒の会話を聞きながらニッと口角を上げ、
「そうそう。ガキじゃあるまいし、そんなに心配することねぇって。なあ、三蔵?ちゃんと1人でできるだろ??」
悟浄の言葉に三蔵は軽く目を見開く。
唇を何かを堪えるようにきつく噛み締めると、
三蔵はテ−ブルの方へとゆっくりと歩き出した。
「・・・・三蔵」
八戒は三蔵の背をただ辛そうに見つめるだけで、それ以上は何も言わなかった・・。
食事を終えた後、三蔵は自分の部屋へと戻った。
部屋に戻ってからも、三蔵の体の震えは止まることはなかった。
この部屋の中にいるのは自分だけなのに、何をしなくても漏れる自分の声。
「んんっ・・・・・!!」
体が疼く、あいつの所為で・・・・・。
ふと、三蔵はそう思った。
だが、その疼きからは逃げる術はない。
三蔵がその人物の腕の中に捕らわれている限りは・・・。
そんなことを考えていると、ゆっくりと三蔵の部屋の扉が開いた。
その先に待っていたものは、にやついた口元でこちらを見ている悟浄だった。
「貴様っ・・・・・・!!」
震える体に耐えながら、掠れ声でそう言う。
「よお、三蔵様v・・・体の調子はどうよ?」
そう言いながら、悟浄の手の中にあるリモコンを強へと設定した。
その途端に三蔵の体がビクリと大きく脈打つ。
<そして、漏れる甘い声と共に・・・・・。
「・・・はぁ・・・ごじょ・・・・・いい加減に・・・・・ぁ・・・・」
言葉が繋がらない、下からくる激しい快感の所為で。
そんな三蔵の様子に悟浄はただクスクスと笑うだけであった。
「お前ってよ、本当に淫乱なんだな。ほらっ、立てよ。
今日も俺がお前を楽にしてやるからよ」
そう言われて、今日も三蔵は悟浄の部屋へと誘われる。
そして、その先に待っているものは長い長い一日が待っている。
部屋に着くなり、三蔵はベッドへと押し倒された。
そして、素早く全ての服を剥ぎ取られ悟浄が覆い被さってきた。
三蔵は、もう抵抗する気力すらない。
この行為に慣れてしまったから、
そして、この狂気に狂った人物に支配されてしまっているから・・・。
素早く後ろの孔に伸ばされた指が、中に埋まっているバイブを取り出した。
それが抜かれると、何故かそこに喪失感を感じる。
そんなことをゆっくり感じている暇もなく、熱い悟浄のものがすぐに入り込んできた。
「あああっ・・・・!!」
大きな喘ぎ声に悟浄は満足気に笑みを浮かべた。
「気持ちいいだろ、三蔵。そうやって、これからもお前は俺だけに感じて、
俺だけの為に喘ぐんだ。・・・三蔵は俺のものだ」
そんな悟浄の声も薄れいく意識の中にいる三蔵の耳には届かない。
ただ、三蔵はそんな感覚の中に捕らわれている中いつも思う。
・・・・助けて・・・・・・。
その声には誰の返事もなく、
またそれを思う度に見たくもない現実へと引き戻されるのであった。
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キチク53小説をありがとうございました(〃∇〃)
流石エロ河童です//色々な展開が(照)
どんなコトしてても、結局三蔵を独占したいのですね悟浄さんは///
そこがまた愛で、でもキチクな所がvvv
この二人の続きが気になります(∋_∈)//
また是非続きを〜
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