OASYS 小説 雅 美華 様
OASYS
小説 雅 美華 様
事の始まりは、『大事な話があるから、私室まで来い。』とクルーゼ隊長の一言。 ────・・? 大事な話し?? 私は嫌な予感がした。隊長の部屋続く廊下を、歩きながら最悪の事態が頭の中を 回っていた。 ────・・・・考えたくない!!! ブルッと身震いして、思わずうつむいて頭を振ってしまう私の後ろから、声をかけ られた。 「アデス艦長・・?」 「うわーっ」 びっくりして叫んでしまうと、そこにはアスランが、驚いた顔をして立っていた。 彼はいつも通り、きっちり軍服を着こんで、いつまでも無言でいる私を心配そうに眺 める。 「大丈夫ですか?・・・顔色がよくないようですが」 アスランは、そういうと私の額に手を寄せてきた。反射的に、半歩下がってしま う。 「熱は・・・ないですね」 ────私は何を考えて・・・・。 熱を測ってくれようとしていたのだと、気づいて思わず恥ずかしくなる。 「ありがとう・・・大丈夫だ。」 ふと顔を上げると、人影が目に入る。私は、一瞬にして血の気が引くのを感じた。 そんな私の目線を、アスランが辿っていく。 「隊長」 クルーゼ隊長に、敬礼をするアスランを軽く無視して、私に目線を向ける。 彼にまとっている空気がとても冷たく、怒っているのがわかった。 「アデス・・・遅かったな、来い」 それだけいうと、部屋に消えてしまう。アスランは、私に軽く会釈して自室に向 かって去っていってしまった。 正直、私も自室に帰りたい気持ちでいっぱいだった・・・・。 しかしここで、帰るわけにはいかない・・・。とそんなことを考えて、ドアの前で ウダウダしていると、腕を掴まれ部屋に引きずり込まれる。 「わっ・・・」 すばやくドアをロックされて、私は隊長の顔を見る勇気がなかった。 私の、動揺を気づいていないわけないのに、自分はゆっくりと椅子に座ってしま う。 沈黙に耐え切れず、口を開く。 「あの、話しというのは・・・?」 「その前に、言うことはないのか・・」 静かな口調だ。 しかし、そこにこめられた威圧感に、私は少しひるんでしまう。静かに立ち上が り、私の方へ近づいてくる。 距離を詰められれば詰められるほど、威圧感を感じる。 息苦しいような気がして、私が壁にそって横にカラダをずらした。 私の動作の一つ一つが、隊長に観察されているようだった。 「アスランと、何をしていた? 頬をあんなに染めて、何を許した・・・?」 「は・・・・?」 口調は静かで、いつも通りに聞こえるが、子供が拗ねたように口元をしているのは 隠せない。 ────アスランに嫉妬している? 嬉しくて、笑いそうになるのをこらえて、隊長の腰に腕を回し私の元に引き寄せ る。 唇が触れるか、触れないかの微妙な位置で止めて、わざと心にもないことを、いっ てしまう。 「私を・・・疑うのですか?」 触れるだけのキスをする。 それだけで、隊長の顔が赤く染まって、小刻みにカラダを震わす。 「お前が・・・・疑われるようなことを、するからだとは思わないのか」 私の胸に置いていた隊長の手が、知らず知らずのうちに私の軍服の布地をキュッと 掴んだ。今度は、隊長から唇を寄せてくる。 隊長のいつもにも増して、色っぽい口元に理性を奪われる。 ────・・ああ・・・もう止まることなどできない・・・・・・。 「・・・・んっ、んん・・・・・っ」 さっきの触れるだけのキスとは違い、さらに獰猛で熱い。 唇をたっぷりと味わい、それから柔らかな舌で唇のラインを辿る。 「・・・・んう・・・?」 抵抗しないのをいいことに、私は隊長の歯列の隙間に舌を侵入させる。 ヒクついて逃げそうになる腰を引き寄せ、後頭部を押さえて抵抗できないようにさ せ、容赦なく舌を絡ませる。 何度も何度も角度を変えて重ねて、静かな部屋の中に、淫らに濡れた音が響く。 飲みきれなかった唾液が、隊長の口の端から溢れ、ゆっくりと顎に伝う。 「・・・ん・・・うぁ・・・・・っ」 キスを繰り返すうちに、隊長の腰が揺れていくのがわかる。 唇を一旦離して、遠慮がちに哀願する・・・。 「外しても・・・・・?」 仮面に手をかけると、隊長の手に遮られる。ビクッと手を竦めると、隊長は喉を鳴 らし低い笑いを洩らす。 自ら仮面を外すと、どこか縋るような青い瞳で、私を見つめる。 「何を、見ている?」 ・・・・・基、私が彼を見つめたようだ・・。 「すいません・・・・!」 「怒っている・・・わけではない・・」 そういうと、私に身を任せてくる。 そのカラダはガクガクと震え、呼吸を乱し、甘い喘ぎ声を洩らす。 「・・・・あっ・・・・・」 ゆっくりとベッドに押し倒すと、隊長の腰がヒクつく。隊長は少し顔を赤らめて小 さく呟く。 「早くしろ・・・・」 「・・・はい・・」 上着の前をゆっくりと開けてゆく・・・。白く滑らかな肌を撫でるように、滑り込 ませる。 「・・・んん・・・・っ!」 ピンクの綺麗な突起の上を手のひらがかすめて・・・隊長はカラダを震わせる。 感触を確かめるようにキュッと摘みあげる。 「・・んう・・・・あぁ・・・・っ」 隊長の軍服をそっとはだけ、私は身を屈め・・・・乳首の上を舐め上げる。 隊長は快感で背中を反り返らせる。 「あぁ・・・・んあ・・・」 濡れた舌で、乳首の先端を丹念に愛撫すると、ピチャ、ピチャ、という濡れた音が 隊長の羞恥を誘う。 耳を塞ぐ隊長の両手首を、シーツに押さえつける。 「・・・な・・・っ」 容赦なく乳首への愛撫で、攻め立てる。静まり返る部屋の中に濡れた音と、乱れた 隊長の息づかいだけが響いて、私は激しく突起に吸い付く・・・・。 ビクッと下半身が、揺れる。 「これでは、服を汚してしまいますね・・・脱がせてもいいですか?」 ズボンの布越し、硬さを確かめるようにキュッと起立を握りながら、お願いをす る。 「・・・・・・お前の・・・好きにしろ・・・・・・」 息を乱しながら、喘ぎ声にも聞こえるような甘い声で、お許しを貰うとスラックス のベルトを外す。 前立てのボタンを外し、ファスナーを下ろす。 そして既に濡れている下着とスラックスを一気に脚から引き抜いてしまう。 「・・ッ・・・」 たっぷりと濡れてしまっている起立が、プルンと震えて、冷たい空気の露わにな る。 上半身は、軍服ははだけて白く綺麗な肌に濡れたピンクの突起が見え隠れしてい る。 下半身は、すでにスラックスと下着も足首で絡まっていて、軍服でかろうじて起立が 隠れているだけの裸。 その扇情的な格好が私の理性を奪っていく。 「いつもきっちりと軍服を着ている貴方が・・・・・」 隊長の両膝を抱え上げて大きく開かせる。 「・・・・脱ぐと、こんなにも色っぽいなんて・・」 「・・・あまり、・・・・・見るな・・・・」 クッと息を詰まらせ、全身が赤く染まっていく。羞恥に身を震わせ金の髪が中を舞 う。 「どうしてです?・・・・・こんなに、綺麗なのに・・・・」 濡れそぼった起立が、軍服の裾の下で、反り返っている。 お腹にキスをしている私の喉元に、少し硬くそれなりにしっかりとした布地をま とった隊長の起立が突きつけられている。 私は唇を、隊長のカラダの上から移動させる。 軍服の裾から中に滑り込み、快感に震え先走りを溢れさせている起立に、キスをす る。 「・・・・んあぁ・・・」 隊長が身をくねらせ、脚がベッドのシーツを乱す・・・・その瞬間床に何かが落ち る音がした。 ─────・・カチャン・・・ 私は驚いて、落ちたであろうその方向に目をやると、漆黒のクリームケースがコロ コロと床に転がっている。 「何ですか、これ・・・・・」 拾い上げて隊長に見せる。 隊長は信じられないようなものを見るように、私を見上げる。よほど焦っているよ うで私の手元からモノを、取ろうとして白く細い腕が中を彷徨う。 クリームが入っているであろう、その漆黒のケースを振ると、思いもよらない音が 返ってきて思わずケースを開ける。 「・・・・・・・・・」 中にはオレンジ色の固形の錠剤が、入っている。私は予想を裏切られたような感じ がする。 訳がわからず、目で隊長に訴える。 隊長は、観念したようにため息をつく。 「即効性の媚薬だ・・・」 私は驚きのあまり、硬直する。疑問点が幾つもあり、隊長に尋ねたいが声が出ない ・・・。 口をパクパクと動かす私に、追い討ちをかけるように言葉を続ける。 「私が、作ったのだよ・・・・どうだ、呑んでみるか・・」 口元が悪戯に笑う。 「・・・あ、あの何故そのような物を、御作りに・・・・?」 どこか拗ねたように、私を見据えながら小さく呟く。 「お前の所為なのだぞ・・・・」 ───元はといえば・・・と言い捨てられる。 隊長が言わんとしていることがわからず、聞き返す。 「私の所為で・・・・・なんですか?」 隊長がカラダを起こし、私の胸に顔を埋め、背中に腕を回す。 一瞬驚いたが、隊長の小刻みに震えるカラダを愛しむように包み込む。 「・・・あ・・」 隊長は小さく息を吐く。 「いつも私ばかり・・・・・で、お前は最後しか感じてない・・・・」 ────だから・・・と続く言葉を遮り、私の胸に隠している隊長の顔を上に向かせ る。 その目は、いつもの野望に満ちたものではなく、とても弱々しく潤んでいて、容赦 なく私の欲望を駆り立てる。 隊長の首に噛み付くようなキスをしながら、私の欲望をぶつける。 「・・・・私は、貴方の感じている姿を見ているだけで、どうしようもなく感じます ・・」 「だが・・・」 まだ不満そうな彼の、起立を指で扱き上げる。 背中が反り返り、私の口元にピンクの突起が曝け出される。突起に下を這わせなが ら、苦笑交じりに囁く。 「私は、奉仕型なんですよ。」 言い終わるより早く体勢を入れ替え、ヒクヒクと射精感に震えるソレを、吸い付 く。 「・・・・あああぁ・・・・・」 途端に反り返っていた起立から、白い蜜が吐き出される。最後の一滴まで縛り取る ようにさらに指で扱くと、隊長の腰が快感を貪るようにヒクヒクと揺れる。 その全てがとても扇情的で、私の舌を甘美に酔わせてくれる。 堪らず、すでに濡れてヒクついている彼の蕾に指を滑らす。 ビビ─────!!!とけたたましいサイレンに、甘い空気を掻き消され我に返る。 『レーダーに敵艦探知! 艦長・隊長至急ブリッジにお戻り下さい!!』 艦内放送で、副艦の声が鳴り響く・・・。 立ち上がり服装を整える。 振り返ると、気だるそうに起き上がる隊長が深いため息を吐く。 しどけなく開いた脚・・・ 乱れた髪、熱っぽく艶めいた表情・・・ そして、汗ばんだカラダ・・・そのどれもが今行っていた情事を、匂わせている。 「ブリッジは私が、指揮を取りますから・・・・少し休んで下さい」 そそくさと部屋を出ようとすると、静かに呼び止められる。 「何を、言っている・・・私もすぐに行くぞ・・・」 ふらつきながら立ち上がると、下着とスラックスを履く。危なっかしい手つきでベ ルトを締める。 隊長に近づき、カラダをベッドに押し戻す。 「貴方の、そんな顔を他に・・・・見せたくないです」 眉を寄せながら、怪訝そうに私を見上げる瞳はまだ熱っぽく濡れている。 「お願いです・・・」 軽くため息を吐き、苦笑を洩らす。 「わかった・・・」 短く簡潔な返答が返ってくる。だが私にはその一言で十分すぎるくらいである。 それでは、と部屋を後にしようとして、あることに気づいた。 「あの・・・・先程の大事な話というのは・・・・?」 間が悪そうな顔をして、さっきの漆黒のケースを私に投げる。 「勘の働かない奴だな・・・」 ────この人も、待っていてくれた・・・? 「早く行かないと、先程から大声を張り上げている彼の胃に穴が開くぞ・・」 冷ややかに言われても、嬉しさのあまり口元が緩む。 身を屈め、キスをする。 「愛していますよ。」 驚いて身を固める隊長を横目に、私は部屋を出る。 「・・・・私もだ・・・・」 微かに聞こえた隊長の声に、私はまた口元を緩めてしまう。
ラブラブな小説ありがとうございます〜(〃∇〃) vvv アデス!奉仕型なんですよ、って台詞に!に萌萌になって しまいました///ヘンな事でスネてる隊長が可愛くてv ふと、アスラン×アデスとか想像して、一人で爆笑してました(笑) アスランもアスクルで頑張って(笑)!!
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