VAMPIRE HUNTER D
グローベック・マーカス

イラスト&レポート
香薪冬さま


彼の名はグローベック・マーカス。グローブは愛称というか、通称です。

吸血鬼ハンターのマーカス兄弟の三男。常に死にかけた病人みたいな男ですが、ひとたび発作を起こすや、もう一人の“彼”→生気に満ちた青年が現れます。
ゆるやかなウェーブの前髪が額にかかり、無邪気な瞳と血色の良い健康そのものの顔を持つ彼は(関さんキャラとしてはココが狙い目(笑))、全身から正確無比のパワー・レイを放射し、敵を一瞬のうちに殲滅します。

マーカス兄弟にとっては、必殺の最終兵器みたいなものですが、一回の発作で消耗する体力は計り知れず、アニメの最後の方ではほとんど生きているは言えないほどに。彼は実の妹ではないレイラを愛し、その危機を感じるや自ら発作を起こし、実の兄(吸血鬼になっている)ボルゴフを手に掛け、その命とひきかえに妹を守ったのでした(アニメシナリオ)。

アニメの彼は、このように健気な優しい男です。が、ほんの少し心の奥に毒をもっている…といった感じです。オイシイです。

■アフレコを終えた関さんの話…2001・1・25
「実は僕も三日くらい前にひどい風邪をひいて、お腹を下しちゃって、すごい病弱だったんですよ(笑)。絵に釣られてグローブも思いっきり病弱にやったら、『やりすぎです』なんて言われてしまって。監督も音響の方も、現実のナチュラルな息遣いとか、そっちの方を重視している印象を受けました。アニメではなく洋画(初公開は米・英語が基本で、日本語版はビデオ、DVDのみ)だっていうのも変ですが、むしろ実写というイメージで捉えた方がいいんじゃないですかね。そういう感じの芝居を要求されてたみたいです。」

■小説の彼はけっこう救われない部分も多くて、性格も多少怖かったりするので、アニメの方のグローブがわりと良い役で良かった!!と今でも思います。発作で苦しむ所の演技が生々しく、「さすが関さん!!」と、力量とプロ意識を感じさせてくれますvvv
ちなみに本作には大塚周夫さんも出演されていて、私が忍たま先生コンビだvと喜んだのは言うまでもありません(笑)

■原作「D−妖殺行」1985/7/31発行。朝日ソノラマより。菊地秀行のベストセラーシリーズ第3弾。
アニメ版→Dシリーズのアニメーション映画第2作目。監督脚本は川尻善昭。
(引用…吸血鬼ハンターD読本より)


素敵なイラストとレポートありがとうございます(^▽^)!!
ただ見るより、こうして愛のこもったレポートを読んでからだと
見るぞ!という気持ちが高まりますね(〃^◇^〃)
うーん見たい!ムラムラと見てみたくなりました!