ドラマティックドラゴン DX1『レンテンローズ』
原作 太田忠司 富士見ミステリー文庫
「レンテンローズ」
「レンテンローズ・笑う月」
「レンテンローズ・囁く百合」より
『月刊ドラゴンマガジン』掲載
『月刊ドラゴンマガジン』読者通販CD ¥2800(税込)
キャスト
ノブ:アカンサス:関 俊彦
ミユキ:プリムラ:矢島晶子
サム:立木文彦
遊佐香里:小林沙苗
仁村美咲:折笠冨美子
佐橋侑子:木村亜希子
他
ミステリーなのであらすじは余り入れられませんね。
ゴメンなさい、一般の市販CDではないので、お持ちでない方もいらして不親切ですね。
(※2004年3月現在、追加限定販売されることになっています!入手はお早めに!(詳しくは情報コーナーを御覧くださいv))
事件は原作の通りですが、ラストが違います、CDの方が少し残酷かも。
原作では事件の10時間前に戻ります。
(あらすじ)ネタバレ有りですv
事件は主人公、香緒里の友達、美咲が狂言自殺をするところを目撃して
気を失うところから始まる。
友達の侑子、美咲に夢を見たのだと言われ不思議に思っていた。
が、本当に美咲は学校の屋上から自殺した。
気分が落ち込んでいるところに花屋レンテンローズが現れる。
そして、ノブさんやミユキさんと出会い、ハーブティーを御馳走してもらう。
ノブさんは告げる「一人でいることが好きな人はいます。
そういう人でもたった一人で生きていけるわけじゃない。
自分を知っている人がいる。それをわかっているからこそ、一人でいられるんです。」
其れでも香緒里は「一人が、好き。」と思っている。
ノブさんは告げる「一人で生きていける人間は、いないんですよ。」
殺人者はもう一人の友達侑子だった。
ラジオ番組で葉書きを読んで欲しいから、友の命を奪ってでも欲しいアイテムがあったから。
真実が露になった時、香緒里は殺されそうになった。
そして、鳥の羽ばたきと共に助けられる。
かなりの長身の大きな鍔のある紫紺の帽子からは胸元まである金髪が覗いている。
同色のインバネスを身に纏った、
男にしてはトーンが高く、女にしては低い声の謎の人物が立っていた。
「君の友達が死に、もう一人の友達は罪を犯した。そして其れは、君に責任がある」
「君は自分の心を偽り続けてきた。友を信じ続けることが出来ず、裏切られることを恐れ、友を友だと思わないよう、心の中で言い聞かせてきただろう?
友の影響を拒絶し、自分の殻に閉じこもった。
君のそんな頑なさが、周囲の者を歪ませ、捻じ曲げたのだ。
これが君の責任でなくて、何なのかね?」
犯人の侑子はプリムラに狩られる。そこに残っているものは一鉢のレンテンローズ。
「一人で生きられる人間など、存在しない。そのことを忘れるな!」
そして香緒里にアカンサスの禍々しく巨大な鎌が振り下ろされた。
「お前の心の闇は戴いた、代わりに希望は残してやろう、
其れを生かすも殺すもお前次第だ…」
そして「仲良し2人組でしょう?」という美咲の言葉と共に香緒里は登校して行った。
香緒里は或る場所に何か見覚えがあったが思い出せなかった。
〈アカンサスとは何者なのか?>
その探偵、謎解きアカンサスは異世界の住人だった。
そして、単なる謎を解き明かしてくれただけでなく、
犯人ではなかった者のだが真実の罪人の心の闇を暴く。
「誰とはご挨拶だね。」
「謎を狩るもの、罪の花を狩るため参上した。」
「心の闇の力は強大なのです。いつか人を壊し、滅ぼしていく。
本人だけでなく、その者に関わる全てに影響を及ぼしながら…」
「人の心に宿る罪深き悪の花、其れは我等の糧。
謎のベールを剥ぎ取り いざ!! 悪の花を我等に!!!」
アカンサスは本当は何のために狩ろうとしているのか?
* アカンサスの登場が一番の魅力です。
タイトルを読む声から参ってしまいました。
そのために、ノブさんの方は好青年な優しいお声、更に色気もあるのです。
ミユキに見つけられて怯えまくり、
首にしがみ付かれても解けない優しい可愛いノブさん。
サムとの漫才は何時までも聞いていたくなるほどおかしくて。
ノブさんのハーブティーとCDに登場しなかったハーブクッキーも
食べたくなります。
**アカンサスと、プリムラの決め台詞も格好が良くて…
上記のセリフなど身悶えしますわ。
クールビューティー系のお声で、でも凄味のある低すぎるお声ではなく。
少し、怪しげなお声で、含みの有るお声も堪りません。死神ではないから?
プリムラに「お供させてくださいませ。」と、
「置いてきぼりにされても追いかけます。」
などなどポチの方が強いようで。
また、焼餅まで…慕われまくりです。
異世界でも心配で訪ねてくるものがいて…
プリムラに「素敵な友情ですこと。」と冷やかされるほど。
BL色がないのが残念。
*** このCDは文庫3冊分が再構成されています。
事件は一つですが…
更に最後が原作と変わっているのです。色々と楽しませてくれる趣向です。
一冊だけでなく他も読んでね、と言う感じです。
そして、私にとって一番意外だったのが、殺した犯人だけでなく、
更に罪深いものがいる。と、書かれていることです。
他の作品にも、本当に罪深いのは何なのか?と…
「笑う月(第2巻目)」が本当に怖いと思いました。
関様のお声で読むともっと怖いかも…
****友情とはとても難しいものですね。
「私を本当に友達と思っている?」
貴女も一度は友人関係を疑ったことがあるのでは?
彼女の親友は私じゃないのかも…と。
努力をしないと、自分の我が儘なだけでは続かないもの。
利害関係なしで、何十年経っても出会えば、昔に戻れるもの。
そんな友はやはり学生時代の友でしょう。
毎日メールをしなくても、ああ彼女も頑張っていると思える、
でも、やっぱり、いつも一緒にいたいと思えるのも本当で…
友とは摩訶不思議なもので、親兄弟以上に慕わしく、それでも
他人であり、恋人であり、そして、ライバルでもあり共犯者…
たとえ、友を作るのが苦手と悩んでいても、
親や先生から友達を作りなさいと言われても、焦らないで。
自分が一番わかって苦しんでいるのだから。
いつかは…と自分を磨いて準備しましょう。
出会いはいつ来るか分かりませんものね。(しかし、恋人か?)(笑)
***** ラストによくあるキャスト紹介やアフレココメントがなくて
不思議な余韻のままで終っている所が好かったなあと思いました。
さてどのハーブティーにしましょうか?
カモミールあたりにしましょうか?
花屋でレンテンローズを探してみましょうか?
私もグリーンサムの指を持ちたいと思っていますが、
この冬空の下苔の鉢植えが転がっています。健気だなあと…(笑)
それでは、この辺りで失礼します。 m(_ _)m
(考えが今一つまとまっていないので申し訳ないのですが、誤字脱字もありで…)
紫水