コバルト文庫
炎の蜃気楼
直×高プライベートレッスン
二人の愛(?)の歴史を手短かに伝授!初めての方にも安心デス。

(1巻〜10巻)編

1◆◇◆炎の蜃気楼

譲と高耶は、松本にある城北高校二年生。怨霊絡みの事件が起こる中、
あの男…直江信綱が登場。
いきなり高耶に石をぶつけて、印象最悪(笑)
“景虎”としての記憶を取り戻させるという口実で、登校途中の高耶さんを車に乗せて、連れ回す直江。アヤシイ!
高耶さん………知らない人について行ってはいけませんよ…


2◆◇◆緋の残照

姉さんと千秋が登場。
直江はダークブルーの560ベ〇ツに乗り、黒服黒メガネで、
高耶さんを校門までお出迎え。とても迷惑。
ちなみにベ〇ツは橘家の親の車。他はセフィ〇ロとフェラー〇を持っていると、さりげなく自慢していたっけ
大人の余裕を見せるため、夜景の美しいホテルの最上階のバーへ。
支払いは、多分橘家の家族カード………なほへ…
「二斗五升」の怨霊達の話しはすごく悲しくて胸が痛みましたが、
結局事件は成田譲が解決。役たたずな上杉夜叉衆に涙…(T◇T)
直江はガラスが背中に刺さって重症。(なんだか段々なさけなくなってきたような…)

3◆◇◆ガラスの子守歌

記憶が戻らないと、力が上手く使えないという事で、
国領さんの元で修行させられる可哀想な高耶さん。
記憶が無いのは30年前の前回換生時での、直江の悪行(笑)のせい。
一人悩む直江///しかも捕らわれの身になってしまう。がんばれ直江!



4◆◇◆琥珀の流星群

国領さんの事件で、真剣に記憶を取り戻そうとする高耶さん。
しかし、直江は高耶に、やっぱし記憶は取り戻さないで欲しいと、嘆願
「おまえは景虎に何をしたんだ!」
と、高耶さんに叱られてしまった所、直江は高耶さんを
“かたく抱き締める”という暴挙に出る。反省の色無し直江信綱。
事情通の高坂弾正に、チクチク苛められる可愛い直江。
(はっ…何だか直江のことばっかり…)
ちなみにブラック成田譲は、この頃にもチラチラと。



5◆◇◆まほろばの竜神

事件を解決に、奈良県に入った高耶達。ホテルで、
直江の部屋を一人訪ねる高耶さん。
危険だあああ!
直江に優しい言葉を連続でかけられて、すっかり油断した高耶さんは、
そのまま直江の部屋で寝てしまう。
寝ているのを良いことに、高耶さんの頬を両手で包み、
顔を寄せていきながら
「……私を…こばまないで……」
と呟く直江。
逃げるんだ高耶さん!

5.5◆◇◆断章ー最愛のあなたへ

同じホテルのツインに泊まって、裸で寝てる無防備な高耶さんに
オロオロする直江(かなり可愛い)。
高耶を起こそうと
「高耶さんってば」
と声かけるのが、何故か可憐(?)に感じるのは私だけ?(汗)
(だって、ちっちゃい“っ”が何か…)
くるくる考えこむうちに、段々妄想がコワイものに変化してく直江。
この巻から本領発揮で素晴らしいです。
ふふ…この巻がCDドラマになってる巻です。的確ですな
そして、直江にチューされてしまふ高耶さん。
「私を縛ってください…あなたの鎖で、もっと私を縛りつけてください。
そうしたら…、二度とあなたから離れない。あなたに殺されるまで、
決して誰からも殺されない」
と、直江節炸裂。縛ってって言われても…ねえ?
そして直江の名台詞
「あなたの犬です………狂犬ですよ………」
大笑い。
この頃は、高耶さんにどうしてそんなに直江がこだわるのか、
イマイチ納得できないことも。
でも邂逅編と赤鯨衆編で、景虎にかなわない直江の真実を、
Kはものすごく納得しました。




6◆◇◆覇者の魔境(前編)

またも高坂に苛められる直江。
エグゼクティブ好きの麻衣子にも狙われている(でも直江は見習い坊主)。
三郎景虎(高耶)のお兄ちゃん、北条氏照さん登場。
前回、直江にセクハラと精神的苦痛を受けた高耶さんは、
直江の吸っていたタバコと同じ銘柄のタバコを握り締めたまま、
酔っ払って不良にボコボコにされていた所を、お兄ちゃんに拾われる。
しかし聞き分けのない高耶さんは、魂を鏡の中に閉じ込められてしまうのでした。



7◆◇◆覇者の魔境(中編)

鏡の中に魂が捕らわれたままの高耶さん。
魂の抜け殻の高耶さんの身体は、汚れた者が触れれば、そのまま死に至ってしまう。
直江は北条に寝返り、高耶の身体に死の引導を渡すと言い出す。
“憎んでも、湖底に沈めた鏡からは、あなたは二度と脱出できない。あきらめてこの男と永久に鏡の中で暮らすのだ。嫌だ、といっても、あなたは俺の独占物になるしかない”
直江が頼りにならないので、高耶は景虎としての能力を発揮しはじめる。
風魔の小太郎が登場&、三郎景虎の実の父、北条氏康が、何と竜になって登場



8◆◇◆覇者の魔境(後編)

氏康への直江のお願いで、何とか鏡から脱出し、息を吹き返す高耶さん。
「信じたとおりになった………。つぎに目が覚めるときには、かならずおまえがそばにいるって………」
と、いつになく、素直な高耶さんを抱き締める直江。
が、やっぱり高耶さんは、このころの最大の悩み
「おまえがここまで来たのは、“景虎”を助けるためだろ。“仰木高耶”を助けたわけじゃねえんだろ!」
と、自分の中に眠ったままの、“景虎の記憶”に嫉妬しまくり。
「なら………あなたは俺に抱かれてくれるんですか」
突っ走る直江。「できもしないくせに」と主人に暴言吐きまくり。
事件が解決した後(内容飛ばしすぎでしか…)成田譲の額に“魔王の種”が。
あと、直江は、浅岡麻衣子にホモだと見抜かれていた。
そして直江は去りぎわ、兄を討ってしまって落ち込む高耶さんに、
「慰められたいなら、この肉体で慰めてあげましょうか」
とヤりたがって、更に高耶さんを落ち込ませる。
なのに
「身体に気をつけて……」
と寒そうな高耶の肩に上着をかけて去るあたり……かなりずるい


9◆◇◆みなぎわの反逆者

直江信綱、“ハザマ製菓”でボディーガード兼相談役として秘書を務める。
が、犬体質が幸いし、秘書として有能さを発揮。“噂のかっこいい新入秘書”として、女子社員から超モテモテに。
直江は“部下に憎しみや征服欲を抱かせるのは、人格に欠陥があるいい証拠だ。景虎のような、あんな見えっぱりの、自己中心的な人間に、ひとはついていかない”
と、何とか景虎を絶対視する自分から逃れようとする。
一方、綾子と行動する高耶には、“冷ややかな視線、しなやかな身のこなし、指導者の風格、強引で相手に否と言わせない”景虎の特有さがちらちらと見えはじめていた。
「飼い犬は、自分から飼い主を変えることはできない……」とか
「負け犬になるのが悔しいなら、オレに勝ってみろ。おまえがオレに勝つことができれば…その時こそーーー…おまえに……抱かれてやる」
と、かなり挑発的な高耶さん。
でも何の勝負でも良いんなら、クロスワードとかの知識を使うゲームとか、あと腕相撲とか、高耶はあっちゅー間に負けそう。



10◆◇◆わだつみの楊貴妃(前編)

高校をさぼりっぱなしの高耶さん(留年決定…)が、修学旅行に行くお話し。
千秋の車から降り立った高耶は、黒のタートルネックに、黒の綿パン、黒のコートに鮮やかな青いマフラー姿。
「仰木くんてば、すこし見ないうちに、なんかすっごいかっこいいひとになっちゃったわよね」と、クラスメイト談。
それはともかく、一方直江はストレスから過労死寸前
そんな直江を救おうとせず、ヤケに冷たい高耶を批判する千秋。
「おまえらの歪みはもう限界にきてる。そのままいたら、おまえは遠くない将来、直江っていう大事な大事な飼い犬をなくすことになるぞ」
とはいうものの、直江と高耶の二人を
「……俺がこの目で見届けてやる」
と受け入れてしまうあたり、千秋はやっぱりいい人。(涙)
その頃直江は、「…気が狂いそうだったわ」と、女にテクを褒められていた。しかも“ジバンシイの女”発言。何でそんなに楽しい人なの直江!!
が、精神疲労から、直江は大事な仕事中、“力”が使えなくなっている事が判明。
「オレに……勝つんじゃなかったのか」
「あなたに執着するのは、やめました… 俺に勝つあなたなんかがいたから…換生し続けることを選んだんです… あなたが欲しくて、あなたが憎くて、勝ってやりたかったから」
と、このあたりの直江節炸裂はかなり楽しいです。
それとは別に、実は“景虎”は、生前、相模の浜で、家臣達に集団で強〇された経験があったと判明。(詳しい話しは、別冊の“群青”に…)
“勝者と敗者”にこだわる直江を魅きつけておくには、景虎は勝者であり続けなくてはならない。対等となれば、抵抗者の抵抗は失せてしまう。直江を…失ってしまう…。
成田譲達と船に乗った高耶は、小太郎と出会う。
成田譲は突然魔王の種が始動して、織田信長になってしまったのでした…


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