名探偵コナン
レオナルド・ロッシ × 大神敬晴

大神敬晴(CV関俊彦)…顔は良いが、弱い、と評判の可憐なプロレスラー///が、それは仮の姿。最強仮面レスラーのウルフェイスの正体が、大神さん。殺人事件の容疑者にされるものの、事件解決後「大丈夫ですよ、僕達レスラーはタフなんです。打たれ慣れてますから…」と、カッコ良い台詞を関さんの美声で聞かせてくれましたv。後輩にポチがいたり、大神さんの保護者(?)の先輩レスラー木場さんの声が晴臣だったり(笑)色々萌所が///

レオナルド・ロッシ…ウルフェイスとコンビを組んでいる仮面レスラー、ネガウルフの正体。レオナルド・ロッシとして仮面レスラーをしていた頃、ウルフェイスに敗北して仮面を剥がれ、一時は引退も考えていた。が、木場に拾われ、今はネガウルフとして、ウルフェイスである大神さんを守る存在になっている。

『狼に抱かれて眠りたい』
小説 吉野さま
(イラスト見国かや)







同僚が殺される。

そんな事件が突然起こり、そして、それは意外な形で終結した。

同僚が殺した。

そんな形で。

その夜、同居人のレオと一緒に家路に向かう途中冷えた風に吹かれ、僕は事態の重大さを突然理解した。

そして、怖くなって思わず足が止まった。殺されていたのは僕だったのか知れない。レオだったかも知れない。

そう思うと、怖くて仕方なかった。

「タカハル?」

隣を歩いていたレオが心配そうに僕の顔を覗き込む。僕はごめんと言って笑って見せたつもりだったが失敗したみたいだ。

レオは更に表情を曇らせて、僕の頬に触れた。

「…大丈夫か?顔色が悪い。どこかで休むか?」

流れるような日本語は僕の前でしか使わない。以前、皆にもそうやって話せばいいのにと言ったら

僕とだけ話せればいいと言ってくれた。僕は苦笑を返したけれど、本当はとても嬉しかったんだ。

だから、僕はレオと話すのが好きだった。レオが僕を特別だと想ってくれるのが分かるから。

「タカハル?」

「いや…大丈夫だよ。早く帰ろう」

大丈夫。僕もレオも生きている。レオの声が聞こえる。レオの手の温かさが分かる。

だから、大丈夫。

レオは小さく頷いて僕の頬から手を離すと、その手で僕の肩を抱いて歩き出した。

「レ、レオ、外では…」

「もう夜中だ。誰も見てない」

そう言ってレオは一層強く僕の肩を抱いた。僕はまた苦笑を返したけれど、やっぱりとても嬉しかった。


家に着くと、レオは早く温まれと言って早々に僕をバスルームに押し込んだ。

確かに一度は突然の恐怖に身体も震えたが、レオの温かさが全てを包んでくれた。

でも、僕は大人しくシャワーを浴びた。レオには敵わないが、温かさが冷えた僕に流れていくのはとても気持ちよかった。

そして、白のバスローブを着込んでリビングに出ていくと抑えた照明と飲む用意をしているレオに迎えられた。

「珍しいな。今日はえらくロマンティックだね」

「実家からワインが届いた。たまにはこういうのもいいだろう」

僕らは低いソファーに一緒に座って、ワインを開けた。こんな日だから乾杯はしなかったけど

罪悪感が生まれるほど幸せな気分だった。

「美味しいよ、レオ」

「そうだろう?作ってる親戚がいるんだ。とても綺麗なところで…いつか、タカハルを連れていきたい」

「僕も行ってみたいよ。レオが生きた場所なんだろう?」

「そうだな。今まで生きた場所だ。…今はお前の側が俺の生きる場所だけどな」

「レオ…」

レオが再び僕の頬に触れて顔を寄せてきたから僕もゆっくり目を閉じた。

レオがくれるキスはいつも優しくて甘く僕を酔わせる。ワインよりずっと深く、確実に。

ゆっくり身体がソファーに倒されるのが分かって僕はレオの首に腕をまわした。

「ん…レオ…ワイン、もう良いのか?折角なのに…」

「お前のが旨そうだ。こんな姿のお前を前に我慢できない。日本語で何て言ったかな…据え膳食わぬは男の恥とか…」

「ふふっ、レオからそんな言葉を聞くとは思わなかったな。けど、違うよ」

「…恋は盲目?」

「はははっ、すごいなっ。違う違う…愛してるって言うんだ…」

そう言って、僕の方から口づけた。レオは驚いていたのか目を閉じることも忘れていた。

僕からのキスは珍しいだろうけど、たまにはいいかもしれない。レオの違う顔を見ることが出来るから。

「愛してるよ、レオ…」

「…タカハル…お前を愛してやまない…どうしてくれるんだ?もう、加減なんかできないぞ?」

「ん…っするつもりだったのか?」

首筋にキスを落とされて、バスローブの裾から手を忍ばされながら漏らした声はもう息ばかりが混じっていた。

レオだけが僕も知らない僕を引き出すんだ。

「足…痛むんじゃないのか?」

レオはそっと僕が痛めた方の足をなぞる。その感覚に僕は身体ごとビクッと震えた。

「あ…っ」

「…感じた?そういえば、足も弱かったな…」

言いながらレオはゆっくりと僕の足に手を這わせる。足首から足の付け根まで堪能するようにゆっくりと。

キスは首筋から胸元に降りた。

「あ、ああ…っ」

「…跡、残したらまずいか?」

「っはぁ…んっ、い、いよ…僕、色黒いから分からないって…」

「綺麗だから躊躇うんだ」

「ばかだな…あ…レ、オ…レオ…ッッ」

「愛している…タカハル…」

僕はとんでもない力でレオにしがみついたらしい。翌朝、レオの白い背中が異常に赤くなっていた。

それでも、僕を抱き続けていてくれたのかと思うと尊敬すらしてしまいそうになる。そして、それ以上に嬉しくて。

僕が謝ると、レオは大丈夫だと笑ってキスをくれた。

そうして、今日も僕たちは戦いに行く。

今日は負ける気がしないな、とお互い笑い合って。


END



名探偵コナンで、素敵な仮面レスラーの二人組み!レオナルド・ロッシと
大神敬晴(CV関さん)の貴重なCP小説をいただきました(≧∇≦)!
こういう小説を書いていただけると、関さんキャラ受けサイト名利に尽きます(〃T∇T〃)
殺人事件の余韻に、ふと沸き上がる恐怖の実感…
震える大神さんを暖めてくれるレオ(〃∇〃)
レオは大神に試合で負けてから、きっとずっと大神のポチに〜(笑)
負けたのは、試合にじゃなくて、大神さんの魅力に…ですネ(≧∇≦)!
愛してるって日本語教えてる大神さんにもヤられまくりですしっ
ラストでまた戦う日々に、精気を得て戻る二人が、とても素敵でした///

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