桑原水菜原作「赤の神紋」のドラマCDに続編が出ました!
前回の終わり方では続くかわからなかったので、とにかく願うばかりだったのですが
あれから10ヶ月。遂に第2弾が発売されました。
さてそのCDですが、これまたとても良い出来で期待以上でした〜!!
内容は小説の第四章を中心に前後のエピソードを盛り込んだ話となっています。
前回で三冊分程つめこんだのとはまた違って、一冊分程度をCD一枚に収めた感じです。
なので前回ほどの押し流されるような勢いはないのですが、その分じっくり聴けるかも。
続きが出るのならこのくらいのペースの方が聴きやすくて良いかもしれません。
それに、第四章以降は榛原さんの出番が少しずつ増えてきますしねv
今回、関さん演じる榛原憂月の出番はまだまだ多いとは言えませんが、
原作で榛原さんが出てくるシーンはほとんど演じられていました。
省いたエピソードに付随するシーンは当然ながらないのですが、かわりに
ほんの少しですが原作に無いエピソードも加えてあるので満足ですv
そうそう、今回のCDは最後に役者さん達のコメントも入っているので
関さんの普通のしゃべりも聞けて楽しいですよv
それではここからは、ネタばれOKの方のみどうぞ↓
今回も関さんの素敵な声で、色んなセリフを聴かせてくれた榛原憂月。
しかし彼の発言や演出はほとんど異様なので聴く前に心構えが必要かも。(笑)
彼の過激な演技指導の端々を、役者別に見てみました。
まずは螢に対していきなり「服を脱げ」発言を。(・・・汗)
でも下心は全くなく、言いたい事さえ言ってしまえばあっさり解放してしまい
反対にストイックな印象さえ受けます。
「役者に情が移ったことは一度もない」という榛原に彼の孤高を感じ取る螢。
結果、螢にもっと知りたいと思わせてしまうあたり天然に受けでしょう・・・!(?)
次に来宮ワタルを3ヶ月地下室に監禁。
当時ワタルは15才ぐらいだと思われ、犯罪のような気が・・・(汗)
しかしその間榛原の心に抱かれ、子守唄のように囁かれ続けて生まれ変わった彼は
自ら「あなたの魂を体現するにふさわしい人間だと言わせて見せる」と宣言するまでに。
宣言されて戸惑ったように「・・ワタル?」と返す榛原が可愛いですv
そして今回初登場、元オーギュストの新渡戸新。
オーギュスト役で死ぬ思いをし、榛原憂月を神のように思っている彼は
「あの人は誰にも渡さない」など、独占欲むき出しの発言を・・・!
榛原の演出はまるでセックスだとのたまい、かなりヤバイことも言ってます。
とても面白いので、詳しくはCDで。(笑)
こうして見てみると、オーギュスト役を巡って競い合ってるこの人達。
榛原憂月を取り合っているようにも見えますよね!!(強調)
また榛原憂月の魅力は演出の時だけではなく、ふとみせる素顔にもあります。
そんな榛原の近くにいることのできる、プロデューサーの渡辺奎吾。
今回はこの2人の穏やかなシーンも聴くことができます。
言えずにいる心配事を、眠る榛原に語りかける渡辺。
原作でこれは!とはじめて渡辺×榛原を意識した一押しのシーンですvv
そして、直接的な関係はないが一方的に榛原に執着している連城響生。
今回、そんな連城がある人物に刺された榛原憂月を助けることになります。
原作と違い派手に音を立てて現れた上、刺されたのにかなり喋る榛原に
吃驚しましたが関さんのうめき声は絶品vじゃなくてその信念に圧倒されました。
そして「しっかりしろ、榛原!」と叫びまくる連城に
関さんのイイ声が聞こえないじゃないのよ!連城!!と思ったのは秘密です。
でもその連城の動転ぶりは純粋に榛原への愛ゆえだと感じました。
この終わり方から続きが出るのは間違いないと思います。
次は連城の葛藤が、生身の榛原と関わる事で微妙に変化していく様を聴くことができるはず。
聴き手も連城とともに榛原憂月の新たな一面に出会い、また惹かれていくでしょう。
ここでは榛原憂月のことのみ語りましたが、螢や連城、その他の役者さん達の演技も本当に素晴らしかったです。
特に螢役の櫻井さんは「かもめ」「サロメ」「赤と黒」などの劇中のセリフも多く聞かせてくれます。
その中でも2人芝居のサロメは圧巻です。
そして来宮ワタルと螢が演じた「メデュウサ」のハミルのセリフ、その迫力に圧倒されます。
正直2人が演じたのを聴いてみて、関さんにも演じてみて欲しいと思わず思ってしまいました。
(それは起こりえないでしょうが・・・)
話は螢の過去を織り込みながら濃厚になっていく予感を感じさせます。
関さんの声目当てだけでなく、聞く価値のある一枚ですよ!おすすめです!!