無責任艦長タイラー
「艦長ル・バラバ・ドム」

loveレポートv

レポーター紫水さまv

まだまだレンタルビデオやCSで視聴が可能ですので、
良い作品と関さんキャラを熱烈に御紹介です!





『駄目っていって』 NO,33のキャラクター 「艦長ル・バラバ・ドム」
の解説を読んで、惚れたのです。惚れた欲目で、ビデオケースの解説とは全く異なります。
違う作品じゃないの?と思われても仕方が無いほどです。お気をつけ下さいませ。

アニメ
「無責任艦長タイラー」テレビ版26話 1993
「特別編 ひとりぼっちの戦争 全長編」1994.10.1 90分
「特別編 地上より永遠に 全長編」  1996. 7. 1 92分
VIDEO Vap
現在 DVD−BOX 3巻 予約限定生産品 発売済み

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キャスト

ル・バラバ・ドム 関 俊彦
ジャスティ・ウエキ・タイラー 辻谷 耕史(主役)
ヤマモト     速水 奨  コジロウー    岩田 光夫
カトリ      成田 剣  ユリコ      天野 由梨
キム       三石琴乃  アザリン     笠原 弘子
ワング      塚田正昭  シア・アス    三田ゆう子
ロワナー     西尾 徳・大木民夫
ミフネ      麦人



あらすじ

テレビ版全編は到底無理なので印象に残ったドム様のところだけです。

兎に角クールビューティなお声とサファイアの様な青い宝石のついたターバンを巻いた、暗赤色の柔らかく波打つロングヘアで左目を隠した色白の長身の美青年です。
瞳は髪と同じ、切れ長の少しつり気味でまぶたを閉じるとまつげが長いのです
更にいつも黒い長上衣を身に纏い、手のみ見えていてストイックに映ります。
部下の女性士官や皇帝アザリンの服装がベリーダンスをしそうなのと比べると余計に思います。
男はアラブの戦士というところです。
設定でも戦いが全ての民です。

神聖ラアルゴン帝国軍(旗艦メルバに皇帝アザリンや宰相ワング、提督ロワナー巡洋艦ドローメにドム艦長)

         VS

惑星連合宇宙軍(日本がベースの宇宙軍、駆逐艦そよかぜがタイラー艦長以下乗員の舞台)





対する主役タイラーはタイトル通り、
かつて植木等が演じて評判のいつの間にか努力せずに出世する
サラリーマンドラマのパロディのような人間です。
いい加減な感じに最初は見えます、何処までが考えなしで何処まで真面目に考えているのか思いを巡らせるのも楽しいかも。

ドム様の方は誠実に謙虚でタイラーの作戦ともいえない作戦を分析する軍人らしい軍人で、でも、柔軟性も持ち合わせている人物です。
タイラー側の副艦長のヤマモトは 型通りの堅物で艦長によって変化するのも
見物でもあります。
ヤマモトは速水奨さんのお声ですよ。



「テレビ版 無責任艦長タイラー」

特に強烈に印象に残った話が22〜3話あたりの艦長同士の最後の戦いの始まりのところです。
タイラー艦長が惑星連合宇宙軍の指揮官になったことを知ったドム艦長がクールボイスで、含み笑いではなく、軽やかに嬉しそうにおかしそうに高らかにでも爆発的でもなく少し控えめに笑い声を上げたのです
敵軍の将ですから悪役っぽいまた最近では、ラウ・クルーゼの最後の笑い方とも違う忍様が声を上げて笑う場面が思い付かなくて、でも晴れやかに笑った感じでしょうか?
意外な感じを受けた笑い声です。
此処に反応してしまいました。

そして自らも指揮官に立候補した。

両軍が相対した時、タイラーもドムも攻撃命令を出さず、ひたすら前進させた。
今にも衝突しそうなほどに近づいた時、両軍の乗組員が恐怖に緊張し固まっている時、互いに姿を見るために窓際に寄るタイラーとドム。
互いに相手の出方を見つめていた。ただひたすら無言で一対一で。

先に動いたのはタイラー、右手を右下へ伸ばす。
そよかぜは攻撃用意、照準合わせ。
ドムも其れを見て同じく右手を伸ばす。
ドローメも同じく照準合わせ。

二人の間に緊張が走る。  
どちらが先に動くのか?見詰め合う二人…
先に動いたのは、タイラー…その右手は…

ドムに向かってしなやかに、迷いも無く敬礼をした…
「!!!」
その行動に驚くドム…たじろぎ、眼を伏せるドム。
先程からかすかに震えていた右手で同じようにタイラーに向かって敬礼を返した。
そのまま指揮官を乗せた両艦隊はすれ違い…    血が流れることは無かった。

そして其れは全て無言のまま始まり、終った。
互いの緊張はBGMのクラシック曲が引き受けた。

双方に電文が届いた。
「惑星連合軍並びにラアルゴン帝国軍へ、両軍の勝利を称える」
         惑星連合軍元総督ロベルト・J・ハナー

その後、電文を寄せた総督の死に際して極秘に葬儀に出席して献花をした。
アザリン陛下共々何時ものスタイルではなく、黒スーツ姿のドムは本当に美青年で、控えめに名を名乗り、陛下に付従う好青年でした
また、そよかぜのメンバーも快く認める大らかさも有り良い場面でした。

ドムは笑い声を上げた後、人気の無い所で説明しろと言われ、陛下に述べたのでした、本心を。
「陛下のために、この国のためにタイラーを撃つ覚悟でございます。
 ただ撃つためだけに志願したのではございません。
 私はタイラーを信じております。
 奴が思う通りの男なら、真の指揮官であるのならこの戦、血を流さずに済みましょう。

戦の後、敵軍の元提督からの電文に素直に感謝し喜ぶドムに潔さを思う
「まことに嬉しい言葉でございます。」
「私も実は初めて兵士達が抱く恐れを思い知りました、
 やはりタイラーは只者ではございません。」

 * 相手を信じなければ出来ない作戦をドムは信じたのです。
   今迄に遭遇したタイラーという者の心を。
   タイラーもまた、ドムという敵の心根を見抜き信じたのですね。

ドムからアザリン皇帝を頼まれ、守ったことがあり、代わりに重傷を負ったとき、
アザリンが付き添い、駆逐艦そよかぜに乗り込んだときの言葉からも分かります。
ドムは、「生きるのだタイラー、そして、私の代わりに皇帝陛下をお守りしてくれ。」
と願うほどにタイラーを、信頼したのです。

   

半分ぐらいの回でタイラーを捕虜とする前、ドムはタイラーをこう評した。
「タイラー、奴こそ天性の艦長と呼ぶべき男、
もしもあれが策としたら史上最大の戦略家。
艦長にふさわしい、もしも、偶然のなせる技とすれば、奴は武運に恵まれた男だ。
戦場においてもっとも大切な武運にな。」
と、まあ褒め称えているのですね。
それから実際に出会って話もしているのです。
い加減さも見てはいるのですが、何かを見つけていたのでしょう。

タイラー艦長がある時言う言葉
「やるべき事をやったならば、後はどうにかなると思いました。」
ドム艦長が皇帝に説明した言葉
心に思うこと、己の心のままに動いたなら、後は運命に全てを委ねる迄。
 為すべきことを終えたなら、後は天の采配を待てば良いのです。

 別々の場面なのですが、この二人は対等のイイ関係だなあと思いました

信じていた、それでも目の前にタイラーがいる。艦同士が今にも正面衝突をする。
   そのとき手が震え、敬礼をされ目を伏せた時点で、
   タイラーに負けたのですね。
   互いを信じきれるライバルも好いものです。
   だからこその笑い声だったのでしょうか?

   本当に驚きの笑い声でした。
   素ではなく、色々な作品で、関様キャラは含む所がある笑いの方が多い
   と思っていましたので。
   
またポイントが高いところは陛下との会話の場面です。当然ながら
膝まづき腰を折り頭を今にも地に付かんばかりに平伏して話をする姿でした。
美青年を膝まづかせる、好い構図です。
其れも、含む所無しに陛下の為、国の為を思ってですから健気で好いものです
   

 

「ひとりぼっちの戦争」 
 
この作品はテレビ版の笑いが多い堅苦しいところの少ない楽しい作品です。
ドム艦長も出番が一杯です。


タイラー艦長は或る日ミフネ中将に呼び出され密命を受ける。
『単独でアザリン皇帝に出会い、戦争終結を、和平への道を開く、そして無事に帰還する事』
勿論命令はクルーには内密で。
そして駆逐艦そよかぜは宇宙へと出撃する。
自軍の作戦のために、ラアルゴン帝国軍に捕虜となった、
そよかぜのクルーに対してドムは尋問を始めた。

この作品のツボは私にとってはこの尋問でしたね。
一人一人に部下のシア・ハスとドムが問い質しているのです。
女嫌いのコジロウ君は見事なシア・ハスの胸に失神したり、女性士官にドムが、
このときタイラー艦長にラブで悩んでいるユリコ少佐に、せまっているんですね。
見事に返り討ちで頬に痕がついていましたが…
またアンドレセンは引き締まった肉体が自慢の男で、ドムが裸でせまられて
いつもクールなドムが焦りと悲鳴を上げるという美味しい場面も有りでした。

何故、タイラーが捕虜になったのか?何が目的か問い質すのですが、答えは無く、
代わりに、其れでもタイラーの、アザリン皇帝への単独で出会いたい、という意思をわざわざ伝える律義者。

アザリン皇帝が「逢いたくない、出逢いたいけれど出逢わないほうが良い。」
と、普通答えられたら敵だからすぐ断りに行くのかと思えば待っているのですよ、やっぱり出逢いたい、と言うまで。どちらの立場か?
自分もタイラーを切り捨てられていないのですね、迷っている感じです。
いえ、皇帝の本心も見抜いているし二人の関係も好ましいと思っているのですよ。
でもやっぱり心配で、心配で密かに聞き耳を立てていたりします。

アザリンが会見の後泣いているのを見て、タイラーを吊るし鞭打つのです。
今までに見たことも無いような怒りようでこれでもか!とばかりに鞭打つのです。
付き従う、シア・ハスという士官が目一杯驚き上官を見ているのです。
「何故泣かせるようなことをした!!」
「陛下になんと言ったんだ!!」
「何をしに来た!なんとしても吐かしてやる!!」
なんて、この作品で聴いたこともないヒステリックなお声もぞくぞくしました。
ここも、みものです。髪振り乱しとはこの事でした、怖いドム様。
兎に角全編ストイックな余り感情を露にする所を見たことの無いキャラなのですが、この作品に関しては喜怒哀楽がはっきりしたキャラに仕上がっています。
喜ぶところは無いですが、よく怒り驚き叫んでいますね。

執拗に攻められるタイラーを救うためにアザリンが止めに入ったその時、
ドムは間違って皇帝陛下を鞭打ってしまうのです。
「!!!」
アザリンと、驚愕のドムとの間に漂う空気を察したタイラーが
ドムが自らを責めるセリフを口にする前にアザリンの気を自分に向けさせるために気絶するふりをする。
心配をする皇帝陛下の姿を見てドムは退出した。
茫然自失、理解出来ずに自嘲の笑いを浮かべ、グラスを投げ捨てるところ等、
苛立ち落ち込んだ姿も宜しくて。

皇帝陛下は、以前自分はそよかぜには命を救われたことが3度ある。
よって借りを返す意味で全員返すことを約束した。
そして旗艦メルバより放逐。この後、そよかぜの艦内で一悶着あるのですが…
その後改めてラアルゴンと戦闘に入る。
「新しい攻撃因子を使って攻撃!!」
「そよかぜが反撃すれば止めをさせ!!!」
「反撃はしない!!!」
そうなのです、タイラーは反撃せず、歌うのです??
そして無抵抗のそよかぜに最後の息の根をドムは止められなかったのです。

そよかぜは一切の抵抗を示さずされるままに漂流していった。
仲間の船に救助される。


驚くドム艦長…旗艦メルバの皇帝の元、床に頭をつけ平伏しているドム。

「そちには辛い思いをさせた…」と皇帝アザリンに告げられるドム。
「何時に無く半端ではない疑念と憎悪を持って戦に挑みましたが、より大きな真実の前には 新しい攻撃因子は役には立ちませんでした。
 我等ラアルゴンには未だかつて存在したことのない特別の因子です。
 しいて言えば、武力が生み出す勝利の類ではなく、 永遠に消え去ることのない不動の信念とでも申しましょうか?」
「ドム?其の因子ラアルゴンに移植できるか?」
「はあ?」
「一人の男が命を懸けて密輸した特別の因子。」
「密輸…?   なるほど!!お見事!!!」
「育つと思うか?」
「戦と言うものは兵を、そして、陛下を欺き続けましょう。
 しばし戦に身を置く者には戦と己が間に深い疑念を溝を持っております。
 戦とは真そういうものなのでございます。
 戦人(いくさびと)にとってタイラーの密輸した平和とは瞬きにも似た幻、 夢のようなものにございましょう?」
「ドム?その夢いつか共に見ようぞ?」
「御意。」
少し微笑みを口元に浮かべた感じで頭を下げた。

結局タイラー艦長の密命は遂行され、真実を知ったクルーには見直されました。
めでたしめでたし。


と、此処で一杯です、残り一本分は後日ということになります。
打っているうちに自分だけが楽しむには惜しいと思いまして、押し売りです。
レンタル店に有るうちに皆さんに見ていただきたいです。新しいお店には無いかも、
私も3店目で借りられました。




アニメ無責任艦長タイラー 「地上より永遠に」に続くv→
まだまだドム様の魅力爆発ですよ(≧∇≦)///お楽しみに!



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