アンジェリーク
ゼフェル×ルヴァ様v


小説 帆立真由羽様


「ジュ……ジュリアス〜〜〜!!」
「どうした、ルヴァ。取り乱して、そなたらしくもない……!?」

 目の前の光景に、首座の守護聖は息を飲んだ。

 半泣きになったルヴァの腕の中で、白銀の髪をした動物が、赤い瞳をこちらに向けていた。ぴんと立った三角耳が髪の間から覗き、不機嫌そうな顔で、あたりをぎょろりと見渡している。そして……

「な〜ぉ」

 どこか聞き覚えのある声で、確かにそう鳴いた。

「……ゼフェル……?」

 風の守護聖の、呆然とした声が聞こえる。

「ッ……ジュリアス様!?」

 薄れる意識の中で聞こえた、赤毛の部下の声が最後の記憶か。それとも、面白そうに笑う、闇の守護聖の姿だったろうか。

Pussycat Pussycat〜ねこ、ねこ、こねこ?〜

 事の顛末は、朝の会議が開始されようとしていた頃まで溯る。

「ゼフェルはまだ来ておらぬのか!!」

 青筋を浮かべたジュリアスの怒号に、ルヴァは思わず身を固くした。

「おや……寝坊でもしたのでしょうか?」
「いえ、そんな筈ないですよ。俺、さっき会いましたから」
「あいつのことだ。執務室で、居眠りでもしてるんじゃないのか?」
「まさか。クラヴィスじゃあるまいし……」

 リュミエール、ランディ、オスカー、オリヴィエの四人のひそひそ声を小耳に挟みながら、怒り心頭に発しているジュリアスに、口早に声をかけた。

「あー、すいませんジュリアス。ちょっと様子を見てきますねー」

 口を挟む隙を与えず、できる限りの範囲で素早く廊下へ飛び出した。


「ゼフェル!! どうしたんですかっ。ジュリアス、すごく怒ってます、よ……!?」

 ノックもせず、鋼の執務室のドアを開けたルヴァの視神経に、信じられない……信じたくない光景が飛びこんできた。

「……うにゃ?」

 執務室の机の上に、ゼフェルによく似た動物がちょこん、と座っている。一応人間の形態をしてはいるが、いつもとだいぶ外見が違っていた。

 白い毛に覆われる尖った耳と、ぴんと数本伸びた髭。そして、だぼだぼの服の間から覗いている、しっぽ。

「…………あー…………」

 ゆらり、と傾いだ身体を慌てて立て直し、机に駆け寄った。
「えーと、ゼフェル……ですよね? ちょっとすいませんけど……」
「にゃ〜!!」

 いつもよりずっと小さくなったゼフェル (?) を抱き上げ、暴れる彼をなだめるように、頭を軽く撫でてやる。
 普段では考えられない全力疾走で、聖殿の廊下を突き進みながら、ルヴァの頭の中では、ひたすらに同じ言葉が繰り返されていた。

   猫? 何で……どうしてー!?


「きゃー!! ゼフェルったら、か〜わい〜っ!!」

 最近、だいぶ女王らしくなってきたと評判の、金の髪をした少女の言葉に、数人の守護聖が頭を抱えた。

 余程その位置が気に入ったのだろうか。服にくるまったまま、ゼフェルはルヴァの腕の中から下りようとしない。気持ち良さそうに、時折ゴロゴロと喉を鳴らしている。

「確かにカワイイですけど……それどころじゃありませんよ、陛下!! 育成はどうするんですか!?」

 レイチェルの言葉に、ルヴァがゼフェルの頭を撫でながら頷いた。

「そうですねー。鋼のサクリアは安定してますけど、もし、何かあったら……」
「そうね……取りあえず、様子を見ましょ。大丈夫!! 何かあったら、私がどうにかするから。ね?」
「はぁ……」


「ルヴァ。エルンストが待ち構えてるよ」

 苦笑混じりに、オリヴィエがルヴァに声をかける。鋼の守護聖に起こった異変は、王立研究院にとっては大変な研究材料であるし、そろそろ腕が痺れてきたルヴァにも、ちょうど良かった。

「あー、はいはい。じゃあ、ちょっとお願いしますねー、エルンスト。ほら、ゼフェル」
「失礼します。ゼフェル様」

 エルンストが、ゼフェルを抱き上げようとした途端……

「ふしゃー!!」
「ゼ……ゼフェル!! あいたっ!!」

 ゼフェルが、少し鋭くなった爪で、ルヴァの服にしがみつき、同時にエルンストに敵愾心むき出しな威嚇の顔を向けた。服の間から垂れ下がるしっぽが、ふっくらと膨らんでいる。

「ど、どうしたんですか!! 離して下さいっ、ゼフェル!!」
「完全に……懐かれたか……」

 小さく笑うクラヴィスが、小さくそう呟いた。

「仕方がないのですが……ルヴァ様、ご同行をお願いできますか?」
「あー、はい。すいませんねー、ご迷惑おかけしちゃって……」

 結局、ゼフェルはルヴァの側から離れようとしなかった。無理やり引き剥がそうとしても、盛大に哀しそうな鳴き声を聞かされ、一人 (?) で連れて行くこともない、とエルンストも判断したのだろう。
 口では何だかんだ言っていても、子供たちに対して面倒見の良い彼のことだ。どうやら放ってはおけないらしい。


「何で猫なんだろう……」
「どうかなさいましたか? ランディ」
「いえ、ゼフェルの奴、どうして猫になったんだろうって、そう思ったんです。動物っていったら、他にも色々……」
「簡単じゃん。ゼフェルの性格、まんま猫だしさ」
「あぁ、なるほど!!」
「ちょ、ちょっと……なるほどって、それ以前に何かないの〜?」
「お前も苦労するな、坊や」
「……オスカー様、坊やはやめて下さい……!!」


「主任、まずは……?」
「そうですね……体温と、採血から始めましょう。準備をお願いできますか」
「はい!!」
 うなずく女性研究者の顔も、心なしか楽しそうだ。

「はい、ゼフェル様。ちょっと痛いけど、我慢して下さいね。すぐすみますよー」
「にゃ……!!」
「ゼフェル。良い子ですから、ね? じっとしていて下さいねー」

 ルヴァと女性研究員二人になだめすかされ、耳を伏せたままおとなしくなったゼフェルの服の袖が捲り上げられる。
 ゴム管を巻き付けられる感触に気持ち悪そうに口が歪み、注射針を見て怯える身体を、ルヴァが安心させるように撫でてやった。

「にゃ〜〜〜!!」
「ゼフェル!!すぐ済みますから、ね?」

 チクリ、と突き立てられた注射針に暴れるゼフェルの身体を抱き締め、あやす。採血が終わり、最高に不服そうなゼフェルの頭をゆっくり撫でていると、彼を『可愛い』とはしゃいでいた、女性陣の気持ちが何となく分かる気がした。


 体温を計り、レントゲン諸々の検査が終わり、いつの間にかまどろんでいたゼフェルを抱えて執務室へ戻る。

「やっほ〜、ルヴァ。ゼフェルどうしてる?」
「あー、二人とも。いらっしゃい」
「どうも〜。オリヴィエ様のご注文で、いーモン持ってきましたで〜」

 相変わらず大きな服にくるまったまま、ルヴァの腕の中に収まっているゼフェルの脇で、庭園から直行してきた商人が、小さな箱を開いた。

「いつまでもそのまんまじゃ、流石にヤバいじゃない? ペット用の服、頼んでおいたからね〜」
「あー、ありがとうございますオリヴィエ。何せ、外見はいつものゼフェルですからねー……どうしようかと思ってたんですよ」
「今はいろんなデザインがありますよって、ゼフェル様にぴったりなのも見つかりまっせ。いや〜、しっかしゼフェル様、可愛くなりましたなぁ……」
「ルヴァに懐いててねぇ、離れようとしないんだよ。いつもはツンケンしてるくせに……」
「あー、まだよく分かってはいないのですが、どうやらゼフェルの精神に猫が移ったようで……」
「えーと、つまり……猫は猫でも、性格はゼフェル様ってことですか?」
「ええ、そのようです。エルンストも首をかしげてましたよー」
「そっか……だからかねぇ」
「あの、オリヴィエ? 何が、ですか?」
「ん。ゼフェルがルヴァから離れない理由さ。猫になってる分、感情表現が素直になってるんじゃない? ルヴァにしか懐かないし、エルンストなんて威嚇されてたし……それに、ほら……」

 やおらオリヴィエがルヴァの肩へ腕を回し、グッと引き寄せた。オリヴィエの突然の行動に、ルヴァの頬が赤く染まる。

「オ……オリヴィエ? あの……」
「いーからいーから。じっとしてな」


「ふぎゃーーーー!!」
「ゼ、ゼフェル!?」
「ほ〜ら、ね」
 爪を全開にして飛び掛かりかけたゼフェルの首根っこを、オリヴィエが捕まえてぶら下げていた。フーフー、と荒い息を吐くゼフェルを、慌ててルヴァが抱き寄せる。


「あー、どうしたんですか、ゼフェル。いきなり……」
「『俺のルヴァに手ェ出すな』って言いたいんだよね〜、この子はっ」

 ぱちくり、と瞬きをしたルヴァの顔が火を吹くまで、およそ二十秒。

「それって、あの……えぇ〜!?」
「あんた、気付いてなかったの?」

 おかしそうに笑ったオリヴィエが、軽くルヴァの頭を叩いた。

「ま、素直になってるうちに、可愛がってやんな。服、テキトーに置いてくからね〜」

 オリヴィエの言葉に、取りあえず頭を縦に振る。ドアが閉じ、ゼフェルがじゃれて揺れるターバンの裾の気配で我に帰り、肩に手を掛ける小さな身体を抱き締めた。

   なぁ、ルヴァ……俺、どうすりゃいーんだよ……

 迷子のような顔をしたゼフェルが、ルヴァに縋りついてきて、もう二か月が過ぎた。二人の不器用な性格から、ケンカばかりで、ろくに進展らしい進展はないけれど、あの時の噛み付かれるようなキスの感触は、まだ確かに唇に残っている。

「ゼフェル……」
 ゴロゴロと喉を鳴らしながらすり寄せられた頬に、そっと口付けた。嬉しそうに目を細め、素直に甘えられるのが、何だかやたらとくすぐったい。

「あなたが元に戻ったら、きちんと話せますかね……? 待ってますから……」


 取りあえず、オリヴィエたちが置いていった服の中から、小さなトレーナーとオーバーオールを選び、ゼフェルに着せてやる。丈が少々短いし、ゼフェルも服の感触が嫌なようだが、この際仕方がない。

 机の上で山となっている書類を引き寄せ、ゼフェルを床へ抱き下ろした。どうやらターバンの裾が気に入ったらしいが、じゃれかかられては執務ができそうにない。
「後で、何か食べ物と……ミルクでもお願いしますかねー」


 しばらくして、ルヴァの執務室のドアをノックする音が響いた。

「おやおや……やっぱり、僕の予想通りのようですね」
「あー、セイランでしたか。いらっしゃい」

 苦笑するルヴァの膝の上では、ゼフェルがどっかりと座り込んでいた。不意の来訪者に、耳をぴんと立てている。

「で、進んでるんですか? 執務」
「それが、なかなか……取り掛からせてくれないんですよねぇ……」

 視線を感じて振り向くと、人恋しそうな顔でイスのふちに手を掛けて立ち上がっている。軽く頭を撫でようものなら、しめたとばかりに膝の上へ飛び上がって、そのまま居座ってしまうのだ。仕方なく諦めて好きにさせても、危なっかしくて執務どころではない。

「本当に、参りましたよー。つい、相手しちゃって……」
「それは好都合。途中で良いものを見つけたんですよ。ゼフェル様の相手、しばらく代わりましょうか?」
 セイランの手に握られた緑色の雑草を見て、ルヴァの顔に笑いが浮かぶ。いきなり床に下ろされ、不機嫌そうだったゼフェルが、セイランの手元目掛けて一目散に飛び掛かっていった。

「ルヴァはいるか……!?」
 来客の声を聞いて我に帰り、ルヴァは目を通していた書類から顔を上げた。ハトが豆鉄砲を食らったようなジュリアスの後ろでは、壁に手をつけたオスカーがブルブルと肩を震わせている。

「あら、ジュリアスも来たの? あなたもやってみない? 可愛いわよ〜」
「……陛下」

 女性四人に囲まれたゼフェルが、真ん中でひょこひょこと踊らされていた。アンジェリークの持つ猫じゃらしに合わせ、しっぽでバランスを取りながら立ち上がっている。

「わ、かっわい〜!! ねえアンジェ、次はワタシにやらせてよ!!」
 猫じゃらしを受け取ったレイチェルの手が、ゼフェルの上で大きな円を描く。その動きに合わせ、ゼフェルもその場をぐるぐると丸く走り回り始めた。十回は回されたか、という時、目を回してバランスを崩し、とうとう尻餅をつく。

「わー、かわいーい!! 何だか、いつものゼフェル様と全然違いますね、ロザリア様」
「本当に……いつもの彼からは想像もつきませんわね」
「にゃ〜〜!!」

 口々に『可愛い』と言われた上、寄ってたかって頭を撫で回されたゼフェルが、慌ててルヴァの所へと逃げ帰ってきた。イスの背凭れとルヴァの間に挟まって、少し安心した体を小さくしている。

「みなさんダメですよー。あんまりいじめちゃ……」
「やっぱり猫になっても、ゼフェルはゼフェルだなあ……リアクションがいつも通りだし」
 牛乳のビンを抱えたマルセルの言葉に苦笑しながら、九割方出来上がっていた書類をジュリアスに手渡した。

「それで、誰が持ってきたのだ? 猫じゃらしなど」
「ああ、それでしたら僕ですよ。ルヴァ様の執務が、ゼフェル様のおかげで、進んでなかったようでしたのでね」
「あー、ありがとうございました、セイラン。助かりましたよー」
「どういたしまして。もともと猫の扱いには慣れてますから」
「あ……何だか納得」
「……何かおっしゃいましたか? ランディ様」
「あ、いえ。何でもないです!!」

 猫缶の中身をほぐし、いりことカツオ節を混ぜていたランディが、ボソリとつぶやいた言葉を、セイランは聞き逃さなかったらしい。氷点下の視線を込めた笑顔に、少年の口許が引きつった。


 そうこうしているうちに、他の面々も見学にやってくる。段々と高くなる人口密度に、ゼフェルが居心地悪そうに耳を伏せた。

 散々遊ばれて、疲れ切ったのだろう。馬車に揺られるルヴァの腕の中で、ゼフェルは気持ち良さそうに寝息を立てている。
 ゼフェルが遊ばれていた間に、取りあえず執務を早めに切り上げ、自分の館まで一緒に帰ることにした。鋼の館には、すでに連絡を済ませている。

「お帰りなさいませ、ルヴァ様……!?」
「あー……すいませんけど、後でミルクでもお願いできますか?」
「…………かしこまりました」

 昔から世話になっている執事は、驚愕を強引に押し隠しながらうなずいた。いちいち驚いていたら、この聖地では心臓が持たないことは、経験上とっくに承知しているらしい。


 バスルームを出て寝室のドアを開けると、ベッドの上ではゼフェルが体を丸めて眠っていた。ついて来ようとする彼をなだめすかし、部屋に閉じ込めた時は、寂しそうに鳴いていたが、どうやら眠気には勝てなかったらしい。
 いくら猫になっているとは言え、上掛けなしでは風邪を引くだろう。ソファに置かれた膝掛けを、そっと被せてやった。

「……にゃあ?」
「あ……起きちゃいました?」

 両手を前に突き出し、背中を反らしたゼフェルが、布団に潜り込もうとしたルヴァにすり寄ってくる。布団の中へ入り込み、ゆっくりと手のひらでその場を押し、体に頬を擦り付けるしぐさが、ルヴァの苦笑を誘った。

「……意外と甘えたがりだったんですね、あなたは……おやすみなさい、ゼフェル」


「陛下、いい加減戻してさしあげなさいませ。ルヴァがかわいそうですわよ、いつまでもあのままじゃ」
「えー、ちょっと勿体ないわよ。あんなに可愛いのに……」
「今回の目的は、二人の関係を改善する手伝いをするため……そうおっしゃったのは陛下だったと、わたくしは記憶しておりますが?」
「はーい……でも、可愛かったわよねー、ゼフェル」
「まあ、それは賛成ですわね」
 宮殿の一室で、二人の少女がそんな会話をしていたことを知る者は、一人もいなかった。


「おい、ルヴァ……おい、起きろよ!!」
「ん……?」

 外はまだ薄暗い。軽く揺さぶられ、半強制的に覚醒させられた意識が、顔を赤く染めた少年を捕らえた。

「あれ……ゼフェル、戻ったんですか? あの……覚えてます? 何があったか」
「ん……始めから終わりまで、全部」
 がっくりとうなだれたゼフェルが、恥ずかしそうに髪の毛を指でかき回す。

「なんつーか、自分がイヤかも……」
「そうですか? 私は何だか嬉しかったんですけどねー」
 くすくすと笑いながら頭を撫でると、さらに赤くなった顔が、不機嫌そうに舌打ちをした。

「ちくしょー。今日あいつらと顔合わせたくねーよ。サボっていーよな?」
「ダメですよ。またそんな子供みたいなこと言って……」
「どーせガキだもん。別にいいじゃん」
「おや、おととい『俺はもう、ガキじゃねー』ってむくれてたのは誰でしたっけ?」
「ッ……っせーな。今はガキなんだよ!!……んでさ、ルヴァ」
「はい?」

 からかわれて、少しムキになったゼフェルの顔が、ゆっくりと不敵に笑う。肩を掴まれ、ベッドの上に押し倒されたルヴァの唇が、そっと奪われた。

「どっちにしたって、まだ時間あんだろ? イイよな?」

 余裕がある顔をしていても、主導権を取り返そうと焦っているのがいじらしい。両腕を伸ばし、真っ赤になった顔を抱き寄せた。

「……好きですよ、ゼフェル……」
「な、何だよ、いきなり……俺も、その……スキ、だけどさ……」
 不意打ち発言にまごつきながらも、しっかり返してくれた返事が、胸の奥を痺れさせた。

  〜おまけ〜

「ねー、ゼフェル。温室の加湿器、何だか最近調子が悪くてさ。修理頼んでいい?」
「はあ? 何で俺が……」
「猫じゃらし……」
「……加湿器、どこだ?」
「わあ、ありがとう!! やっぱり優しいんだね、ゼフェルって!!」
「…………」


「そなたの不在中にたまっていた書類は、執務室に回してある。明日までに提出するようにな」
「げ……明日までかよ!! せめてあさって……」
「……猫じゃらし……」
「ッ……へーへー、やりゃいーんだろ、やりゃ!!」


「ゼフェル〜。お願いがあるんだけどね、私の身代わりになりそうな機械、簡単なやつでいいから、造ってくれる?」
「おい、勘弁してくれよ!! ロザリアに見つかったら、俺まで説教食らうじゃねーか」
「ね・こ・じゃ・ら・し!!」
「だーー!! わーったよ、一週間くらいで完成させりゃ文句ねーだろ!!……あんたら全員、うまいこと利用しやがって……!!」


 その後しばらく、ゼフェルはおとなしかったが、ルヴァが聞かされる愚痴の量は二倍になっていたとか……





☆可愛いお話ありがとうございました!
ゼフェル良いおもちゃになってますーーーv
ネコ攻めも可愛いですね〜 ルヴァ様には小動物に懐かれる姿が
とってもお似合いですv あの懐に抱かれて優しくなでられたら
ゼフェルも幸せですけど、抱きしめ返せる腕も大切〜で
元に戻れて更に幸せラブラブで甘くてご馳走様でしたっっ
真由羽さん曰く
『えーと、ゼフェルが動物だったら、やっぱりネコだろうな……と思ったことから妄想がふくらみまして、こんな話が出来上がってしまいました(汗)
コーエーさんから出ている四コマ集のパラレルシリーズでも、『もしも、守護聖が動物だったら?』の所でゼフェルはネコでしたし、丁度良いだろう、と思いまして……
ハムスターチャーリーに、「そんなのんびりしてるの、ハムちゃんじゃなーい!!」と、怒られてたハムスタールヴァ様がめちゃくちゃに可愛かったんですよ〜!!』
とのことで、ハムなルヴァ様とネコゼフェルとのツーショも見て見たいです(笑)