夜の公園、ラジカセの音楽に合わせて踊る少年二人(剛、健)。 |
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二人の近くのベンチに腰を下ろし、興味深そうに見ている少年(岡田) |
香港から来た少年を仲間にし |
公園で踊る三人。 回りを少女たちが取り巻いて見ている。 |
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未来世紀 Coming Century |
レストラン。テーブルの片方に三人座り、反対側にはスーツの男(井ノ原)。 「君たち、プロにならないか」 顔を見合わせる三人。 「君たちならスターになれる。東京にも行けるぞ」 |
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三人を前に立たせ、叱りつけるコーチ(坂本)。 「ダンスっていうのはな、ただリズムに乗ればいいってもんじゃないんだ。リズムの乗るだけなら幼稚園児でもできる」 不服そうな三人。 |
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頭を抱えて座り込む健。 「もうこれ以上できないよ」 不安そうに見ている剛と岡田。 「できないならやめろ」 冷たく言う坂本。 |
対立―― |
剛「うるせえな、わかってるよ」
岡田「なんや、その言い方は!」 つかみ合う二人、 「やめろよ、二人とも」 健が間に入ろうとする。 |
打算―― |
会議室。井ノ原に食い下がる男(長野)。 「まだ未熟すぎる、もっといいものを目指そう」 ムキになる井ノ原。 「未熟だって売れりゃあいいんだよ。お前だってそう思ってるはずだ」 |
近づくデビュー |
練習場で三人を前に立つ井ノ原、長野、坂本。 井ノ原「君たちのユニットの名前が決まった」 息をのむ三人。 長野「Coming Century、これが君たちの名前だ」」 坂本「もうすぐデビューだ。しっかりやれ」 三人「はい!」 |
彼らを待ち受ける未来は |
ステージの袖。緊張した面もちの三人。
「本番五秒前」の声がかかり、坂本がうなづいてみせる。 |
栄光か それとも…… |
ステージ中央に向かって駆けていく三人の後ろ姿。 |
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早朝の誰もいない公園で踊っている三人。
(音はしない) |
台湾青春グラフティ |
(ダンスミュージックと少女たちの歓声) Coming Century |
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