| 特 報 |
| (風の吹きすさぶ音) |
| 戦国時代 戦場での合戦シーン 傷つく兵士たち。高笑いする武将。 |
| 栄光のかげに数知れぬ忍者の姿があった |
| 山道を走る少年の足。 飛び上がると、地面に手裏剣が何本も突き刺さる。 木の枝に身を隠し、様子をうかがう少年(森田)。 森田が手裏剣を投げると、ドサッと落ちる音。 |
| 武威六忍法帖
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| 雪の上を走る野兔。 さっと舞い降りた鷹が野兔をつかみ、再び空へ舞い上がる。 |
| 強くなることを求め 忍びの世界に入った少年の見たものは |
| 首に添え木を当て、包帯でぐるぐる巻きにしている男(井ノ原)。隣に腰掛けた剛に言う。 「おれもな、こんな体になる前はお前と同じことを考えていたんだ」 |
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| 傷つき、横たわる忍者(坂本)。剛が抱き起こそうとすると、 「逃げろ。……忍びから抜けろ。お前ならできる」 剛の頬に一筋の涙。 |
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| 荒野で対峙する剛と忍者(岡田)。 「悪いけど、ここで死んでもらうで。これも仕事のうちやからな」 剛、無表情。 |
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| 地蔵堂の隣で握り飯を食べている剛。 その前を通りかかった武芸者(長野)が立ち止まり、声をかける。 「おぬし、かなりできるな」 剛、無視して食べ続ける。 |
| 信じられるのはただ己一人 |
| 道を歩いてくる剛。後ろから少年(三宅)が追ってくる。 「待ってくれ」 剛、足を止めるが振り向かない。 三宅「おいらもあんたみたいに強くなりたいんだ」 |
| 人を信じられる日は再び来るのか |
| 荒野を一人歩く剛。カメラがあがっていき、上から俯瞰すると、大勢の忍者が輪になって囲んでいるのが見える。 立ち止まる剛。忍者たちは輪を狭めていく。 |
| 生きるとは そして 自由とは |
| 空を旋回する鷹。 それを見上げる剛。 |
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| うつむき加減につぶやく剛。 「信じなければ裏切られることはない」 |
| 武威六忍法帖
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特製手裏剣キーホルダーつき (数に限りがあります) |