ぼくたちの怪談
ー最終回ー

第4幕 屋上(ふたたび) (前回の続き)

 准一は驚いたように長野を見、それから視線をそらせて唇を噛む。怒ったような表情である。長野が静かに言う。

長野「変えられるものと変えられないものがあるんです。3人を助けることは、すでにわたしにはできなかったのです」
准一「……」
長野「……せめてわたしに出来ることは」
准一「……」
長野「まだ助けることの出来る肉体に彼らの」

 そのとき、隅に横たわっていた鈴木がうごめく。そちらを振り向く長野と准一。

鈴木「う、うん」

 准一は、反抗的な視線ながらも、尋ねるように長野を見る。長野がうなずいて、准一はのろのろと鈴木に近づく。鈴木は顔をこすって、今にも起きだしそうである。

准一「……先生……」
鈴木「(目を覚ます)」
准一「先生……」
鈴木「(身を起こしてはっと辺りを見回す)……井ノ原くん!?」
准一「……]
鈴木「(つぶやく)あれは……、夢だったの……?」
准一「……」
鈴木「(准一に気がつく)そこにいるのは……」
准一「……」
鈴木「岡田くん?」

 鈴木が准一に気がついたのを確認して、長野はそっとふたりから離れ自転車のそばに立つ。そのまま長野は准一を見守る表情だが、ふっと風が吹くと、長野の姿は自転車ごと消えている。

准一「……」
鈴木「……あなた、ひとり……?」

 鈴木の言葉に准一は辺りを見回す。長野の姿もなく、屋上にいるのは、鈴木の他は自分一人である。しばらく准一は無言で誰もいない屋上を見ている。

鈴木「……あたし、寝てたの……?」
准一「……」
鈴木「(自分の上にかけてあった坂本の上着を見て)これ、誰のかしら……」

 鈴木は立ち上がり、不思議そうに上着を手に取り周囲を眺める。ふと鈴木は、呆然とした表情で辺りを見ている岡田に気がつき、たずねる。

鈴木「……岡田くん。あなたはなんでここにいるの?」
准一「……」

 准一はしばし考えた後顔をあげ、逆に鈴木に尋ねる。

准一「鈴木先生は、自分がなんでここにいると思いますか……?」

 尋ねられて、今度は鈴木が考える。考えながら、鈴木は上着を抱いたまま舞台中央に向かって歩き、立ち止まると星空を見上げる。(先ほどまで星は見えない暗闇だったのが、いつの間にか鈴木と准一は満天の星の下に立っているのである)

鈴木「(つぶやく)……夢を見るため……」

 准一、鈴木を見る。

鈴木「……ずっと会いたかった人に会う夢を見るため。これ以上なくうれしいのに、これ以上なく悲しい、そんな夢を見るため……」
准一「……」
鈴木「……でも、わたし、その夢を見られてよかった(微笑む。しかし泣きそう)」
准一「……」

 しばし鈴木はなにかを考える。そしてふと、准一に尋ねる。

鈴木「……あれ、……夢よね?」
准一「……」
准一「(微笑もうとしながら)……夢ですよ」
鈴木「……そうよね」
准一「……」
鈴木「でも、岡田くんの他にも、ここに誰かいたんでしょう? わたしにこの上着をかけてくれた人が」

 准一は鈴木が手にした上着を見つめる。そのまま准一は黙る。

鈴木「どうしたの?」
准一「……」
鈴木「……?(准一の様子に不審を感じる)」
准一「あるわけないんです、あんなこと」
鈴木「……? 岡田くん……?」
准一「あるわけ……、ない……」
鈴木「……」
准一「……あいつらが死ぬなんて、そんなこと……」
鈴木「(准一の言葉に驚いて)……死ぬ!? なんのこと!? なにを言っているの?」
准一「……あるわけない……」
鈴木「どうしたの……? なにがあったのか先生に話して……?」
准一「……」

 准一は我慢出来ずに泣き出す。鈴木はそんな准一を慰めることもできずにいる。
 ふたりの背景の夜空にみっつの流れ星が飛ぶ。




第5幕(最終幕)

准一の声によるナレーション「……あれから1年が経った」

 舞台の上にいるのは、下校するために昇降口に向かう騒がしい高校生の群。(特別な舞台装置はない。強いて言えば、ざわめきながら歩く生徒たちの群が舞台装置である)
 夏休みを前にして、みんな気持ちが浮き立ち、声高にしゃべっている。
 そんななかに准一の姿。
 楽しそうな生徒たちの中で、准一だけは下を向き、ひとりで黙って歩いている。後ろから来た生徒たちが、そんな准一を追い越してゆく。
 生徒たちの流れと逆側から、以前より大人っぽくなった鈴木がやってくる。鈴木は准一に気がつき、心配そうに立ち止まる。

鈴木「……岡田くん」
准一「……(気がつかない)」
鈴木「岡田くん!」

 准一、やっと気がついて振り返る。

准一「……あ。……鈴木先生」
鈴木「元気ないわね」
准一「……」
鈴木「(ちょっとうつむく)そうよね。坂本先生たち3人が亡くなって、今日でちょうど1年だものね。……それはわかるけど」
准一「……」
鈴木「(笑顔で)でも、あなたが元気を出さなきゃ」
准一「……」
鈴木「ね。なかよしだった森田くんや三宅くんのぶんも。元気出して」
准一「……」

 そのとき、向こうから来た女生徒が鈴木に声をかける。

女生徒「先生。夏休み中の部活の予定のことなんですけど……」
鈴木「あ。ちょっと待っててくれる?」

 女生徒を待たせて、鈴木は准一に

鈴木「(やさしく)岡田くん。みんなちゃんとあなたを見てる。森田くんも三宅くんも坂本先生も。亡くなったからって、人の気持ちは簡単に消えたりしない。わたしはそう思うの。ううん、1年前からそう思うようになった」
准一「……先生……」
鈴木「あなたが暗い顔をしていたら、みんなが心配するのよ。ね?」
准一「……」

 鈴木は黙ったままの准一を心配そうに振り返りながらも、女生徒と去る。准一はしばし、そんな鈴木の後ろ姿を見送る。そこへやってきた男子生徒が准一に声をかける。

男子生徒「岡田、どうしたんだ? そんなとこで」
准一「あ、いや、なんでもない」
男子生徒「あーあ。(面倒そう)今年は夏休みたって、ずっと予備校だもんなあ。おまえもだろ」
准一「……一応は申し込んであるけどな……」
男子生徒「一応かよ。やる気ねえなあ、おまえは。(あきれる)……あ、そう言えば」
准一「?」
男子生徒「おまえに渡そうと思ってたものがあるんだよ」

 そう言って生徒は、カバンから数枚の写真を出し、准一に渡す。

准一「(写真を受け取って)これ……」
男子生徒「写真部の部室にあったんだ。2年の頃クラスで撮ったスナップ。森田や三宅も写ってる」
准一「……」
男子生徒「おまえ、あいつらと一番仲よかったから、おまえに渡そうと思って」
准一「……」
男子生徒「いろいろな写真が混ざってるけど、もう使わないから全部おまえの好きにしていいから。……じゃあな」
准一「……」

 准一は写真に見入る。しかし、写真を見て生きていた剛や健を思い出すのは、准一にとってつらいことなのである。准一は一番上の写真を見ただけで、あとは見られない。准一は写真をポケットにしまう。そのまま黙って生徒たちの去った方向に歩き去る准一。

 暗転。



 しばらくして、ここは予備校の教室である。薄暗い中に、長い机が並び、予備校の講義が行われている様子。真ん中あたりに准一の席。准一の席辺りだけがぼんやり明るい。

講師の声「この問題はここ数年毎年出てる。重要だぞ」

 ノートを取る生徒たち。准一は、聞いている格好はしているものの、ぼんやりとしてなにも話が頭に入っていないようす。
 そこに、遅刻して駆け込んできた生徒がひとり。

生徒A「ここ、いいかなー(ずいずいと准一の隣に割り込む)」

 准一の隣に座っていた生徒が、嫌そうな声を出す。
 
生徒B「ちょっと、無理矢理狭いとこ入って来ないでよ。前の席が空いてるじゃない。」
生徒A「なんだよいいだろ。ここらなら目だたない席だからさ」
生徒B「ちぇえ。……図々しいの」

 隣に割り込んだ生徒が、狭い中でカバンを開くので、准一に腕がぶつかる。ぶつかって、准一は、たいした興味もなく隣に割り込んだ生徒を見る。見て、驚く。

准一「……!!」
生徒A「……?」

 割り込んできた生徒Aは、髪型こそ違え、剛である。

准一「剛!?」
生徒A(剛)「……はあ?」
准一「おまえ、おまえ……、剛だろ!! おまえ、どうしてこんなところに……!(相手の腕をつかむ)」
生徒A(剛)「は?」
准一「……これ、夢か?(自分の頬をつねる) ……痛い気がするけど、夢なら夢でもいい、会いたかった……!(抱きついて泣きださんばかり)」
生徒A(剛)「……な、な、なんだよ、気持ち悪いなあ。俺は剛なんて名前じゃねえよ」
准一「剛……、じゃない……?」
生徒B「(首を突っ込む)なになに。おたくたち、知り合い? もしかして変な関係だったりしてー!(好奇心まるだし)」
生徒A「バカかおまえ!」

 生徒A=剛、生徒Bの頭を勢いよくひっぱたく。

生徒B「てえ。(たたかれた場所をさすりながら)なんで俺を叩くんだよー。……野蛮人!」
生徒A(剛)「……(しらんふり)」
生徒B「(准一に)そっちの人。知り合いなら、人に乱暴するなって注意してよ」 

 声をかけられ、生徒Bの方を見る准一。

准一「!?」
生徒B「?」
准一「……健!」
生徒B(健)「え?(辺りを見回す) ……それ、俺のこと?」
准一「あたりまえや、おまえは健……!」

 言いかけて准一は、そんなことがあるはずがないと気づく。准一は、怪訝そうに自分を見ているふたりの顔をまじまじと見る。

准一「(つぶやく)ふたりともすごく感じが似てる。……でも、別人だ。……あたりまえだ、剛と健は死んだんやもん……」
健「(明るく)死んだって? 君、俺が生き返ったこと知ってるの?」
准一「(ぎょっとして)ええ?」
健「俺さ、一度心臓が止まったんだよね。去年の夏休みね。田舎の川で、泳いでて流された子どもを見つけてさ。飛び込んで助けたのはいいんだけど、そのあと自分が流されちゃって」
准一「……」
健「俺、プールっ子だからさ。泳ぐのは自信があったんだけど、川は違うね(残念そう)」
剛「そんなら、俺も死にそこなったこと、あるよ」
准一「……え?」
剛「(面倒そうに)やっぱり去年の夏だ。バイクに乗ってて。人を避けようとしてさ、すげえ勢いでガードレールに突っ込んではじき飛んだんだ。頭を打っていっぺん死んだと思われたらしいけど、すぐにまた心臓が動き出したんだそうだ」
健「へえ〜。なんか縁があるのかなあ、俺たち(うれしそう)」
剛「(冷たく)ただの偶然に決まってるだろ」

 その間、准一は言葉もなくふたりの会話を聞いている。気がつくと、そんな3人の席のそばに、講師がやって来ている。

講師「うるさいぞ、おまえたち。話をするために来てるなら、出て行け!」

 准一、講師の顔を見上げる。見上げて、はっとする。

准一「坂本先生……」
講師(坂本)「(准一が自分をじっと見ているので)? ……どうした? 気分でも悪いのか」
健「(大声)すみませんでしたー。わからないところを隣に聞いてたんでーす」
剛「……(健を横目)」
坂本「わからなかったら、どんどん質問しなさい。自分たちで考えてたって、時間の無駄だだからな」
剛「自分たちで考えると、時間の無駄なんですか?(反抗的)」
坂本「なんだって?」
剛「なんでもないですよ(顔そっぽ)」

 坂本、ふんっという感じで剛を見て、また教壇に戻る。はじめは薄暗いなかに准一だけが見えていた舞台だが、准一が相手を認識するにつれ、剛、健、坂本と徐々に明るくなってきている。坂本が教壇に戻り再び講義が始まる。准一は、剛と健が気になりながらも、ノートを取り始める。健もノートを取り、剛は肘をついて話だけを聞いている。
 と、そこへ。舞台手前に、黒づくめの衣装の長野と井ノ原が現れる。長野はやはり自転車を引いている。
 しばし二人は授業の様子を見ている。

井ノ原「やっぱり、なんとなく引き合うんですね。3人並んで座って……」
長野「……(教室を見ている)」
井ノ原「あれからちょうど1年か。こんなにうまく出会えるなんて、さすがですね」
長野「……」

 長野が黙ったままなので、井ノ原も黙る。
 ベルが鳴る。講義が終わり、ざわめき出す生徒たち。坂本が、准一の隣を通ってドアに向かおうとする。

准一「……あの!(坂本を呼び止める)」
坂本「? ……質問か?」
准一「……はい」
坂本「ん? どこだ? (准一のテキストをのぞき込む。案外親切)」
准一「……あの。……もしかして先生は、去年の夏、背広の上着をなくしませんでしたか?」

 准一の突拍子のない質問に、剛と健もこちらを見る。舞台手前で、井ノ原が急に真剣な表情になる。そんな井ノ原をちらりと見る長野。

坂本「……上着……?」
准一「……はい」
健「(小声で准一に)ねえねえ、君、どうしちゃったの? それ、なんかの暗号?」
坂本「(ちょっと考えて)……わからないな。去年の夏はひどい追突事故にあったんだ。もしかしたら事故の時上着くらいなくしたかもしれないが……、意識もなかったしな……」
准一「……」
坂本「しかし、なんだってそんなことを……?」
准一「いえ、あの」

 坂本、不審そうな顔をして准一を見ながらも、立ち去りかける。准一は思い切ってその後ろ姿に声をかける。

准一「たぶん、あなたの上着です!」
坂本「(ふりかえって) ?」
准一「……鈴木先生が持っているのは、たぶんあなたの上着なんです」
坂本「鈴木?」
准一「はい、……鈴木先生……」

 坂本は、准一の話がよくわからないようである。それまで手前で事の成り行きを真剣に見守っていた井ノ原が、とまどう准一に向けて指を鳴らす。

准一「(はっと思い出す)そうだ……!」

 准一、あわててポケットの中にしまった写真を取りだして、急いでめくる。

准一「あった! ……あの、この、女の先生です。うちの学校の生物の……」
坂本「へえ?」

 坂本、しばし写真を見て、准一に返す。

坂本「知ってるような気もしないな」
准一「そうですか……(がっかり)」
坂本「(突然)おまえ、六高生だな」
准一「はい」
坂本「(ひとりごとのようにつぶやく)六高から、2学期から講師で来てくれっていう話が来てるんだが……」
准一「……?」
坂本「……六高に行くのもいいかもしれないな……」
准一「……!」

 坂本は立ち去る。准一は坂本の後ろ姿を見送る。健は、机に置いたままの写真に興味を持って、手にとって見ている。

健「あれ(写真を見て)」
准一「……なに」
健「この写真の人、俺に似てるね」
准一「……」
健「(剛に)こいつなんか、君に似てるよー(うれしそう)」
剛「ふん(興味ない)」
准一「……」
健「(写真は見飽きた)ねえねえ、喉乾いたね。まだ時間あるから、なんか飲もうか」
准一「え……」
健「俺、買ってくるよ。君はなにがいい?」
剛「……(うるさいなあ、という顔)」
健「俺はカルピスウォーターだけど」
准一「……俺も……」
健「(剛に)死に損ない同士知り合った記念におごるよ。俺買ってくる」

 健は教室から出ていく。それを見ながら、

長野「(しみじみ)健くんのおごってくれたカルピス、おいしかったなあ」
井ノ原「……」
長野「あんな夜は、わたしでも初めてでしたよ」
井ノ原「俺なんて、あの夜がなかったら、まだ死霊のままでしたから」
長野「まさか、井ノ原さんがこうしてわたしの同僚になるとは思いませんでした。……それにしても、すべてがうまく行きましたね」
井ノ原「……ええ」
長野「准一君に写真を思い出させたのはいいタイミングでした。……鈴木先生がお幸せになるといいですね」
井ノ原「……」
長野「幸せになられますよ(微笑む)」
井ノ原「そうですね……」

 井ノ原はちょっとさびしそうだが、しかし、長野と顔を見合わせると、微笑む。

長野「これで准一くんも大丈夫でしょう。さあ、我々は次の仕事に行きますか」

 長野は自転車にまたがる。井ノ原もあわてて後ろに乗る。
 舞台では、健が戻ってきてカルピスを准一と剛に渡している。

長野「(剛、健、准一たちに)さようなら、みなさん。またお顔を見に来ますよ。……(井ノ原に)では行きますよ、いいですかー!」
井ノ原「はい!」

 長野の自転車がふわりと宙に浮く。自転車が宙を走り出すと、教室中に風が起こって、机の上の紙片が飛び散る。健と准一があわてて自分のレポート用紙を拾っている。ふたりはどこから風が来たのかと不思議そうに辺りを見る。剛も顔をあげる。
 自転車は、空中に浮かんで、キラキラ光りながら客席の上を飛ぶ。

長野「そう言えば、准一くんはわたしをまだ死に神だと思ってるかもしれないなあ(残念そう)」
井ノ原「(自分を見る)この、黒づくめの衣装がいけないんですよね」
長野「そうですね。今度、衣装を白いタキシードにしてくれるように頼んでみましょうか」
井ノ原「……。よけい目立ちますね……」

 自転車は光の尾を引きながら、客席後部に飛んでいく。観客には、長野と井ノ原の背中の天使の白い羽が見える。長野と井ノ原は、観客に手を振りながら、去っていく。

 長野と井ノ原が消えて、再び舞台上に目をやると、舞台の上は、隅々までが明るくなっている。次の講義が始まるベルが鳴る。他の生徒たちにまじって准一たち3人も席につき、席についても再び3人でなにか騒ぎあっているのが見える。舞台はいよいよ明るくなる。
 幕が閉まる。

(おわり)


 そうですね……。(笑) 我ながらちょっと(……ちょっと?)ご都合主義な終わり方ですね(笑)
 でも、悲しい気分で終わるんじゃさびしいんで……、お許しくださいませ!

 実際の舞台では、このあと、カーテンコールがあるわけです。まずV6メンバーが最後の出演衣装のまま出てきて、(V6メンバーへの花束、プレゼントはご遠慮くださいね(笑)、でもほかの出演者には渡せます。どんどんお渡しください(笑))メンバーによって、まず生徒役の方々が招き入れられます。その他おおぜいのみなさんのあと、メグミ、エミ、ユウコが三人で登場。三人が去った後には、ひときわ大きな拍手の中、蘭々ちゃんです。
 蘭々ちゃんはにこやかにご挨拶してたくさんの花束を受け取ってから、V6メンバーに舞台を任せて袖に去ります。
 舞台上はV66人だけになり、まずまーくんのご挨拶。「みなさん、今日はありがとうございました」なんちって。で、ひとりずつ一言の挨拶があって、そのあとちょっとトークもあり(笑) 最後に、またまーくんにより、「では、最後に今日来てくださったみなさんに、プレゼントを……」ってことで、みんな一度舞台を去り、再び幕があがると全員お揃いの衣装で、なにか一曲歌って踊ってくれます。その幕も下がると、もうV6は戻ってきません。とうとうすべてが終了です。客電が皎々とついて、お帰りのアナウンス、ということになるわけです(笑)

 この話全体でなにが言いたいのか自分でもよくわかりませんが(^^;;、全員がなんだかんだと語り合う夜、っていうのを書きたかったんですね。もっといろんな要素をいれられればよかったんですが……。「怪談」って言うから、ホラーっぽい話を期待された方はごめんなさい。根が怖がりなんで、やはり怖い方にはいけませんでした……。「怪談」は「怖い話」っていう意味でなく、「strange tale」という意味で受け取っていただければよろしいかと……(^^;;

 歌と踊りも入れようと思ってたのにだんだんなくなってしまったりしましたが、どうにかこうにか終えることができました。自分としては「全力を振り絞ったなー」という気持ちです(^^;; 最後まで読んでくださったみなさん、感想をいただいたみなさん、ありがとうございます!

 さて、昨日の「Mステでは「太陽のあたる場所」が初お目見え! トニとカミがあんなに違う衣装! でも、よかった!(^^)
 今日は「新・俺たちの旅」の第2回ですね。今度はどんなカースケ、オメダ、グズ六に会えるのでしょうか。楽しみです!

(1999.7.10 hirune)


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