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ウルトラマニアック(原作) / 22話 / りぼん2003年11月号の感想


 これまで魔法の失敗ばかりしている仁菜、落ちこぼれとしての生活を
存分に満喫(まんきつ)してきました、亜由との出会い、数々の魔法をめぐるトラブル
紗也香(さやか・通称アイスドール)の嫌がらせ、そして辻合への恋。
そんな生活が突然終わる日がやってきました。




落ちこぼれ生活、とつぜん幕




「エトルリア王立魔法学校 教官ラキ・ハーロウ」(P.207の3コマ目)

 この男性は仁菜のことを原作19話(りぼん2003年9月号掲載)しばらくつけて
いましたが、魔法王国(まじっくきんぐだむ)からお越しですか、それは遠いところ
からようこそっていう感じですが、仁菜に一体何の用なんだ?
それにエトルリアって何?



「我が校は創立200年の歴史を誇る 一流の魔法学校です数多くの
著名(ちょめい)な魔法使いを育成し社会に貢献してきました」

(P.207の5コマ目)

 なるほどー 名門校なのですね、こんな学校に通う生徒と仁菜は
対極にあるような気がしてならないのですが。ただ本当にこの学校は
名門なのか??? 自ら一流の学校だと名乗るなんて怪しいぞ
"自称一流校"とかじゃないのか?

 この疑問に仁菜のホームスティ先のパパが答えてくれました。



「ごく少数の限られたエリートしか入学できない超・超一流校だよ!!」
(P.216の3コマ目)

 ほーそんなにすごいのか。仁菜のホームスティ先のパパが言うの
だから本当に一流校なんだろうな…そんな学校から直接勧誘されるくらい
だから仁菜の潜在能力は大変なものなのかもしれません。



「実はぼく エトルリアの入試落ちたんだ…それで半(なか)ばヤケになって
こっちに留学を」
(P.216の4コマ目)

 そのおかげで仁菜のホームスティ先のママと結婚したのか…今は
しあわせそうだから落ちても幸せなんでしょうね。



「調査の結果 ニナさんは非常に優秀な人材だとわかりました
あなたは素晴らしい魔法使いになれる素質がある ぜひ我が校に
入学していただきたい!」
(P.208の1コマ目)

 いきなりこんなことを言われても戸惑(とまど)うだけですね、
だってずーっと自分は落ちこぼれだと思っていて周りの人たちも
信じて疑ってなかったのですから。

 パソコンなしで魔法を使うこともできないし、パソコンを使って魔法を
使っても失敗するくらいですから優秀といわれても何かの間違いだと
思ってしまうのも無理はありません。

 ラキは仁菜のことをしばらく監視してましたが、仁菜の生活ぶりを
さんざん見たのにもかかわらずここまで言い切ることができるのです
から何か仁菜に関する情報を持っているはず、行動を見ているだけ
だったら間違っても仁菜が優秀だとは思えませんし。



「そのテストの数値があなたは非常に高かった あまりに成績に
そぐわない数値だったのでミスとして処理
されるところでした
それで私が来るのが遅くなったのです」
(P.209の1コマ目)

 なるほどね、留学する直前に受けたテストの結果が良過ぎたので
ミス扱いされそうになったとは…つまり仁菜は優等生タイプではなく
天才タイプなのですね。

 天才は凡人(ぼんじん)では考えられないようなことをしますが
仁菜もたしかに「おい、そこでその魔法はないだろう」っていうような
ことをたしかにやってますね。

 ミスとして処理されてしまったら仁菜はずーっとダメっ娘として
生き続けたのか…



パソコンなしだと失敗してしまうのは パワーが弱いとかではなく
強すぎてうまくコントロールできないからなのです
(P.209の2コマ目)

 なるほどー 魔力自体が低いという訳ではないのですね。そういえば
以前ユタが「魔法は魔力を集中させて使うんだよ」(「ウルトラマニアック」
1巻・P.70の1コマ目)っていってましたが、仁菜の場合はあまりにパワー
が強すぎて普通の集中力では制御できないのでしょう。

 上手くコントロールできないっていうのもあるかもしれないけれど
状況に応じた魔法を適切に選ぶことが出来なかったり、魔法を使った
後の始末のことをちゃんと考えていなかったり
ということのことのほうが
むしろ問題
なのかもしれない。




嬉しいけど…




 すてきな話が舞い込んだ仁菜、話を聞いた直後はとても嬉しそう
だったのですが、ある事に気づいて急に落ちこんでしまいました。
エトルリアに行くということは秀英中から去るということですから。



「我が校は全寮制なのです 効率良く能力を上げるため
生活すべてトータルで管理するので」
(P.212の4コマ目)

  きっと生徒同士は 「ごきげんよう。」とかあいさつしてるんだろうな
で、学校には「姉妹制度(すーるせいど)」とかあってロザリオを先輩から
もらうと「妹(ぷていすーる)」になれる。…ってこれじゃまるっきり
別の作品だ(笑)

 「ウルトラマニアック」の続編としてエトルリアシリーズを描いて欲しいな
きっとエトルリアでも仁菜はいろいろ武勇伝を残すことでしょう。で、その際
はマヤも同級生としてご登場願うということで。仁菜の寮生活っていうのも
ぜひ見てみたいです〜

 全寮制となると亜由や辻合はもちろんのことリオとも別れなくてはならない
のでかなりショックでしょうね。

 リオは誰が飼うのだろう? 仁菜が「リオを預けるね、私が帰ってくるまで
よろしく」って辻合に預けたりしたらリオは生地獄だな(笑) 辻合のことは
嫌いじゃないけど信之助が…まぁ実際には仁菜のホームスティ先に預けるか
仁菜の実家に送還でしょうけど。

 あっ、亜由の家っていう手もあるな、タマちゃんはきっと喜ぶよ。リオは…
やっぱり地獄か(笑)



「お友だちと離れたくないのですね」(P.213の4コマ目)

 タイミング悪すぎ…辻合と両思いになったばかりなのに
いきなり秀英中自体にいられなくなるのですから。
ラキに会う前日仁菜は「てゆーか仁菜 ずっとこっちにいたい」
(原作21話・りぼん2003年・P.197の3コマ目)って思ったから
辻合の想いを受け入れたのに、受け入れて帰宅した途端に
こんな展開が待っていたとは…

 ラキはある意味罪作りなのかもしれませんね、ラキがせめて
一日早く仁菜のホームスティ先を訪ねていたら、紗也香に仁菜は
いずれは魔法王国に帰ってしまうということを言われて悩んで
いるときに訪ねていたら、仁菜も辻合も心に負う傷を少しは
小さかったかもしれません。

仁菜はさぞかし悩むと思ったのですが、意外なことに結論そのものは
すぐに出したようです。



行くよ だって立派に力を使いこなせる魔法使いになって自分や
まわりの人たちを幸せにするのが ずっとずっと仁菜のいちばんの
夢だったんだもん」
(P.217の3-4コマ目)

 そりゃそうだろう、友達と別れたくないのは当然だけど
そのため進路まで曲げてしまったらなんにもならないですし。
友達と楽しく遊ぶためには土台がしっかりしてないといけません
仮に秀英中に残留したとしてもいつかは亜由たちと分かれて
暮らすことになるのですから、やはりここは教育優先でいきましょう。
卒業すれば高い能力を生かして亜由たちに貢献することもできますし。

 辻合や亜由は自分たちのために仁菜がエトルリアに行くのを
あきらめることは望まないでしょう。




こんな時に遊園地に遊びに行くことなった仁菜



 

 こんな状態の時に亜由たちから遊園地に遊びに行くお誘いが
きましたが行くのもつらいし、行かないのもつらいだろうな。しかし
なにか魔法を自分にかけた仁菜、これまでの落ち込んだ表情から
一転明るい表情となりました。

 しかし亜由たち、一体どこに遊びに行くのかと思ったらラクーアかよ
そういえば亜由と架地がはじめてデートに行ったのは東京ドームでした
ね、どうも東京ドームシティと亜由たちは不思議な縁があるようです。

参考
http://park16.wakwak.com/~chacha-magical/uru-da/uru-s-01.html


「なんかきのうはちょっと違った 元気なかった」(P.224の3コマ目)

 彼氏の辻合はちゃんと気づいていたのね、仁菜が普通じゃなかった
ということに。問題は仁菜がどうしてこの日は元気なのかという
ことですが、この謎はすぐに明らかにされます。



 

「ミニブーケだってかわいー」(P.227の2コマ目)

 このブーケ、ラクーアで本当に売ってたのでびっくり、おみやげに
買ってきてもよかったな。

 花屋だけでなく亜由たちが楽しんだアトラクションはラクーアに
あるものと同じだったのでラクーアに行くとなんだかまんがの
世界に入り込んだみたいで不思議な気分になります。





「魔法のききめがきれちゃった…」(P.230の3コマ目)

 魔法でいろいろなことをわざと忘れていたのか、どうりで元気だった
はずです。

 仁菜と亜由が2人でいる時とうとうこらえきれなくなり、亜由の前で
大泣きしてしまった仁菜亜由は何がなんだか分からないので戸惑って
いますが当然でしょう。だってついさっきまで楽しそうに遊んでいた仁菜が
突然泣き出したのですから。


 「エトルリア」の件について亜由に話さなくてはならなくなりました。
とにかくこれ以上ラクーアにはいられないでしょう。ここはとりあえず帰宅
ですね。