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ぴょん りぼん2002年11月号の感想






ぴょん / りぼん2002年11月号
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彩花みん






 りぼん本誌に登場したのは二度目の「ぴょん」ですが、りぼんオリジナルや
増刊号にほぼ毎月掲載されているので、なんだか本誌に連載されている
のではないかと錯覚(さっかく)してしまいそうになります。

 りぼん本誌しか読んでいないりぼんっ子にとっては久しぶりに「ぴょん」を
読むことになるのですが、基本的に「ぴょん」は一話完結なのでお話について
いけないといったことはありませんね。






「わん」激しく落ちこむ



 好きな女の子のすずりちゃんが転校してしまうので激しく落ちこんでいる
「わん」、年齢を問わず好きな異性が遠くにいってしまうということは大変
な精神的ストレスとなります、食欲がなくなったり胃が痛くなったりいろいろ
体がおかしくなりますが、「わん」もその例外ではないようですね。

 しかし意外と早く立ち直ってますね、お別れの時に渡す手作りプレゼント
を一生懸命作ってます。気持ちの切り替えが早いのはいいですね〜
いつまでも落ちこんでいても結果が変わる訳ではないということを
頭では分かっていてもなかなか実際には立ち直れない人が多いのに
うまく切り替えましたね。





「すずりちゃんとお分かれするときに渡すプレゼントを作ってるんだよ
すずりちゃんこーゆーの好きだったし…」(P.424の5コマ目)

 なかなか積極的でいいですね〜 こうやって前向きに行動できる性格って
とてもうらやましいです。プレゼントを店で買ってくるのではなく自分で作って
ますが、こっちのほうが思い出になるからいいかもしれません。レース編みを
していますが、こういう細かい作業は「ぴょん」より「わん」のほうが得意そう(笑)
根拠はないけどなんだかそんな気がする。

 「ぴょん」も何かあった時の立ち直りは早そうですし、「ぴょん」一家は
プラス思考ができる人たちの集まりなのでしょうね。






肝心な時に力尽きた「わん」



ああっ!!! 力つきて寝てる!!!」(P.427の1コマ目)

 よくこういうタイプの人っていますよね、せっかく一生懸命準備した
のに肝心の時に役にたたなかったり、風邪をひいたりしてしまい泣いて
しまう… 「わん」は徹夜してしまったので見送りに行く時間に寝て
しまいましたが、なんていうか…いかにも「わん」らしいですね。





うわーっ!!! 発車3分前!!! もうダメだーっ!!!
(P.427の3コマ目)

 一瞬ぼうぜんとしちゃったでしょうね、時計を見て「??????」
って思ったことでしょう。もしこのまますずりちゃんに二度と会えなかったら
当分尾をひきそうです。せっかく立ち直ったのにより一層精神的に大きな
負担をかかえてしまう…

 3分じゃ、家を出る準備すらできませんよね。あたふたしているだけで
経ってしまいそう。

 大人だったら相手が遠くにひっこしたとしても会いに行くことはそんなに
難しくないですが小学生だと一人で相手のところに会いに行くのは
まず不可能ですからお見送りができないと相当ショックです。転校により
二度と会えなくなってしまうことも珍しくないし。

 



「わん」、「パチ」の力で列車に追いつく



「ぎゃああああ ああああっ なんか すっげー速いいいいいいっ」
(P.430の4コマ目)

 「わん」は「パチ」にとり憑(つ)いてもらって走るのは初めてだったのですが
「パチ」の恩恵(おんけい)を「わん」は初めて受けることができましたね。





わん君!!! 来てくれたのね!!! もう会えないと思ってた!!!」(P.432の2コマ目)

 追い付いたよ… 走っている列車に追い付くなんて自動車でも
難しいのに、「パチ」ってなんだかすごくない?




こんなにボロボロになってまで私のために追いかけて来て
くれるなんて!!!
」(P.432の4コマ目)

 もし寝坊しなかったら平凡なお別れのあいさつで終わって
しまったかもしれません
ね、すずりちゃんの心に「わん」の
ことはしっかり刻(きざ)まれたでしょうから、寝坊したのは
結果としてよかった…のかな???







※ 架線が消えた!!! ※

 ところで「ぴょん」に初めて電車が登場しましたが、架線が途中で消えて
ますね… P.426の1コマ目、2コマ目にははっきり架線が描かれて
いるのに、P.428以降のコマからは架線が消えています
。「ぴょん」が
「わん」に対して電車を追い越してって言ってることから電車であること自体は
間違いないはずなのですが、一体どこから電力を供給されてるのだろう?

 もしかしたら気動車なのか??? よくよく車両を見るとパンタグラフが
ないし。しかし非電化線区なのに複線っていうのも不自然なような気が
します。複線非電化の路線も全くありえないとは言えないけれど…

 

 



「わん」は実際の出来事とは認識してないのか…



目が覚(さ)めた時 わんはせっかくのお見送りを夢だと思っていた
(P.434の3コマ目)

 せっかく想いが通じたのに… 列車を追いぬくというあまりにも常識では
考えられない体験をしてしまったので、それを真実と思うことができないの
でしょうか??? たしかにあんなものすごいスピードで自分が走れる
なんていうことを信じろというほうが無理なのかもしれませんが
、肌に
感じる風などで自分の状況を認識できないのかな?

 もっとも「わん」はかなりの”びびり屋”ですから、「パチ」がオバケである
ということは知らないほうが幸せかもしれませんね、自分の家にオバケが
住みついているということを知ってしまったら、精神的にまいってしまうで
しょう。すくなくとも子供部屋からは追い出すでしょうね。

 今回の場合はすずりちゃんを筆頭(ひっとう)に、「わん」が超人的な
早さで走っていたのを目撃した人がたくさんいますが、「わん」は
一連の出来事は夢だと思いつづけるのでしょう。

 一体「わん」が「ぴょん」と「パチ」の関係を理解し信じる日はいつ来るので
しょうか? みんちゃんのまんがですから、最終回までこのままずーっと
「わん」は「パチ」のことをぬいぐるみだと思いつづけるのかもしれませんね。
かつて「赤ずきんチャチャ」ではマリンちゃんがリーヤがおおかみに変身することを
全く信じておらず、おおかみリーヤを見てもリーヤだとはついに最終回まで
認めませんでしたね。




わん君て 学校で1番足が速かったけど 電車より 速かったんだぁ
(P.434の4コマ目)

 「わん」が電車より速く走れるということに対してなんの疑問も
持たないすずりちゃん
ってなんか好き☆ 転校しないでお話に絡んで
くれたら面白かったかもしれませんね。






地名のヒント?


 今回駅がいくつか出てきたので、「ぴょん」たちが住んで
いるところの地名を探るヒントが与えられました。


 出てきた駅名は「タビ」「くつ下」「ストッキング」… なんだか
足にちなんだ名前ばかりが並んでますが、地域の基幹産業なので
しょうか??? もしこれらの駅名が本当に地名だったら住所を
誰かに教える時に「私は"ストッキング"に住んでます」とか言うのか…