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その後のみんちゃん「ムンバドール」(秋のりぼんびっくり大増刊号・2001年)



 りぼん夏休みおたのしみ増刊号(2001年)に掲載されたみんちゃんの
読みきり「ムンバドール」の続編です、前回腕のいい人形師「ムンバ」に
よって男の子の店員ドール「キラ」が作られましたが…







「キラ」と「カレン」がお客さんをおもてなし♪



 おっ、カラーページだ☆ これによりキラとカレンの髪の毛の色などがわかった
のですが、キラは金髪だったのですね、着ている服も似合っていていかにも
今風の男の子といった感じですね。

 いっぽうカレンはかわいいピンクのドレスを着ていて、いわゆるコギャル風の
装いではありません。もし最初から男女ペアの店員ドールを制作しようと
していたのであれば2人とも同じような感じで制作されたのかもしれませんが
キラは始めから店員ドール用の人形として作られたのに対してカレンは
客が壊して所有権を放棄した人形を店員ドールとして再生したものですから
2人はそもそも作られた経緯(いきさつ)が違います。

 ムンバの店の屋根ってピンク色なのね、で、いちごのかわいい絵がたくさん
描かれてます。たまに見る分にはとてもかわいいですが、近所に住んでると
けっこう目が疲れてストレスたまりそう… ピンクの屋根に日が当たるたびに
ピンク色に染まった光が辺りをつつむのですから、イライラすること間違いなしです。





「ムンバはどの人形も一体一体 心をこめて作ります!!!」
「きっと お気に召すお人形が見つかりますよ」(P.404の1コマ目)

 すっかり店員として板についてきた2人、人形が好きな人が店に入って
かわいい店員ドールにこんなことを言われたら思わず買ってあげたくなって
しまいますね☆

 ムンバは腕のいい人形師でありながら、風貌(ふうぼう)がどこからどう見ても
凶悪犯にしか見えないのでお客さんに逃げられてしまい、ムンバの店は深刻な
経営危機におちいってしまってました。

 その状況をなんとかすべく店員ドールを作ったのですが、その狙いは見事に
当たったのですが、せっかくお客さんがその気になっても…







どっちが経営者? ムンバのせいで今月も赤字



客が逃げるから 店に顔出すなって言ってんだろーがぁっ!!!
(P.406の1コマ目)

 どっちが経営者か分からなくなりそうですが、店を守っていくためにはムンバには
工房で人形の制作や金銭管理などに専念してもらったほうが絶対にいいと
思います。

 しかし店の主人が自分の店の営業妨害してどうする(笑)





「ムンバさん… さみしいのね…?」(P.407の2コマ目)
「そーなんだ!!! 1人で工房にいてもつまんないんだよぉっ!!!
こっちはとっても賑やかで おまえらとっても楽しそうだし〜」(P.407の3コマ目)

 いよいよ言うことがただっ子みたいになってきたムンバ、さみしいからって
おそろしい顔をお客さんに見せる暇があったら人形を一体でも作ったほうが
いいように思えてならないのですが、まぁ人間理屈で割り切れることばかりじゃ
つまらないですよね。





ワガママっ!!!」(P.407の4コマ目)
 わがままなムンバに対して頭にきたのかげんこつで思いっきりムンバのことを
殴るキラ
、出来の悪い店主をもつと大変です、接客だけでなく鉄拳制裁まで
しなくてはならないのですから。





「ぶ…っ ぶったなぁぁっ!!! 店のオーナーは俺だぞぉぉ〜っ
ムンバが ここにいると今月も赤字なんだよ」(P.407の5コマ目)

 キラは店の経営のことを心配してるのですが、ムンバはただ単に殴られた
から腹いせに暴れているだけですね、このままじゃ本当に累積赤字が原因で
ムンバの店はつぶれてしまいます。







奇跡は起こった! ムンバの顔を見ても逃げない客あらわる!



 ムンバとキラがけんかをしている最中にお客さんが来店♪ お人形を
手に取りレジへ向かってきます、ここでムンバの顔を見られてしまったら
今まさにお客さんがお金を出そうとしているのにみすみすお客を逃がす
ことになりかねません。





大丈夫!!! お勘定はもう終わってる!!!」(P.408の5コマ目)

 キラは一番大事な仕事をすでに済ませていたのですね、やはり優秀な
店員ドールです、これでお客さんに逃げられてもお金は手元に残ります。
しかし顔を見られただけで相手に逃げられてしまうなんてちょっとかわいそうな
気もします。私が見る限りではそんなに逃げるほど怖い顔には見えないの
ですが、目の前で実物を見ると違うのでしょうか???





「は… 初めてだぞ!!! ムンバの顔見て逃げなかった奴!!!
(P.409の4コマ目)

 なんとムンバの顔を見ても全く動じない人が現れました、今までほぼ
全員がおびえていた顔を見ても動じないなんて余程の”野獣マニア”か?
しかしムンバはこんな体験初めてですからさぞかしうれしいでしょうね〜





「感激だーっ!!! 初めてだ!!! 面と向かって俺の人形を誉(ほ)められた
のはーっ!!!」(P.410の3コマ目)

 よっぽど今までつらい思いをしていたのですね、これは当事者でないと分からない
のでしょう。しかしなんだかさらに顔の怖さがUPしているんですけど…
 なんだかおそろしい鬼のような顔をしてますー もともと怖いムンバの顔に
慣れているはずのキラとセレンの2人もおびえている位ですから、本当に
怖い顔なのでしょうね。







同じ女の人が今度は逃げた!



「前は大丈夫だったのに… ほんの数日で 俺の悪人顔がパワーアップしたと
いうのか……!?」(P.415の2コマ目)

  前回ムンバの顔を見て全く動じなかった女の人が今回はムンバの顔を
見るなり一目散(いちもくさん)に逃げていきますー ある意味正常な反応
なのかもしれません、きっと間違っていたのは前回の反応でしょう。





「ええ あの時は眼鏡も持ってなかったし 裸眼じゃ全然見えないし お人形
選ぶの苦労しちゃった」(P.418の3コマ目)

 ムンバを見た時に逃げなかったのはおそろしいムンバの顔が見えなかった
からなのですね… かわいそうなムンバ、彼女のことをぼーっと考えていた
日々はすべて無駄だったのか… ”恋する野獣”(P.413の4コマ目)
だったのに〜







キラは人形だと感じる瞬間



「ああっ!!! ひざから綿がっ!!!」(P.417の2コマ目)

 絵だけみてると人形とは思えないのですが、ひざ小憎がやぶけた時に
綿が見えてしまったのを見ると人形だと思えますね、しかし針と糸で切れた
ところを縫ってもらってますが、麻酔もしてないのに痛がってませんね。
神経は通ってないのかもしれません。







うそつきキラ、ムンバと女の人をデートさせる



<ムンバを二度目に見て逃げた女の人に対して>
「あっ あれっ あれは…っ 店の下働きですっ!!!」(P.418の5コマ目)

 ムンバを下働き呼ばわりですか…





<女の人に逃げられて落ち込んでいるムンバに対して>
「え…っと双子のお姉さんだったんだ!!! 前に来たのは妹の方で…っ!!!」
(P.420の3コマ目)

 そんなすぐにバレるウソつかなくてもいいのに… ウソがバレたときに結局
ムンバは落ち込むのに…





「私が特殊メイクをほどこすわ!!!」(P.423の2コマ目)

 まさかそのままムンバとムンバが恋をしている女の人「ハル」をそのまま
会わせる訳にはいかないと思ったのか、顔に特殊メイクをセレンがほどこして
います。

 しかしセレンのメイクの技術はすごいですよね、一応かっこいい男の人に変身
してます、本人は自らの姿を見て…






これは 女神様の魔法だろうか…!?(P.424の2コマ目)

 自分の顔にあきらかに不自然なものが貼りつけられているのに、気がつかない
とはおかしすぎー ところで人形に人間の子供のよう動きをさせることができる
ような魔法薬を手に入れられるのですから、自分の容貌(ようぼう)を変える
薬は手に入れられないのでしょうか?







緊迫のデート



 なにしろ特殊メイクをほどこしてようやく怖くない顔になっているのですから
ちょっとしたことで顔が壊れてしまうのですから、2人にバレないように顔を
修理し続けなければならないのですから大変です。鼻が落ちたり顎(あご)が
落ちたりしてますから、落ちる瞬間を見られたらもう終わりでしょう。

 しかし本人はどうして自分の顔からいろいろなものが落ちたりしているのに
全く気がつかないのでしょうか? 







川に落ちたキラとセレンを助けるムンバ



 丸太でできた簡単な橋から川に落ちてしまったキラとセレン、人形の中身は綿なので
見る見る沈んでしまうのですね… 人間の子だったら自力で泳いで助かることも
あるでしょうが、キラとセレンの場合は綿が水を吸い物理的に重くなってしまうので無理です。

 そんな2人をムンバは助けようとするのですが、2人は怖いっておびえてますね
”おぼれるものは藁(わら)をもつかむ”っていうけどムンバは藁以下の存在
なのでしょうか(笑)
 もがき苦しんでいるのにムンバにつかまろうとはしてませんし。





 ところでキラとセレンは水をたっぷり吸ってしまいましたが、この後どう処理するのか
と思ったら…





ちゃんと脱水して乾燥機に入れて下さい」(P.437の1コマ目)

 動いたりしゃべったりする人形を脱水機に入れてぐるぐる回したり
乾燥機で高温にさらすのはけっこう勇気がいりそう、事情を知らない人が
その光景を見たら人間の子供におそろしい虐待(ぎゃくたい)をしている
ように見える
でしょうから騒ぎになること間違いありません。

 しかしキラとセレンは目が回ったり熱かったりしないのだろうか? さっきも
キラが針と糸で縫われていたけど痛がってなかったし。





 このキラとセレンの川への転落事故は思わぬ結末を生むことに







ハルがムンバに弟子入り



「自分が作った人形を我が子のように愛する姿っ!!! 顔はともかく
やはり作り手という職は愛情がないとダメなのよぉっ!!!」(P.438の2コマ目)

 ”顔はともかく”っていうのが笑えますが、人形に愛情があるというのは間違い
ないですよね、ただ単にお金を稼(かせ)ぐために人形作りをしているようには
見えません。

 ハルはムンバに感動! 弟子入りすることを決意し本当にムンバの弟子として
活動をはじめましたが、けっこう楽しそうですよね。ムンバの店はこの後
どうなっていくのでしょうか。