【その後のみんちゃんのTOPへ】



その後のみんちゃん「読みきり・くせ毛女」(春のりぼんびっくり大増刊号 2001年)



 赤ずきんチャチャの作者、彩花みんさんの新作読みきりが、2001年4月18日に
発売された「春のりぼんびっくり大増刊号」に掲載されました、今回の読みきりは
「くせ毛女」、くせ毛に悩む女の子が主人公なのですが、毎回りぼんっ子が予想も
しないオチをつけるみんちゃん、果たして今回は一体どんなオチで笑わせてくれるので
しょうか?






これはくせ毛!?







『その 変な頭の転校生は いきなりやって来ました』(P.60の1コマ目)

 変な頭??? いや、もはや「変」なんていうありきたりの言葉で片付けることは
できないです! 長い髪の毛は下にたれさがることはなくすべて真横に向いて
います、こんなおかしな髪型が自然にできたものだなんて普通は信じられません…
みんちゃんの世界の住人であるクラスメイトでさえ唖然(あぜん)としていることから
(P.60の2コマ目)いかに奇妙な髪型であるかということが分かります。





「花島盆子(はなじま ぼんこ)といいます みなさん仲良くして下さい」(P.60の2コマ目)

 髪型はかなり個性的ですが、中身はごく普通の女の子のようですね。まぁもっとも
性格までちょっとひと味違う人だったらもう手がつけられませんが…





「よろしくお願いします」(P.61の1コマ目)

 盆子はクラスの委員長である姫次(ひめじ)くんにあいさつをしました、これから
いろいろ盆子が学校の中で分からないことがあったら教えてもらう相手なのですから
盆子が挨拶(あいさつ)をしたのは当然なのですが、このちょっとしたことが後で
騒ぎの原因に…





「ひそかに 恋心を抱(いだ)いていた姫次くんに急接近してきた彼女に 私は
ちょっと いじわるをしたくなりました」(P.61の3コマ目)

 急接近って… ただ挨拶しただけじゃん、こんな些細(ささい)ことでうらまれるんじゃ
おちおち話しかけることもできません。

 ちなみにこのいじわるをしたくなった女の子の名前は「殿子(とのこ)」 一体
生みの親はどんな願いを込めて名づけたのでしょうか??? 適当???

 で、いじわるって一体どんなことをするの???







殿子のいじわる







(1)いじわるなことを言う

「盆子さん その変な頭って地毛なの? とっても変よ?」(P.61の4コマ目)

 そのまんまじゃん(笑) 子供のけんかですね。





「くせ毛ってレベルじゃないわよ おばけみたーい」(P.61の5コマ目)

 正解(笑) まぁもっともこの段階ではただ単に髪の毛が真横に向いている
だけでしたからそんなにおばけっていうほどではなかったのですが、この後
殿子はおそろしい思いをすることに。





(2) バケツ一杯の水をあびせかける

「えーいっ!!」(P.62の4コマ目)

 実力行使に出た殿子、盆子は全身ずぶ濡れになってしまいましたが、盆子の髪を
見るとまっすぐになっています、やはり本当にくせ毛゛あることが明らかになりましたが
普通こんな仕打ちにあったら誰でも頭にくるでしょう、もちろん盆子も例外では
ないばなのですが。







盆子の復讐(ふくしゅう)???







(1)雨の中頭を窓外に出してずぶ濡れになった頭を殿子に見せつける

「殿子ちゃん 私の髪…きれい?」(P.64の3コマ目)

 どうみても幽霊(ゆうれい)にしか見えないです・・・ こんなおそろしい風貌(ふうぼう)
をした女の人に「きれい?」って言われても逃げるしかありません。





(2)くせ毛で直接攻撃

「あ 気をつけて!! 風向きで 私の髪も向きが変わるから!!」(P.65の3コマ目)

 風見鶏(かざみどり)みたいですね、P.65の3コマ目を見ると盆子の髪の毛が
まともに当たった殿子は吹き飛ばされていますが、このことから盆子の髪の毛の
硬さはかなりのものであることが分かります、当たり所が悪ければあの世行きですね。

 もう殿子の髪をただ単にくせ毛と片付けていいものか疑問(笑)





(3)目の前で水がはいったバケツに髪をつっこむ

「殿子ちゃん ……私の髪 ……きれい?」(P.66の3コマ目)

 ここまでくるともう立派なストーカーです、こんな精神攻撃を延々と受けつづけたら
精神的にまいってしまいますね。







精神的にまいってしまった殿子







「学校が終わっても なんだか 盆子ちゃんにつけられている気がします」(P.66の4コマ目)

 とうとう盆子がいない時間でも盆子のことが気になってしかたがなくなってしまった殿子
まぁあれだけ執拗(しつよう)ないやがらせを受けつづけたらこうなってしまうのも
仕方がないでしょうね。精神的に傷ついてしまった殿子はとうとう幻覚(げんかく)まで
見えてしまったようで。





「ぼ…盆子ちゃんが…!!! 盆子ちゃんが 私を追いかけて……!!!」
(P.66の3コマ目)

 いるはずのない盆子の影におびえる殿子、街中どこを歩いていても盆子が
いるように見えてしまうのですね、走って逃げ惑っているくらいですからもう
限界でしょう。この地獄から抜け出すには方法はひとつしかありません。






すべてを話す決心をした殿子







「もう嫌な女の子だって思われてもいい!!! すべて彼に話してしまおう!!!」
(P.70の3コマ目)

 もうこれしかないでしょうね、盆子の執拗ないやがらせをやめてもらう
ためにはあやまるしかないでしょうね。

 で、覚悟を決めてあやまった殿子でしたが、そうしたら実はいやがらせのように
思えた盆子の行動は実は殿子と仲良くなりたくてつきまとっていたことが分かり
ました。

 決していやがらせのために髪の毛を殿子にぶつけたりしていた訳ではなかった
のですが… 盆子は悪い人じゃありませんがいい人でもなさそうですね(笑)

 殿子が盆子にあやまっている時に殿子が姫次のことが好きだということが
バレてしまい、めでたく殿子は姫次とつき合うことができるようになりました。





 …と普通のまんがならこれでめでたしめでたしとなって終わるところですがみんちゃんは
いつもひと味違うラストシーンを見せてくれます。今回は…







実は姫次もくせ毛







「実は僕も くせ毛なんだぁ〜… うっかり 整髪剤きらしちゃってさ〜〜〜…」
(P.74の3コマ目)

 こういうオチをつけるあたりがいかにもみんちゃんらしいですね、せっかくやっとの思いで
くせ毛の呪縛(じゅばく)から逃れることができたと思われましたが、殿子の受難は
まだまだ続きそう…





 そういえば姫次「くせ毛のどこが悪いって言うんだ!!!」(P.62の1コマ目)って
言ってましたねー これってもしかして伏線(ふくせん)???