『旅は台風を引き連れて・中篇』
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さて、お待たせ。

2日目です。

いっぱいありすぎて絞るのに苦労した。

少しでも雰囲気を味わっていただけたら、幸いです。

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朝、利きすぎた空調にぶるぶる震えながら、目が覚めた。

台風のせいか、今日も雨。

全くついてない。

しかも風が強いときたもんだ。

さて、今日はホテルを探し直さなくてはならん・・。

どうしようなー。一端こんな豪華なとこ泊まると、なかなか、ランク下げられないしな。

でも、ここがもしかしたら予約キャンセルになってるかも。

んなわきゃない。(タモリ風)

とりあえず、聞いてみるか。

早速、西坂君が、フロントに行って、すぐに戻ってきた。

「連泊、いいってさ」

へっ?

なんといい加減な。

信じられん。

再び、僕等は降りて聞いてみると、やはり大丈夫なので、

ついでに明日ももう一泊できるか尋ねてみた。

おっけいとのことだ。

結局、ここで3泊する事になる。

ここら辺が外国っぽい。

変に感心しとる場合ではない。

さて、本日も出発。気合い入れていきましょう。

このYMCAホテルの入り口の正面には、CDショップ。そして下着屋さん。

この下着屋さん。表通りだというのに、もっぱらセクシーな女性用。

ディスプレイには、サンバの衣装かと思うような、

ピンク色の毛がチャーミングなセクシーおパンツが売っており、

参謀藤井

「女性陣の土産はこれにするか?」

「隊長!!きついであります!!」

などと朝っぱらからハイテンションであった。

結局最終日ぎりぎりまで、それを女の子達の土産にするか議論が重ねられたが、

会社に「セクハラ対応ダイヤル」があったことを思い出し、やむなく、断念することとした。

今日は、まず故宮博物館へとむかう。

ご存じ、蒋介石が混乱に乗じて中国本土の財宝をざっくり台湾に運んでいるのだが

半端じゃない。

その量は、1点1点真剣に見ていくと、年はかかると言われる。

予定では、昼までの2時間。

タクシーで向かう。

台湾のタクシーは、黄色。

すべてのタクシーが黄色、すごくわかりやすいが、ぶっ飛ばすのも、この黄色。

あっと言う間に着く。

僕は世界史を学んでないので、もっぱら清の時代の皿なんかを見て、

「のう、藤井よ、これは幾らで売れるかのぅ?」

「さあ、解りません」

「ぼけんかいや!!」

「すんまそーん」

などと、つっこみの練習をしている最中、

宮本氏、西坂氏は

「何でも鑑定団」中島(「いい仕事してますねぇ〜」のおっさん)ばりに美術品を見入っている。

一通り見ると、もう、13時であった。

腹減ったなー。

そういえば、今日も朝飯食ってない。

食わないでよくここまでうごくもんだ。

それぐらい仕事でも頑張れば・・・。

「とりあえず見た」という満足感を胸に、我々は再びタクシーに乗った。

台北には、ものすごいホテルがあるらしい・・・。

そのホテルを知ったのは、中学校年生の時だった。

思春期ながらに、その絵はがきを見て「何、宮殿?」と思ってしまった思い出がある。

 

その名も「円山飯店」グランドホテルという。

ここに泊まることは、ドイツの古城のホテルに泊まるのと同じぐらい緊張する。

このホテルが、博物館の近所にあった。

一度見ておかなくては・・・・。

我々は、リムジンが連れなっている中、

いつもの「早い、安い」の吉野屋みたいな、黄色いせこいタクシーでエンタランスに向かうと、

ドアマンが颯爽とタクシーのドアを開けてくれた。

はっ、恥ずかしい・・・。

赤が基調のフロントは、「てめえらが泊まるところじゃねえよ。」

 

という威圧感とともに、「写真だけ撮ってかえりな」という豪華さであった。

さすが、「高級ホテル」正面には、「歓迎EPEC云々・・・」と書いてある。

ふと、横に目をやると、「バイキング、400元」(1400円程度)とある。

バ、バイキング、食っちゃう?

皆まで言わなくとも、みんなの視線は、すでに料理に向けられていた。

よっしゃ、食うで。

僕等は、身体がのめり込んでしまうようなソファーに案内されると、ベルトをゆるめはじめた。

定番のチャーハン、シュウマイ、かに玉スープなどのほか、

冷やし中華、キャベツロールなど洋中様々な料理、

そして、藤井が目の色を変えて食べあさるほどのデザートのケーキ類。

ぷりんおいちー。

と宮本氏も、ご満悦である。

一通り、すべてを食べ、次に味わって食べ、さらには、口に押し込み、

しまいには、タッパーに詰める勢いで、皿を山盛りにしながら食べ尽くした。

結果、イタリア人ばりに2時間も昼食に時間をかける結果となってしまった。

もー、くえん。

っちゅーか、はきそう。

確実に体脂肪率をアップさせた我々は、「円山 MY LOVE」といわんがばかりに

写真をばしゃばしゃ撮ると、ホテルへと戻った。

くっ、苦しい・・。

食い過ぎた。

夜。

夜市へ行く。

夜市とは、ナイトバザール

様々な屋台、出店が立ち並ぶ。

こうした夜市が台湾市内にも地域ほどあり、まずは、近場の華西街夜市へと行く。

華西街夜市・・・むかーしは、台北最大。いま、いっぽん通りを隔てると売春街、らしい。

そんなことしらん我々は、中に進んでいく。

まずは、きれいにディスプレイされたフルーツジュースのお店。

なかなかおいしそう。

なーんか、寂れているなあ。

たっ、隊長!!怪しげな店を発見しました。

どうした藤井隊員?

すけすけおぱんつのお店です!!

すっ、すごい。

大人のお店がこんなにたくさんあるとは・・。

3軒に1軒は、そんな店になってきた。

たっ、台湾の女の子は、こんなとこくるのか?

カップルが、次々と入っていく。

あきれる我々の前に、今度は、

「亜州毒蛇研究所」なる蛇ばっかり置いてある店を見つけた。

締められたらタップする間もないな・・と思うような大蛇が

檻の中に入っている。

中から、暇そうにしていたおっちゃんが、

「あいやー、蛇飲まんかいや?」

そういうと、蛇を浸けている瓶を見せてくれた。

「いっ、幾らアルカ?」

「やっすいね。300元ね。」

「どうする?」

といって振り向くと、残りの3人は、すでに脱出していなかった。

ちっ、ゲテモノ嫌いめ・・・・。

結局、蛇屋と、スッポン屋とすけすけおパンツの店しか無く、

消化不良の我々は、もう一つの夜市に行ってみた。

更に消化不良。

夜市というのは、ろくなものがないな。

再びタクシーを捕まえた。

日本製、三菱ギャラン(推定リコール対象車)が俊敏に停まった。

革張り。座り心地がよい。心地よい涼風。

やるな、運ちゃん。

「うぉーよーちーHard Rockcafe」といって助手席に乗り込んだ私は、

地図を吉川こーじ似のドライバーに見せた。

「とぅい(おう、わかった)」運ちゃんは、

自慢のギャランのアクセルを踏み込んだ。

きゅっきゅっ、きゅっ、きゅ、と煙がしたかと思うと、

リコール車は、弾丸のようにすっ飛んで走り出した。

うぉぃ!!!

とばしすぎである。

リッジレーサーじゃないんだから、そんなに周りの車蹴散らさんでも・・・。

びーっ、びびびびびびーっ。

クラクションなりっぱなし、アクセル踏みっぱなし。

「あっ、あの店かわいいんじゃなーい?」などと車内から街の風景を見る間もなく、

はたまた、ぼったくられないようにメーターを見る暇もないまま、

速度計ばかり見ていた我々は、

あっと言う間に、ハードロックカフェに着いてしまった。

「し、しぇいしぇい」という我々に、吉川は、「アディオース」といわんがばかりに

ピースサインをつくって、姿を消してしまった。

一通り、おきまりのTシャツなどを買い込むと、生ライブの耳鳴りの残るまま、外へ出た。

次に向かったのは、「ふーたーず」

何でも、アメリカでは有名なこの店は、タンクトップにホットパンツのおねーさんが、

気さくに話かけてくれるらしい。

これは行かずにはおられない。

店は、すぐ近くだった。

いや、気持ちすぐ近くだったのかもしれない。

中には、情報通りホットパンツのおねーさんが

巾着袋(たぶんオーダー表とかはいっとるのだろう)をぶら下げて接客をしていた。

付け加えるが、キャパクラではない。

ただのアメリカンレストランである。

すぐに西坂君ごのみのおねーちゃんが、接客に来た。

「そーりーあと30分でラストオーダーね。」

「それでもおっけいです!!!」

我々は、調理場に一番近い席に案内されると、ビールを飲みながら、

「台湾最高」と乾杯した。

藤井隊員もご満悦の様子だ。

だが、我々みんなが、too shy shy boy」。おねーちゃんとそれ以上の会話はない。

閉店

会計をすましていると、隣の外国人のおっちゃん達が、おねーさんたちと写真を撮っているではないか。

何だ、写真を撮ってもいいんだ。

僕等は、近くにいた2人を捕まえて、

まるで芸能人を見つけたおばちゃん達のように、無理矢理写真を撮った。

よし、藤井、お前も撮っちゃる。

さあ、入れ。

そういったとき、おねーさんたちは、中に呼ばれて入っていった。

おでも撮りたかったのにーっ!!!!

という引きつった表情を浮かべる彼をなだめながら、タクシーに乗り込むと

台湾2日目の夜はしんみりと老けていくのであった。

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さて、次回最終回。こうご期待。

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