PentiumIII-S1.26Ghz



HDベンチ3.30

PentiumIII-S AthlonMP

整数演算のPentiumIII-S、浮動小数点のAthlonという図式ですが、ちょっと前のK6-IIIとPentiumIIIではまったく逆だったんですけどねぇ。時代は変わったものです(^^;;




SuperPi

PentiumIII-S AthlonMP
104万桁 1分46秒 1分21秒

これは完全にAthlonの圧勝!メモリの違いを考えても同一周波数で25秒の違いは大きすぎ。




LightBench

PentiumIII-S AthlonMP
147秒 80秒

最近エンコード系のベンチとして定着してきたLightBenchを使用してのMPEG1エンコードテストです。今回テストした華においては、最高画質設定におけるAVIファイルからMPEG1(VCDサイズ)への変換時間を競うのですが、もはや比較対象に並べるのも失礼なほどAthlonMPがぶっちぎりで勝っています。このベンチの詳細については学生婆氏のサイトを参照してください。ちなみに今回はマルチスレッドを使用しない設定にしたため、本来の華の設定とはやや異なりますので、上記のタイムは参考程度にとどめてください。




午後ベンチ

PentiumIII-S AthlonMP
3DMark Result FPU TSC MSR CMOV MMX MMXE SSE FPU TSC MSR CMOV MMX MMXE SSE 3DN 3DNE    
L1CodeCache 16KB, 4Way      64KB, 2Way
L1DataCache 16KB, 4Way, 9386.63MB/s, 3clk 64KB, 2Way, 15172.41MB/s, 3clk
L2Cache 512KB, 8Way, 4769.31MB/s, 7clk 256KB, 16Way, 3728.81MB/s,
11clk
Memory 512MB, 873.02MB/s, 128clk 512MB, 1226.89MB/s, 132clk
[DLL] GOGO DLL ver. 2.39b for only bench
音響解析なし 再生の39.81倍速 再生の45.45倍速
音響解析なし / MMX 再生の44.30倍速 再生の48.25倍速
音響解析なし / MMX SSE 再生の99.21倍速 再生の93.65倍速
音響解析あり / 再生の15.52倍速 再生の17.36倍速
音響解析あり / MMX 再生の17.04倍速 再生の17.83倍速
音響解析あり / MMX SSE 再生の27.28倍速 再生の25.08倍速
参考
音響解析なし / MMX 3DNow! E3DNow! 再生の96.51倍速
音響解析なし / MMX SSE 3DNow! E3DNow! 再生の96.58倍速
音響解析あり / MMX 3DNow! E3DNow! 再生の28.10倍速
音響解析あり / MMX SSE 3DNow! E3DNow! 再生の28.10倍速


MP3エンコードの速度を競うのがこの午後ベンチです、今までのベンチではことごとくPentiumIII-Sの惨敗でしたが、唯一このベンチではAthlonと対等の結果が出ています。表のL1、L2の項目ではAthlonではL1が速くPentiumIIIではL2がかなり速いことが分かります。また絶対的なメモリアクセス速度の違いも良く分かると思います。
それにしてもなぜこのような結果になるのだ???



WinBench99


それでは最後に最近ほとんど見なくなったWinBench99Ver2.0の結果など



Winbench99でのAllWinMarkの結果なのですが、実際のアプリの動作においてもPentiumIII-SのL2キャッシュの増量の効果は現れてこないようです。しかし見事なまでの負けっぷりだ(^^;;



まとめ

ここまでご覧になっていただければ分かるとは思いますが、ベンチ命の方には買う価値無しです、はい断言します(笑) シングルCPUで使う場合においては値段から考えても、AthlonかDuronを選ぶのが正解でしょう(どうしてもAMDが嫌ならセレロン)
ただしDual環境を狙うのなら話は別で、Dual環境でもAthlonXPやPentiumIVのシングル以下になる消費電力および発熱は大きなメリットになるでしょう。まあそのわずかばかりのメリットを吹き飛ばすほどの購入資金に目をつむれればですけどね(^^;;

最後に実際に一月ほど使用した感想を嘘偽り無く書いておきますが、かなり軽快&快適です。その昔のライバルであったK6-IIIがその性能の高さを数値化できぬままAthlonに道を譲ったように、PentiumIII-SもPentiumIVに本流を譲り、K6-IIIと同じ道を歩むというのもなにやら皮肉めいていて面白いですね、やはり世の中クロック数とベンチ結果がすべてなのでしょうね。




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