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■空かける化け物■
今から400年も昔の話です。ある夏の夜、一人の若者が、突然腹をおさえて苦しみはじめ、手当のかいもなく、あっというまに死んでしまいました。ちょうど同じ時刻に、その若者の家からあやしいけむりが立ちのぼり、おそろしい化け物があらわれたのです。そして化け物は夜どおしあばれまわり、ぶきみな鳴き声が村の空をかけめぐりました。
ようやく夜が明けたとき、貧しけれど平和だった村のようすは、むざんにかわりはてておりました。あちこちに体をひきさかれた牛や馬の死骸がころがり、人々は病気にかかり、わけのわからないまま次々と死んでいきました。小さな村はえたいのしれない化け物の住む村になってしまいました。
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Last updated on 2000.6.10