悪 名
製作=大映(京都撮影所)  1961.09.30  9巻 2,568m カラー 大映スコープ

企画  鈴木焔成/監督   田中徳三/脚本  依田義賢/原作   今東光/撮影  宮川一夫/音楽  伊福部昭 /美術  内藤昭/録音  大谷巌/照明   岡本健一

出演 勝新太郎 田宮二郎 中村玉緒 中田康子 水谷良重 浪花千栄子 阿井美千子 倉田マユミ 藤原礼子 若杉曜子 高橋とよ 山茶花究 千葉敏郎 須賀不二男 嵐三右衛門 荒木忍 西川ヒノデ 永田靖

 中村玉緒が勝新太郎に「あなたを一生の妻にします。」と誓詞を書かせるのが、今となっては微笑ましい。

因島の女親分にステッキのムチを受け、「わいが死んでもわいのど根性は死ねへんわい」の名セリフはクライマックス。

 当時「週間朝日」に連載中の今東光の同名小説を、映画化河内の農民の伜・朝吉は無頼の暴れん坊で、松島遊廓で土地のヤクザ・モートルの貞と対決しぶちのめす。貞は朝吉を親分に。ふたりは足抜きをして因島へ売られた琴糸を救うべく島へ乗り込む。そこでピンチに陥ったところを島の女親分に救われて・・・・。

 勝新太郎が「座頭市物語」の前に主演し最初のヒットを記録した作品で、古い任侠精神の持ち主・朝吉と、腕も度胸も人一倍だがドライな感覚の持ち主・モートルの貞がコンビが対称の妙をみせた。貞に扮する田宮二郎にとってはこれが出世作となった。


続悪名

製作=大映(京都撮影所)  1961.12.17  8巻 2,548m カラー 大映スコープ 企画

企画  鈴木焔成/監督   田中徳三/脚本  依田義賢/原作   今東光/撮影  宮川一夫/音楽  鏑木創 /美術  内藤昭/録音  大谷巌/照明   中岡源権

出演   勝新太郎 田宮二郎 中村玉緒 浦路洋子 水谷良重 浪花千栄子

 満州事変の頃、大阪へ戻った朝吉とモートルの貞は、吉岡親分を窮地に陥れた松島長五郎を半殺しにする。松島一家の元締めは朝吉の度胸に惚れ込み、長五郎の縄張りと子分をおしつける。

 とうとう朝吉が松島で一家を構える。女郎の足抜きをした男が、女郎を取り締まる側に立つ事に矛盾を感じる朝吉自身。

 そんな折、朝吉に召集令状が届き、彼は意を決して組を解散。その甲斐空しく、貞はチンピラに刺され死んでしまう。貞が雨の中で刺されるシーンは見物。


新悪名

製作=大映(京都撮影所)  1962.06.03  9巻 2,717m カラー シネマスコープ

企画  財前定生/監督  森一生/脚本  依田義賢/原作  今東光/撮影  今井ひろし/音楽.  斎藤一郎 美術  西岡善信/録音  林土太郎/照明  岡本健一

出演  勝新太郎 田宮二郎 中村玉緒 浜田ゆう子 藤原礼子 万里昌代 須賀不二男

 復員して来た朝吉は、戦後の混乱した世相の中で、闇市に生活する庶民の味方となり、戦後派ヤクザの無法に単身立ち向かう。田宮二郎が前作で死んだモートルの貞の実弟・清次に扮して登場、朝吉の子分になる。

悪名シリーズのスタートと言える作品で若き鉄砲光三郎の河内音頭鉄砲節も十分聞かせる。


続・新悪名

製作=大映(京都撮影所)  1962.11.03  9巻 2,711m カラー シネマスコープ

企画  財前定生/監督  田中徳三/脚本  依田義賢/原作  今東光/撮影  武田千吉郎/音楽  鏑木創/ 美術  西岡善信/録音  海原幸夫/照明  岡本健一

出演  勝新太郎 田宮二郎 水谷良重 藤原礼子 阿井美千子 近藤美恵子 ミヤコ蝶々

 戦後の闇市を追放された朝吉は、大阪で女剣劇一座に横ヤリを入れている演芸館主・玉島に話をつけにいき、そこで用心棒に雇われている清次と再会する。興業は無事終るが、一座のギャラが持ち逃げされてしまう。朝吉は自分の身体をカタに借金するが・・・・。


第三の悪名
製作=大映(京都撮影所)  1963.01.03  8巻 2,433m カラー シネマスコープ

監督   田中徳三/脚本  依田義賢/原作  今東光/撮影  宮川一夫/音楽  鏑木創

出演  勝新太郎 田宮二郎 長門裕之 月丘夢路 藤原礼子 西村晃

 朝吉は栗津一家の女親分・お妻に頼まれ、悪徳ヤクザ・カポネ一味の上前をはねようとする戦友・修を堅気にしようと奮闘。しかし修はカポネに捕まりリンチを加えられる。かけつけた朝吉と清次が、カポネ一味を一網打尽。


悪名市場 
製作=大映(京都撮影所)  1963.04.28  7巻 2,303m カラー シネマスコープ

監督  森一生/脚本  依田義賢/原作  今東光/撮影   今井ひろし/音楽  斎藤一郎/美術   太田誠一 出演   勝新太郎 田宮二郎 瑳峨三智子 芦屋雁之助 芦屋小雁 白木みのる 茶川一郎 藤田まこと 曾我廼家明蝶 田中春男 島田竜三 花沢徳衛 藤原礼子 真城千都世 西岡慶子 毛利郁子 横山アウト 松居茂美 永田靖

 清次はある詐欺師によってムショ送りに。朝吉がその詐欺師を追って四国の港町に単身乗り込むと、そこには偽物の朝吉がいた。そしてその偽物を操っていたのが件の詐欺師だったのだ。朝吉は仮出所でかけつけた清次とともに怒りを爆発させる・・・。マドンナ役は嵯峨三智子、 朝吉の河内音頭もたっぷり聞かせる見せ場もある。


悪名波止場

製作=大映(京都撮影所)  1963.09.07  9巻 2,524m カラー シネマスコープ 監督   森一生 脚本  依田義賢/原作   今東光/撮影  本多省三/音楽  斎藤一郎/美術  太田誠一

出演   勝新太郎 田宮二郎 滝瑛子 水原弘 藤田まこと 藤原礼子 紺野ユカ 弓恵子 真城千都世 毛利郁子 青山ミチ 清川虹子 伊達三郎 吉田義夫 水原浩一 矢島陽太郎 天王寺虎之助 杉狂児 島ひろし ミス・ワカサ

 朝吉と清次は四国からの帰りの船中、だまされて鬼瓦のところで働く羽目に。ここで鬼瓦一味が麻薬の密売で悪どくもうけていることを知り、怒った二人は鬼瓦一味を叩きのめす。水原浩がヒモ役をニヒルに演じる。今回は清二の偽物に藤田まこと。青山ミチのボーカルもたっぷり聞ける。


悪名一番

製作=大映(京都撮影所)  1963.12.28  91分 カラー シネマスコープ

監督  田中徳三/脚本  依田義賢/原作  今東光/撮影  武田千吉郎/音楽   鏑木創

出演  勝新太郎 田宮二郎 江波杏子 藤原礼子 雪代敬子 丸井太郎 茶川一郎 芦屋小雁 芦屋雁之助 伊井友三郎 安部徹 名和宏 遠藤辰雄 矢島陽太郎 西川ヒノデ 今喜多代 島田洋介

 人びとの零細な資金を集めた預金を持ち逃げする大黒金融の一社員。朝吉と清次は彼を追って東京の本社にかけあいに行くが、軽くあしらわれる。しかし事件の黒幕が関東の顔役・工藤と知り、二人は怒とうの殴り込み・・・。

 朝吉清二のコンビが東京へ!靖国神社で大げんかをして仲たがい。マドンナは江波杏子。「がめつい奴」の丸井太郎も懐かしい。


悪名太鼓

製作=大映(京都撮影所)  1964.08.08  8巻 2,327m カラー ワイド

企画  財前定生/監督  森一生/脚本.  藤本義一/原作  今東光/撮影  今井ひろし/音楽  斎藤一郎/ 美術  太田誠一/録音  林土太郎/照明  伊藤貞一

出演  勝新太郎 田宮二郎 朝丘雪路 若松和子 浜田ゆう子 芦屋雁之助 芦屋小雁 田端義夫 島田竜三 杉田康 伊達三郎 嵐三右衛門 寺島雄作 越川一 見明凡太郎

 清二が死んだという電報で、朝吉は一人九州へ!珍しく藤本義一の脚本だが、九州の設定で出演者に九州弁がでてこないのは残念。清次は狼王会の菊沢にだまされて、朝吉の大事にしていた太鼓の胴に5億円の密輸品をつめて関西ルートに流す手伝いをする羽目に。しかし真相を知ったふたりの活躍で、悪投一味は残らず逮捕される。マドンナは朝丘雪路。


悪名幟

製作=大映(京都撮影所)  1965.05.01  8巻 2,215m カラー ワイド

企画  財前定生/監督  田中徳三/脚本   依田義賢/原作   今東光/撮影  宮川一夫/音楽  鏑木創/美術  内藤昭/録音  奥村雅弘/照明  中岡源権

出演  勝新太郎 田宮二郎 水谷良重 ミヤコ蝶々 佐藤慶 島田竜三 千波丈太郎 毛利郁子 ミス・ワカサ 内田朝雄 南条新太郎 杉山昌三九 玉置一恵 堀北幸夫 若杉曜子 杉山光宏

 大阪へ舞い戻った朝吉は『悪名』の足を洗い清次とも別離。しかし女社長をだまして町工場を乗っ取ろうと画策する悪徳ヤクザに彼の『悪名』の血が騒ぐ。結局そこにかけつけた清次とともに、悪玉一味を打ちのめすのだった。


悪名無敵

製作=大映(京都撮影所)  1965.10.27  8巻 2,285m カラー ワイド

企画  財前定生/監督   田中徳三/脚本   依田義賢/原作   今東光/撮影   宮川一夫/音楽  鏑木創/美術  内藤昭/録音  大角正夫/照明 中岡源権

出演   勝新太郎 田宮二郎 八千草薫 藤村志保 千波丈太郎 戸田皓久 藤岡琢也 水原浩一 春本富士夫 花沢徳衛 勝村淳 北野拓也 西岡弘善 志賀明 大杉潤 平泉征四郎 久本延子 大杉育美

悪名コンビの朝吉と清次は、売春組織で荒稼ぎする新湊組から家出娘を救出し、売春組織を解散させる。藤村志保が、売春組織の女親分を演じる、といった一見ミスキャストふうな配役がミソ。


悪名桜

製作=大映(京都撮影所)  1966.03.12  8巻 2,356m カラー ワイド

企画  財前定生/監督  田中徳三/脚本  依田義賢/原作  今東光/撮影  宮川一夫/音楽  鏑木創/美術   西岡善信/録音  大角正夫/照明   中岡源権

出演   勝新太郎 田宮二郎 市原悦子 須賀不二男 藤岡琢也 守田学 沢村貞子 多々良純 酒井修 高杉玄 鎗田順吉 南条新太郎 堀北幸夫 浜田雄史 西岡弘善 北野拓也 近江輝子

 大阪周辺の繁華街で焼き鳥屋をやる朝吉と清次は、殴り込んで来た愚連隊の少年を真人間にしようと、ABCクラブに出陣。続いて大鯛組に乗り込んだふたりは組を叩き潰す。市原悦子が朝吉の押しかけ女房になる田舎娘を好演。

 


悪名一代
製作=大映(京都撮影所)  1967.06.17  8巻 2,429m カラー ワイド

企画.  奥田久司/監督  安田公義/脚本  依田義賢/原作   今東光/撮影   牧浦地志/音楽  鏑木創/美術  加藤茂/録音 大角正夫/照明 古谷賢次

出演   勝新太郎 田宮二郎 森光子 長門勇 坪内ミキ子 浜田ゆう子 勝山まゆみ 早川雄三 上田吉二郎 小池朝雄 北城寿太郎 木村玄 杉山昌三九 山本一郎 北野拓也 園千雅子 毛利郁子 近江輝子 本間文子

 近くアメリカから帰国する伯母から3億円の遺産を相続する蔦江のまわりには、シルクハット、お十夜一家、沖縄の源八など、金の亡者どもが集まり蔦江を苦しめる。そこで朝吉と清次が憤怒の大活躍。悪投一味は一掃される。


悪名十八番

製作=大映(京都撮影所)  1968.01.13  8巻 2,358m カラー ワイド

企画  辻久一/監督  森一生/脚本  依田義賢/原作   今東光/撮影  今井ひろし/音楽  鏑木創/美術   太田誠一/録音  林土太郎/照明   美間博

出演  勝新太郎 田宮二郎 安田道代 森光子 西村晃 藤田まこと 金田竜之助 芦屋小雁 鳳啓助 京唄子 守田学 松枝錦治 水原浩一 伊達三郎 木村玄 塩崎純男 山本一郎 阿部脩 尾上栄五郎 杉山昌三九

 服役していた朝吉は、兄・辰吉の奔走で仮出所。辰吉は土地浄化のため市会議員選挙に立候補するが、土地の悪徳ボス・中沢に大ケガをさせられる。仮出所の身ゆえ朝吉は我慢するが、中沢の嫌がらせは止まらず、ついに清次とともに殴り込む。勝新太郎と田宮二郎最後のコンビ作品。


悪名一番勝負
製作=大映(京都撮影所)  1969.12.27  9巻 2,613m 95分 カラー シネマスコープ

企画 .  早川雅浩/監督  マキノ雅弘/脚本  マキノ雅弘/宮川一郎/原作  今東光/撮影  今井ひろし/ 音楽  鏑木創/美術  加藤茂/照明 .  山下礼二郎/編集  菅沼完二

出演  勝新太郎 江波杏子 安田道子 田村高広 津川雅彦 小川真由美 山本学

 マキノ雅弘監督によるシリーズ第15作。新設される停車場の利権を狙う悪徳ヤクザが、長屋をつぶそうとたくらむ。用心棒の朝吉は、組に単身乗り込んで悪玉一味を叩きのめす。マキノ雅弘らしいにぎやかな顔ぶれで、江波杏子が得意の女賭博師役で共演している。相棒、清次の田宮は出演していないシリアスな作品に仕上がっている。


悪名縄張荒らし

製作=勝プロダクション 配給=東宝 1974.04.24  2,839m 104分 カラー シネマスコープ

製作  勝新太郎 西岡弘善/企画   久保寺生郎/監督  増村保造/助監督  島田開/脚本  依田義賢/原作   今東光/撮影  宮川一夫/音楽  富田勲/美術  太田誠一/録音  林土太郎/照明  中岡源権/編集  谷口登司夫

出演  勝新太郎 北大路欣也 十朱幸代 大地喜和子 望月真理子 中村鷹治郎 杉村春子 悠木千帆 伊佐山ひろ

第1作「悪名」と第2作「続悪名」のストーリーを再構成。増村保造監督以下、旧大映関係者の心意気が画面にみなぎり、一級の娯楽映画に仕上がった。田宮二郎の当たり役モートルの貞を北大路欣也が熱演。



悪名 2001

昭和36年に勝新太郎と田宮二郎のコンビで映画化された今東光原作の『悪名』を、的場浩司と東幹久主演で再映画化したもの。 監督は和泉聖治。脚本は高田宏治。物語は主人公の朝吉が故郷を飛び出して大阪でモートルの貞に出会い、因島から薄幸の女郎・琴糸を救出しようとするまでを描く。細部は多少違うが、勝新&田宮コンビの『悪名』とほぼ同じ内容。

 


 
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