パソコン使い、仲間になろう 身体障害者向けに機材を無料貸し出し−−
札幌のネット

 メールを通じて仲間づくりをしませんか――身体障害者と健常者が交流する
パソコンネット「わがままネット」(キー局・札幌市南区北の沢)の川島守代
表(46)が、障害者の参加を広めようとパソコンの無料貸し出しを始めた。
 筋ジストロフィーの重度障害を持つ川島さんは三年前、「身近な生活情報を
発信して仲間づくりをしたい」と「わがままネット」を開局。会員七十五人の
うち半数が障害者で、残りが教員や社会福祉関係者などの健常者だ。
 
仲間からパソコンを譲り受けて、現在はパソコン二台と通信モデム五台を貸し
出し用に使える余裕ができた。対象は札幌在住の身体障害者とその家族。初心
者には機材と通信モデムを、パソコン本体を持っている人には通信モデムをそ
れぞれ最長一カ月まで貸し出す。メンバーが、希望者宅で機械のセットから使
用方法まで教えるという。「キーボードをたたくだけですぐに相手からメッセ
ージが返ってくる。覚えてしまえば操作も簡単」と川島さん。不要になった機
材の無償提供も呼び掛けている。

 同ネットは企画したイベントをメールで呼び掛け、会員同士で外出すること
も多く、六月には後志管内ニセコ町の民宿に一泊二日の日程で出掛ける計画だ。
連絡は川島さん()。