身障者が検証 車いすトイレ*インターネットで紹介*札幌                                
身体障害者用のパソコン通信「わがままネット」の川島守代表(47)=札幌市南区=が、市内の車いすトイレ情報をインターネットのホームページで紹介している。障害者の目から見て、トイレのでき具合を評価しており、障害者やその家族から「役に立ちます」との返答メールが届くなど好評だ。
 十月に開設したホームページ「車椅子(いす)遊ガイド」にはトイレのある場所だけでなく、広さ、ドアのつくり、手すりの位置、便座の高さなどを細かく調べ、自分で撮影したデジタルカメラの画像も載せている。
筋ジストロフィーの障害を持つ川島さんが、自ら車いすで出向いて調査。デパートの車いすトイレの中では、「電気のスイッチの位置が高すぎる。七十点ぐらいだな」。同行した会員が「アコーディオンカーテンは女性は嫌がるよ」と感想を述べると、川島さんもうなずく。八月から始めて、市内のホテルやデパートなど、調査したトイレは三十カ所を超える。
川島さんによると、車いすの回転が容易な広さがあり、手すり、便座は可動式、非常ボタンが設置されているのが理想。しかし、男性用トイレの中に車いすトイレがあるなど、女性の障害者を無視しているつくりもあるという。
川島さんは、今後、道内の車いすトイレ百カ所を訪ね回るのが目標。「外出先に車いすトイレがあるだけまだいい、という時代は去った。今は、より使いやすいものを追求して行くことが大切。私たちの声を少しでも反映さたい」と話している。「車椅子遊ガイド」のアドレスは
「車椅子遊ガイド」