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第97回 植村直己・帯広野外学校
サバイバルキャンプ 2019の記録  
 
『雨ニモマケズ、夏ノ寒サニモマケズ…』4名のメンバーを迎え、5泊6日の全日程を修了しました。

開催日

2019年8月8日(木)〜13日(火)


参加メンバー

石橋 篤(恵庭市・中1)、酒井希望(白糠町・小6)、菅原うみ(音更町・小6)、岩瀬琉輔(帯広市・小5)

スタッフ
小貫耕喜(校長)、矢満田啓明(総指揮)、高柳昌央、米満 泉、山本義明、佐々木誠一、酒井伸吾、
北沢 実、岩瀬早苗、江平伸幸、守田皇喬
感想文は、こちら         
◆はじめに
 
今回のサバイバルキャンプも、2016年の台風で登山道の状況が芳しくないため十勝幌尻岳登山は断念。オピリネップ林道終点の旧駐車場を前進基地とし、「サバイバル生活に挑戦」を中心とした5泊6日のプログラムを実施しました。開校式前日までのうだるような暑さとは一変、初日から小雨が降り続く天候のなか(野外学校的には、珍しいことではない…)4名の参加者を迎えて無事に終了することができました。
 1日目    
雨のスタート!【最寄りのアメダス地点=上札内のデータ。日最高気温23.4℃/最低気温15.8℃、日降水量15.8o=以下同じ)】
13時からの開校式・オリエンテーションでは、校長先生からのお話、参加者の決意表明などののち、キャンプ中の諸注意や持ち物チェックなどがあった。14時頃から野外活動基礎学習(1)として、コッフェルなど共同装備品の説明、テントの設営・撤収(タワー2階)などを体験。雨が小降りとなった隙を狙って夕食と風呂用のマキ割りも。
 夕食はタワーの下でたき火を使って、ご飯(飯ごう)、カレー(豚肉、人参、玉ねぎ)トマトスープ(トマト、シメジ、ブイヨン)。いずれもスタッフ・メンバー共同で作り、残さずきれいに平らげた。
 夜の研修は小貫校長による「植村さんについて」(DVD鑑賞)。そののち翌日の朝食用の「たき火パン」の仕込み(カメリア粉、上白糖、ドライイースト)。小雨の中でごえもん風呂入浴、反省会などを終え22時過ぎにテントへ。
 

開校式 
タワー2階でテント設営 
マキ割り 
夕食作り 
パン生地をネリネリ 
 2日目    
夜半から雨。夕方からは降ったり止んだり【16.6℃/13.0℃、43.0o】
。6時に起床、朝のつどい・体操。朝食作りは、タワー下の焼き台でのたき火で、鉄板を使ってパンを焼き、スープ(キャベツ、ウインナー=コッフェル)を作って食べた。
 雨は止む気配なし。「学校林の整備」は断念し、午前中は黒曜石を割ってナイフ作り体験。昼食(冷やしラーメン)を挟んで、午後はロープワークは、タワーの下でブランコ作りや、もやい・とっくり・かぶと結びなどや、釣に必要な結び方も学習した。
 15時過ぎから小降りになってくれたので、まずはマキ割り。夕食は予定通り野外学校恒例の「牛肉のホウ葉蒸し焼き」。牛肉ブロック(250g/人)を各自がホウ葉で包みさらに濡れ新聞で包んでたき火の下でじっくりと蒸し焼き。メシは空き缶を使って各自で。メシも肉もきれいに完食!
 夜の研修は、翌日からの前進基地でのサバイバル生活に備え「クマ・スズメバチが出たらどうするか」「携帯トイレの正しい使い方」を学習。そののち釣竿・釣糸・エサの扱いなどの必須項目を身に付けた。ごえもん風呂・反省会ののち、22時頃に消灯。
 
作った黒曜石のナイフ  ロープワーク 
ブランコも作った! 
ホウ葉蒸し焼きと空き缶でメシ  焼きあがった肉を切る 
 3日目    
この日も小雨模様。【14.6℃/13.0℃、17.5o】
 天気予報では大雨の心配はなく、最終日まで曇天が続くとのことなので、以後は当初予定通りのプログラムとすることを確認。
 6時起床、朝のつどい・体操を終え、朝食作り。メニューはバターロール、卵とベーコン、野菜サラダと牛乳。8時過ぎには後片付けを終え、テントの撤収など。その後は、前進基地への移動準備。個人装備と共同装備(テント、コッフェル、コンロなど)を分担し、さらに携帯トイレ、飲料水、昼食などをザックに詰め込み、10時には自動車に分乗して戸蔦別林道とオピリネップ林道の分岐まで移動。到着後は行動食を食べ、いよいよ前進基地へ向かう。
 オピリネップ林道は、2016年夏の台風被害で、各所で寸断され、車は入ることはできず、大きなザックを背負って1時間ほど荒れた林道を進み、11時30分頃に十勝幌尻登山口の旧駐車場着。さっそくテントの設営や伐開作業などを行った。16時には夕食の準備(ビニール袋でコメをボイル+レトルト中華丼+わかめスープ)をはじめ、18時には片付けも終えて反省会。21時には消灯した。
 
前進基地に向けて出発  林道跡を進む    前進基地でテント設営  前進基地での夕食 
 4日目    
この日も霧様模様。【19.0℃/12.7℃、降水なし】
 前進基地でも起床は6時。レトルト牛丼の具をおかずにアルファ米朝食を終え、いよいよサバイバル生活に突入!支給された食料は例年通りに、1班(4名)にアルファ米1袋。あとは調味料類があるだけ。準備を万全にし、スタッフとともにオピリネップ沢で渓流釣りにチャレンジを開始。スタッフの心配をよそに数匹のオショロコマを釣り上げ、たき火で塩焼きやご飯に混ぜて夕食とした。ほかにフキの甘辛炒め煮も立派なおかずとなった。
釣り場はこんなところ!  釣れました!  やりました! 
とったどー! 
夕食です 
 5日目    
この日も山中は霧雨様。【17.7℃/13.1℃、降水なし】
 メンバーは4時45分起床。スタッフを起こし5時10分には釣りに出かけた。この日は前日の2倍ほど(9匹)の釣果があり、塩焼きと、から揚げにして胃袋へ。11時には撤収を完了し、林道を下山。自動車を置いた分岐まで戻り、釣に再チャレンジする者、河原で遊ぶものなどそれぞれ時間を過ごし、14時頃に無事に基地へ帰着!
 着後は、ごえもん風呂で汗を流し、夕食用のマキ割り・カマド作りと慌ただしく過ごした。
 夕食は恒例の「ジンギスカン&焼きそばパーティー」。青森から帰省したスタッフ・江平君の土産「にんにく」を網焼き、ホイル焼き、アヒージョなどで味わった。さらにマシュマロを炙ったりと賑やかに過ごした。その後はごえもん風呂に再び入浴、反省会を終え22時には消灯となった。
朝の5時から釣りへ サバイバル生活2日目の釣果  朝食は魚とフキと  サバイバル生活終了!  基地へ戻ってジンギスカン 
 6日目       
やっと青空!【26.3℃/14.8℃、降水なし】
サバイバルキャンプが始まって初めての青空の朝を迎えて。朝の散歩では日高の山並みもやっと見ることができた。朝食はカマドを使って、空き缶で炊いたメシ、焼き魚、インスタントではないみそ汁をっ作って食べた。この日のタイムスケジュールは、参加者からの希望をもとにマイナーチェンジ。朝食を10分早め、記念品つくりの時間を捻出することに。その後はコッフェル、コンロ、テントなどの貸し出された装備品をきれいにして返却。その後は感想文を書き、昼食を終えて閉校式を迎え、予定通り13時に解散できた。
     
やっと姿を現した日高山脈 
朝食 
あと片付け  エンブレムつくり  すべてが無事に終了 
 参加者の感想文  

サバイバルキャンプに参加して.

石橋 篤(恵庭市・中1)

僕はサバイバルキャンプに参加して色々なことに気づいたり、感じたり、色々なことを初めて見たり、経験したりしたことがありました。
 一つ目は、サバイバルキャンプに来た友達の家についてです。その友達の家は、いなかにあり、家の庭でターザンロープや豚を飼えるほどの庭があり、家を自分たちで作ったそうです。僕のすんでいる所はどっちかというと都会なので、とても新鮮でした。
 二つ目は、サバイバルキャンプのスタッフが、山についてや火について、ロープワークについてなどの得意分野がそれぞれあり、分からない所やにがてなところカバーしあって僕らに分かりやすく説明してくれました。とてもたよりがいのある人々だと思いました。
 三つ目は、サバイバルキャンプ中でのスタッフの動きについてです。僕たちがとまどっていたりすると、ヒントなどを教えてくれ、しかし自分たちの食料を取っているのです。僕もそんなふうに行動をすばやくしたいと思いました。
 四つ目は、本かく的なけいりゅう釣りをしたことです。けいりゅう釣りはしますが、行った川は「THE けいりゅう釣り」みたいな感じの川で釣りをできたので、とてもうれしかったです。
 他にも書きたいことがありますが、時間がおしてきているのでここでやめます。今回の経験は、この先の人生で絶対やくにたつと思うので、とてもいい経験ができました。

 

2回目の野外学校にて

酒井 希望(白糠町・小6)

ぼくは、2回目の植村直己・帯広野外学校ではじめて感じたことがありました。それは、魚をはじめてつったときです。班長にポイントをおしえてもらい、そこでコツがつかめて「魚つりは、こんなかんたんそうにつってそうで、じっさいは大変なんだ」と気づきました。そこで魚を通じで、感じたこと・気づいたこと・できるようになったことを学びました。
 1回目は、なにも(?)知らなくて、失敗をしました。しかし2回目は1回目の失敗のおかげだとじっかんしました。そこで、はじめて1回目と2回目、そしてこれからもつながって、この今の自分が野外学校になじめているとわかりました。
 じっさい、色々なこと、知らず知らずのうちに経験をしているが、できないことがありました。よく考えてもわからないことです。しかし、2回目でようやくわかりました。それは、しっかりていねいに教わってないからです。うちでは、野外学校スタッフの父がいますが、しっかりていねいに教わってはいません。しかし、この野外学校でていねいに教わることで、少しずれていくのです。そのずれをちょっとずつなおすために、この野外学校にかよい、新しい知識、使える知識を利用し、一歩ずつこの植村直己・帯広野外学校で歩んでいきたいです。


六日間をふり返って

菅原 うみ(音更町・小6)

僕が六日間をふり返って思ったことは、このキャンプに行く前より、心も体もたくましくなったような気がしたことです。
 僕のすんでいる音更町は、街なので、あまり空気がきれいじゃないので山のきれいな空気をすうと、心もきもちよくなったので、自然はすごいと思いました。
 そして、何より一番うれしかった事は、魚が一匹つれた事です。おなかの中にたまごがあったのでメスだと思います。そして、すごく大きかったです。生まれて初めて、つりたての魚を見ました。
 オノで木をたおすというのを初めてやってみて、楽しかったし、ノコギリ速かったのですごいと思いました。
 小さな事ですが、僕が一番楽しかった事は、パンのきじをネリネリ作ったことです。
 僕にとって、悲劇だったことは、おなかがへりすぎて、おなかが痛くなってしまい、最終的にゲロをはいてしまったことです。ですが、この六日間で、悲しい事より、良いことの方が増えたので、良かったと思います。

野外学校にさんかして

 岩瀬 琉輔(帯広市・小5)

ぼくは、野外学校でいろんなことを経験しました。ぼくは、はじめてまきわりをしました。それで、まきわりのむずかしさがわかりました。
 パン作りもしました。パンのきじがやわらかくてスクイースみたいで気持ちよかったです。
 魚つりを初めてしました。あつしが、つるコツをおしえてくれたので、魚をつることができました。
 たき火をしました。火がついたのでうれしかったです。
 登山もはじめてしました。とてもつかれました。
 ジンギスカンおいしかったです。アヒージョがとてもあつくてびっくりしました。